ある日の夢
1.人体改造/2.ペンギン
10.23
解体

時々見る夢があります。詳細は異なりますが、だいたいの筋は似通っていて 私の無能を決定的にするべく(私に思い知らせ、またそのために 私を社会から抹殺してしまおうという理由で)、手術がとり行われるというもの。例..最後尾↓

先日のは少し趣が違って人体実験でした。夢の中で金縛りを解こうとしていると、 人が集まってきて、どうも解ける見込みがない、という決断が下された様子。 器具が整えられたかと思うと、体を上や下にひっくり返されながら あちこちに注射を打たれるのですが...、 そのとき頭に浮かんだのは、まだ息があるのに焼かれる人のことなど。 伝えられない悲しさは、こういうものだろうかと。

内容はさておき、皮膚の下で針から押し出される液体の僅かな、そして 鋭い冷たさとか、どこか現実より現実味がありました。
そういえばいつかの足の切断は飛び上がるほど痛かったし...。 頬をつねってこれは夢だ、などと言っている人がいるなら羨ましいです。


例:例えば、足と手の指を交換するように、と慈愛の目で勧められ、 幸福感に包まれながら受けた手術が、実のところそれは策略で、以後 指が思うように機能しなくなってしまうとか。
手や足がなくても、もちろんやっていけるかと思いますが、その事実より 精神的な烙印を押されるといった過程が印象的。


10.19

変な夢を見た。ペンギンの夢。
昔いた家で、外は雪が積もっている。ぼんやり硝子戸から外を眺めると、 洗濯機に張った水の中に一羽のペンギンが潜り、水を通してこちらへ ちらちらと人間のような視線を投げかける。時々視線が合うと、私は脅かさないよう、 ガラスの縁に半分体を隠しながら、幸福な緊張感を味わっていた。

すると、不意の大雨。空からバケツ(大瓶を)ひっくり 返したような水の固まりが断続的に落ちてきて雪を融かし、 雨樋を壊した。ペンギンは、かろうじて安全な場所に身を移し、 所在なげにしてる。

修理をうちの人に任せて部屋にはいると、ペンギンは既に部屋の中にいた。 もっと警戒心の強い動物だと思っていたのに、怖がっている様子も特に見せない。 布団の上で腹這いになっている。 キャットフードを嘴の前に差し出してみると、彼は一粒口に入れ、そのまま出した。 何とか仲良くなろうと、控えめに撫でてやると、なんとごろごろ喉を鳴らす。 案外人なつっこい。トイレの癖は付くんだろうか、心配になって隣にいた家族に 訊くと大丈夫だという。布団の上では粗相をしないらしい。 いい奴だと思った。ただ猫が噛みつかないか少し心配した。 あれこれ考えていると、彼はつと立ち上がり、ぷいと外へ出ていってしまった。

どうしたのだろうと思っていると、うちの人がペンギンの本性を耳打ちしてくれた。 ペンギンというのは大変(厄介)な奴で、こういう大雨が降って水が何メートルという深さで 家を取り囲むようになると、彼らは20日間も毎日泳いで遊び、何もしなくなるのだと。 やはり、彼には彼の生き方があったのだ。

その時彼は屋根に登り、まさに水へ飛び込もうとしていた。


ペンギン



*特に何を象徴しているわけでもないと思うのですが、 怪しげだったので載せてみました。 最近GuestBookへ書き込んで下さった方のページで見かけたペンギンとか、 このところの台風とか、先日の浦島太郎が入り乱れて夢に出てきたのでは。 夢は和紙に似ている。
 
 
 
 
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