1998.8.1(古→新)
〜譫言〜
5

6.16.9[透過](外)/ 6.20[秤]6.24[卜]7.4
7.8[染]7.97.10[手紙]7.178.1[虹]

(外) =他ページへ移動


 
 
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   感情を保存出来るといいと思うんです。
いえ、いつまでも喜びに浸っていたいというわけではありませんよ。
味わうのは1度ぎりで十分ですし、負の感情でも構いません。

時の流れ方によっては感情をどうしても消化出来ない、....させ
たくないことがあるでしょう? 
そんな時、一時的に戸棚へしまっておけると良くはありません?

 
いつか私もやってみたことがあるのですけれど、取り出してみると
それは腐っておりました。 勿体ないことです。

 

* ↑「一度ぎり」 ←ずっとに越したことはないですが
 「あるでしょう」 ←ない? そうか....

1998.6/
左へ進むか、右へ進むかで頭が一杯でした。
気付かぬうちに、下へ流されていたようです。

6/12 がたがた

─透過→

 
 
1kb
 
 
小学生の頃、理科の授業で銘々にバネ秤をこしらえました。
完成後、何という理由も無しにバネを引っ張ってみた私。

後悔しました。伸びてしまったのです。「0」に合わないのです。
一旦伸びてしまったバネは、どんなに押し縮めてみたところで
元には戻りませんでした。新しいバネが欲しいと思いました。

6.19


6/24
 
 

↑行きたい方をクリック
 
 
 
ふと、何年も前、テレビで占い師を見たのを思い出しました。
手にしていたタロットカードの束より一枚をすっと抜き出し、
そのカードの意味を読み取るというものです。そこで一ツ私も。
 
 
さて、目の前にあるのは辞書。無謀にも辞書で占おうという企画。
全神経を集中させ(?)、この6万語の単語の中からたった一つの
私を呼ぶ声を聞き分けようというのです。今から私の指の指し
示す先には、どの単語が息を潜めているでしょうか。(我ながら
情けない企画) それではしばらくお待ちを。
:
:
:
:
ここに書くつもりでやったことなのですが、思いがけず正鵠を
射られてしまいましたので、この単語を私の胸にしまっておく
ことをお許し下さい。 占い師はカードを選ばず....でしょうか?
そちらにも辞書などありましたらこんなことをして遊んでみられる
のもまた一興。
 
 

そういえば占いはあまりしないです。信じるか否かは別として、性格上
束縛されそうですので。
しかし占術とは本来非常に前向きなもので、よし好ましくないお告げを
頂戴したとて、それはさほど重要ではなく、そこからどうすべきかを考える
のが占いの本質だと思いますので、「縛られる」こともないのかもしれ
ませんけれど...
ただその他に前向きに考えること自体、気概を持ち合わせていない私に
とっては少々面倒なことでもあります(これを言っては救いようがない)。
何とも面白味に欠ける性分です。


7.4

夏でしたか

:
:
五月、──四月の続きだと思っていた。
─────六月、──五月の続きだと思っていた。
──────────七月、──六月の続きだと思っていた。
:



それが八月の前の七月なのだと今日になって気付いた。
つまらぬ事に気付いたか知らん。数え直し。

もう一月二月を先月の延長で数えれば
いつか新しい枝を古い根に接げる勘定。

きっと朽ちるにしろ。



(注:理解不可能。独りごちたほど。)
7.8
1Kb

 
折に触れて思うことではありますが、自分の感覚などてんで当てにならないものですね。 私の所では長い間ウインドウの(枠の)色が緑 ──私のページの色が全体的に偏っているようですので別の目でも見た方が良いのでは、それでも あまり影響があってもと、灰に近い薄緑色にしていました。 特に慎重に選ったわけではありませんでしたが、変えるのを億劫がりそのままにしていたのでした。
ところが、先日少しばかり配色を変えてみますと、 果たして適当とはいえ一応考慮して選んだはずの緑色は 見事にに私の感覚を染め上げていたのだと気付きました。

どこか他の設定をも変えてしまったのだろうかと疑った程で、 緑の照り返しを受けたような背景色が、ページを開く毎に現れては私を驚かせました。 青や赤もそうなのですが、緑でさえ変に黄が混ざっており、これはまるで病葉。
それらの色から緑一ト刷毛分、さっ引いてやっと私の記憶していた色と一致するのでした。 他人の使う色など、別段気にはならないとは思いますが(私自身適当に使っておりますし)。
その後何カ所か直してみましたが、これもどういう色になっているか疑わしいこと。 それぞれの環境による差異ならまだしも、作る段階から狂っていては世話無いです。

結局私の機転は失策に終わってしまいましたが、同時に面白くもありました。 ページの色一ツとれば些細な事でも、そもそも人自体、まったく染色液の中に浸かっているようなものと感じます。 気付かぬうちに、思いもよらぬ色に染まっているのかもしれません。私もあまり妙な事になっていないとよいのですが。
そして逆に人の心理を操ったりも、造作無い事なのでしょうね。 しめしめ。 ....あら、でも私には使える染料がないわ....


その後

ウィンドウを白にしてみると、どうやらそれ程緑に影響されていたというわけでもなかったようです。 寧ろ先日変えた色に狂わされておりました。普遍性のない自分の感覚への不信感、そして直したものを再度直す虚しさ。 色物はタチが悪い。

 

7/9

凪いだ海に石を投げた事は許されない。
明日こそこの波の中に飲み込まれる。


7.10

←ごみ箱 ─ その後 1

切れ切れの言葉を捻出して何とか行を埋める。
感謝とお詫びの手紙は書けば書く程空々しい。

その後 2

最期

折り返し返事を頂く。何か悩んでおられるご様子。
今無責任な手紙を封筒に入れる。言うのは簡単。

ごみ箱行きではなかろうか。





煩悶するための材料は、人の周りにどれだけ存在するのでしょう?
全て重要なことのようにも思えるし、その逆にも思えるし。


あなたの問題は何ですか? 具体的に人は何を考えているのです?

(返事は下さいませぬように。何もできませんから。)


   7.17

体の中にはどうして血が流れているの?

それはね、そこで引切り無しに誰かが争っているからだよ。
敗者の血がおまえの体の末端にまで流れ落ちて来るのさ。


   8.1 先日

明け方、ふとカーテンの裾から漏れる光に目がいった。
何か不気味な色である。朝なのに夕方であるような。
いつも見る青い光ではない。気になり外を覗いてみた。

雨か。  ...いや、虹。
遮る物が少ないので絵本のような半円の虹。程なく円の
外側にその上にもう一ツの虹が浮き出てきた。二重の虹。
あまりにも完璧で作り物に思える。 毒気さえある。



そんな空をぼんやり眺めていた。...と、
近くの道をこちらへ向かって歩いてくる人が一人。その人は
光の輪を背負い、何も知らないまま通り過ぎていく。
同じ空の下にいながら同じ空を見られなかった私達。






虹などいくらも見たことがあるのですが、初めて気付いたのは
弧の内と外の空の色が違うこと。内側は膜が張ったように
なっており、目の前がセロファンで仕切られているといった風。


ごく私的な印象

虹

天球を仕切る膜に見え



虹

虹

半円の壺の中にいるような感覚でもありました。

...言っていることがわかりませんねぇ。




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