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10.19/ (外) =他ページへ移動 |
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9. 26 |
空には「空」という壁があるふうに見える のだけど、驚いたことに、あれは底無し。 引力の糸を切り離されたとき、私は 闇や寒さや孤独に耐えられるだろうか。 |
10.3 |
10.5 |
10.14
私のところの(表紙)タイトル、兼バナーに使って頂いている粗悪画像も炙り出しと同じなのですが、
こちらは文字が完全に見えなくなることはないと思います(危ういものもありそうですが)。
炙り出しとは逆で、元は他のページの色と合わさった時どんな色が出来るかしら、色の変わるのも悪くないだろう、というものでした。
しかし透明なものはいくら重ねたとしても、正面から見れば、ただの一枚と
見ることも可能──というよりむしろ、一枚の不透明に見えてしまうもの。
出来上がった不透明をいくつも見比べ、引き算することでやっと重なっている
とわかるので、楽しみは個人的想像の閾を脱せずに終いました。
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10.15
今朝も黄色の空が見えた。(朝虹の空の色) |
10.18
透明といえば、ふと、9月の末頃書いた、浦島太郎のこと思い
あれからどれほど潮を数えたか知れません、
玉手箱は件の伝説(9/21)の意味、「また戻ってくるために」です。 |
11.1 うつうつうとうと
彼は...確か土の中にいる。
そういえば、この時間になると、決まって、一人の婦人が |
11. 2 二度寝
再び玄関の鍵がとかれた時は、もう空の端が白け始めていた。 墓標に寄りかかり、一人うつらうつら過ごした私は、結句 話を聞くことは出来なかったのだが、帰り道に一つ思い出した。 私が小さい時の、あれは盆。迎え火の消えかかる炎を惜しみ ながら聞いた。彼らは遠いところから盆に焚くこの火を目印に 帰って来るのだと。とすると、あの石の下には誰もいなかったということだろうか。 あの婦人はいつの頃からかふっつりと姿を見せなくなった。 諦めたのか、それともどこか、その遠いところまで行ってしまったのか。 盆まで待ったところで、どのみち彼女の灯を彼は見分けることが出来ないのだから。 こく こく...がくっ |
11.5三度寝
そのまま起きてしまう気にもなれなかった私は |
11.8四度寝
今朝は葬式の夢だった。ある雪の日の夜明け前。 |
11.11 毎日飽きるほど黒服の行列を目にするわけでもないのに、 終いには今見渡す限りの人達が、私も含めて誰もいなく なるというのは騙された心地だ。
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11. 19 五度寝
偶然彼の残した雑記帳を見つけた。
思わず取り落としたノートの、ほつれた綴じ糸は歳月の重みに
耐えかねたのか、あえなくその腕をゆるめてしまい、一瞬のうちに
私は紙吹雪の中にいた。
といっても言葉を失ったわけではないので、適当に一枚ずつ読み始めた。 しかし、うつろなパズルは組み立てない方がいいのだが。 ジリリリ |
11.19
以前、家からそう離れていない場所に石のごろごろした小さな空き地があったのを覚えている。
私だけかもしれないが、そういう場所は妙に魅力的に映るものだ。
そこを通ることがあると、何度か寄り道して帰った。
後に人に連れられてそこを歩いた時たまたま、あれは墓だよ、と教えられた。
言われてよく見てみれば、なるほど、散らばった石の欠片には所々文字が沈んでいる。
以後暫くそこを通る時は心なし足早になっていたようだ。
人の観念とはおかしなものでそうだと思えばそういうことになってしまう。 |