2004年ぶどう園日記・現在状況報告編

ぶどう園日記 現在状況報告編(2004年1月9日)
 あけましておめでとうございます。 本年も、お付き合い下さい。

 12月頃から、剪定、枝の後片付け、移植の準備、なんてのをやってましたけど、 正月の3日から、ビニールはりの準備も始めました。 まずは、防風林の伸びすぎた枝、ビニールはりの邪魔になる枝を切って、 それから、マイカー線をロープに結んで準備して、という予定だったんですけど、 ビニールハウスの鉄骨が錆びて、折れそうになってるとこがあったので、 まずは、部品を取り寄せて、交換してます。
 普通、どこのぶどう園でも、 ビニールハウス修理なんてのは、秋のうちにやっとくもんなんですけど、 セキレイが遅くまで残ってたこともあって、 秋冬は、何かと忙しかったんでしょう...。 どこにも遊びに行けませんでしたしね。 とにかく、古いパイプをぶち切って、地面に引き下ろして、畑から運び出して、 新しいパイプを運び込んで、ビニールハウスの長さに合わせて切って、 部品取り付けて、...って、今、頑張ってます。 天気良いですけど、けっこう寒いですからね、 温まる仕事は気分良いです。 重い物を持ち運びしてると、この寒い時期でも大汗かいて、 腕が太く、体が細く、健康になりそうです。

ぶどう園日記 現在状況報告編(2004年1月19日)
 ぶどう園のお仕事は、相変わらずです。 剪定、枝の後片付け、移植の準備、ビニールはりの準備です。 防風林の伸びすぎた枝、ビニールはりの邪魔になる枝を切って、 それから、マイカー線をロープに結んでます。 ビニールハウスの鉄骨の修理、取り替えは、ま、ある程度終わりました。 錆びてるとこは、まだまだありますけど、 ビニールはりまでの日数も少ないし、寒いし、お金かかるし、 今は、これくらいにしときましょう。
MBC防災ラジオ
 MBCラジオの城山スズメ(金曜日)から、防災ラジオをいただきました。 台風で被害受けたときに、停電が何日も続いて、電灯の無い家で過ごしたことあったんで、 「停電のときに便利なようにって、懐中電灯の付いたラジオだろう」って、 勝手なイメージ持ってました。 でも、宅急便で送られてきたラジオには、懐中電灯は付いてなくて、 単三乾電池、太陽電池(ソーラーパネル)、 そして手動発電機(右側面にあるハンドルを回して発電する)でも聴けるという、 停電のときでも、電池が無くても、 MBCの災害情報が聴けるという優れもの(他のAM局も、FM局も聴けます)でした。 ありがとうございました。 「防災ラジオが活躍することがありませんように」って思いを込めて、 お守りのつもりでかざってあります。

ぶどう園日記 現在状況報告編(2004年1月22日)
 夜は雨だったんですけど、朝には雪になってて、積もってました。 でもって、午前中は、雪が降り続けて、こんな状態です。 風吹くと、屋根の上の雪がパラパラと舞い落ちてくるような、 さらさらした雪でした。 おかげで、ビニールはりっぱなしにしてたロザリオのビニールハウスの中にも、 サイドから雪が舞いこんで、積もってました。
雪 雪
雪 雪
 家の前の道路は、通学路だったり、通勤路だったりするんですけど、 ご覧の通り、車の通った跡がありません。 誰も外に出てないんだろう、って思ってましたら、 12時になってから、軽トラが、植木載せたトラックが、ノロノロと通って行きました。 近所のビニールハウスで、トマト、キュウリを作ってる農家の人と、 植木屋さんとが、お昼ご飯を食べに帰るとこでした。

ぶどう園日記 現在状況報告編(2004年2月2日)
 1月31日(土曜日)に、本園のビニールハウスにビニールはりました。 早朝5時頃から用意して、 6時半頃、薄明るくなった頃から、よーいドンで、ビニールを広げ始めました。
 1週間前、雪降った頃は、「どーなるんじゃ」って思ってましたが、 その後は、風の弱い暖かい日が続いてましたから、 サイドビニール取り付けたり、谷下にもビニール取り付けたり、 ビニール紐をイッキにとりつけられるようにロープに結びつけたり、 順調に、ビニールはりの最終準備を進めることできました。
 いつもは、風の弱い日を優先して、 平日にビニールはりすること多いんですけど、 今年は、土曜日が風の弱そうな日になりましたから、 手伝いの人にお願いしやすかったです。 天気予報を見続けて、風の弱そうな日を判断するんですけど、 予報は、予想なもので、 実際にビニールはり始めると、けっこう風吹いてたり、横風だったり、 けっこう難しい日もあるんです。 今年も、風は弱かったんですけど、横風で、ときおり強く吹いてきて、 フワフワと浮き上がってしまいました。 横風が吹いてるのに慣れれば、ところどころ仮留めしながらビニール広げたり、 どーってことはないくらいの風だったんですけど、 吹いて無さそうに見えて、ときどき吹いてくる風には、油断してしまうんです。 そ、油断大敵でした。

ぶどう園日記 現在状況報告編(2004年2月8日)
 ビニールを、ビニールハウスの上に広げて、 網で覆うとこまではやってあるんで、 少々の風が吹いても、吹っ飛ばない程度にには仕上げてあるんですけど、 サイドに垂れてるビニールは、放ったらかしの部分も多く、 風が自由に出入りできる状態で、 ビニールを抑えてあるビニールテープも、 春一番の突風に備えて、締めなおし、結びなおししないと、 谷換気装置にビニールテープが絡みつきそうで、 動かすことができなくて、 ...ってなことで、ビニールはりの後始末も、たくさん残ってるんですけど、 雨降ったり、雪降ったり、風吹いたりで、 ビニールハウスの上に登っての仕事は、やりずらい日々が続いてました。
苗木 苗木
 ということで、寒いときには暖まる仕事を、ってこともありまして、 ハウスの中で、スコップとクワを持って、 8本程、若木を掘り出して別の場所に移植したり、 60本程、苗木を植えたり、土と格闘してます。
 苗木屋さん、植木屋さんは、重機を使って掘るらしいんですけど、 ウチには、そんなものありませんから、 スコップとクワ、それに、手力、腕力、足力、を使います。
 こんだけ肉体労働すると、 汗っかきな僕は、どんなに寒い時期でも大汗かいて、 その汗で冷えて風邪ひかないように、注意しないといけないんです。 でも、ビニールはりの最終準備から1週間以上、力仕事ばっかりなもので、 すでに、大汗かくくらいに力使う元気が残ってないみたいです。 掘っちゃ休み、掘っちゃ休み、そーでもしないと足腰が動きませんで、 大汗かくことが少なくなってきてるのです。

ぶどう園日記 現在状況報告編(2004年2月24日)
 春一番の南風は、出水では、突風って程ではなかったですけど、 鹿児島市内では、風速20mってとこもあったらしくて、 なんだか妙に砂っぽい強い風でした。 はったばかりのビニールの透明度が落ちてしまったような気さえします。
 「春一番」って聞くと、暖かくなるって喜ばしいイメージよりも、 何年か前の突風、ビニールハウスのビニールを吹き飛ばした突風を 思い出してしまいます。 あの頃までと比べると、ビニールハウスを覆う網の取り付け方、 紐の結び方を強くしましたから、 少々の風なら大丈夫だろうと思うんですけど、 春一番が早く吹くと、その網やら紐やらの風対策ができてないこともあるんです。

 本園のビニールハウスの中で、苗木植えたり、肥料撒いたりしてましたけど、 分園のトンネルハウスのビニールはりの準備を始めました。 ビニールはりの準備だけなら、仕事進むんですけど、 水撒き、ビニールハウスの開け閉め、ニ重ハウスのビニールの開け閉め、 などなど、朝夕の日課となる細かな仕事が多いんです。 年々、仕事が増えてきてるんです。 おかげで、梅の花も見に行けやしない...。

ぶどう園日記 現在状況報告編(2004年3月11日)
苗木の芽
 本園のビニールハウスの中では、巨峰とセキレイの新芽が出てきてます。 「セキレイは晩生のハズなのに、今年は早いなあ。」って思ってたんですけど、 昨年の日記見ると、ビニールハウスの中のセキレイは、 巨峰と同時期に新芽がでてきてたようです。
 ビニールハウスの谷換気自動開閉装置の温度センサーが、故障したままで、 修理待ち、部品待ちしてるとこがあって、 部屋によって、温度が高かったり低かったりなので、 新芽が出方にバラつきがあります。

 ロザリオは、ビニールハウスを締め切る時期が遅かったのが原因なのか、 昨年のビニールを、そのまま、はりっぱなしにしてたのが原因なのか、 昨年、遅くまで実を生らせておいたのが原因なのか、 どれが原因なのか分かりませんが、 樹液の垂れてる種枝はあるんですけど、新芽はでてきてません。 昨年よりも遅れてます。 ロザリオの苗木は、新芽が出てるものもあります。

 分園の剪定が終わりましたから、 トンネルハウスのビニールはりの準備を始めます。

ぶどう園日記 現在状況報告編(2004年3月21日)
苗木の芽 巨峰の新芽
 写真は、苗木と巨峰の古木の新芽ですけど、 なかなか新芽の出てこなかったロザリオからも、新芽が出始めました。

 分園のトンネルハウスに、ビニールはりました。
 土曜日、日曜日に、あちこちから人を集めて、 ビニールはりの予定だったんですけど、 天気予報見てると、これから先は雨続きで、 土曜日、日曜日で、風の無い天気の良い日を期待するってのは難しそうだったので、 強風注意報も出てて、実際、ちょっと風がありましたけど、 金曜日(3月19日)に、シルバー人材センターから多めの人数来てもらって、 ビニールはってしまいました。 細々とした後始末は、まだまだ、たくさん残ってますけど、 一応、ビニールで覆ってしまうことができました。

ぶどう園日記 現在状況報告編(2004年3月24日)
ロザリオの新芽


ぶどう園日記 現在状況報告編(2004年3月24日)
ロザリオ苗木の芽 ロザリオの新芽
 写真は、ロザリオの苗木の芽と、 ロザリオの古木の新芽です。 苗木からは、巨峰の苗木と同じくらいの時期に芽がでてきたんですけど、 古木は、いつもいつものように、巨峰よりも随分と遅れてます。 なんでなんでしょ...。
 やっと顔を出したロザリオの新芽ですけど、 種枝の先端の新芽が出てるだけで、 枝元どころか、先端の次の節の芽も、なかなか顔を出しません。 例年よりも、遅くまで水を撒いていたので、 揃って芽を出してくんないかな〜、と期待して見てるのですが、どうでしょう。

 分園のトンネルハウスで、ビニールはりの後始末をしてます。 ビニールをハウスに押さえつけてる紐を結び直したり、 谷換気のガラガラ(ビニールの巻き取り)が、 ちゃんと機能するか、チェックしてます。

ぶどう園日記 現在状況報告編(2004年3月24日)
巨峰の全景 巨峰の新芽
 ビニールハウスの中で、巨峰の芽欠き、花芽欠きをやってます。 いつものような新芽がでてきて、それなりに伸びてるんですけど、 弱ってきた木の周りに、移植したり、苗木を植えたりしたものですから、 全体的な芽数は少なくて、 あちこちに、ぶどう棚に空きが目立ちます。 空が見えます。 おかげで、仕事が早く進むような気もしますけど、 収穫時期に、どうですかね、量が少ないかな〜、って気もしてます。

 ロザリオは、巨峰よりも随分と遅れてしまって、 さらには、トンネルハウスの巨峰よりも遅れるんじゃなかろうか、 と心配してましたけど、 どーにかこーにか、緑色が目につくようになってきました。 写真は、撮り忘れました。

 分園のトンネルハウスでは、巨峰の新芽が出てきましたけど、 本園のビニールハウスの仕事があるものですから、 なかなか手を入れることできません。 ビニールハウスと比べると、わりと揃って芽が出てくるので、 とりあえず、枝先の芽欠きだけやって、 スプリンクーラーで水撒きしながら、様子見てます。

ぶどう園日記 現在状況報告編(2004年4月22日)
 ビニールハウスの中の巨峰は、 いつが満開だったのか分からないうちに、ほとんど咲き終わりました。 最初に花咲いてるのを見つけたのは、4月10日だったんですけど、 房切りを始めた頃から、どんどん咲いてしまって、 最後の頃は、花房じゃなくて、咲き終わって粒になってるのを房切りしてました。
 ずっと天気の良い日が続いてましたし、 枝も暴れてませんから、そんなに悪くない状態だと思うんですけど、 まだ、はっきりした結果は分かりません。 大きな粒も見えてきてますけど、マッチ俸の先っぽくらいが多いです。
巨峰の実どまり

 ビニールハウスの中のセキレイも、巨峰よりも数日遅れただけで、 天気の良いときに咲いて、今は、小さな粒々になってます。 有核(種有り)なのか、無核なのか、まだ分かりませんけど、 ちゃんとした有核だったら、わりと良い房型のセキレイを、 御中元時期に出荷できるかもしれません。

 ロザリオは、新芽が出てくるのが遅くて、 収穫が遅れるんじゃなかろうかと心配したんですけど、 新芽が見え初めてからは、成長が速くて、新枝がニョキニョキと伸びて、 まだツボミが多いんですけど、 花が咲き始めたのもあります。
ロザリオの花芽 ロザリオの花

 年々、暖かく、暑くなってきてるんでしょう。 亜熱帯に近づいてんだじゃなかろうか、って思えるくらいです。 天井を谷換気して、暑い空気を外に出してるんですけど、 それだけじゃあ足りずに、 ビニールハウスの横のビニールを、クルクルと巻き上げて、 涼しい風を入れるようにしてます。 10年くらい前は、それで良かったような気がするんですけど、 ここ数年は、ビニールハウスの縦方向の端っこのビニールも、 まくりあげてやらないと、 熱がこもって、葉っぱが、くた〜っとしてるんです。 夜間の湿気防止のために、地面にビニールを敷いてるんで、 その照り返しもあって、余計に、くた〜っとなるんでしょう。 ちゃんと花咲いて、実になってくれれば、それで良いんですけど、 くた〜っとなっただけでおさまらずに、 花のツボミがポロポロと落ちてしまうような気もして、 それが熱のせいじゃなかろうか、って気もして、 だから、ビニールハウスの中が暑くなりすぎる前に、 あちこち開けて風通しを良くして、 寒くなる前に閉めるというのを、毎日、地道に繰り返してました。 寒過ぎると、種の無い実になったり、実にならずに流れてしまったり、 こらまた困ったことになりますから。 年々暑くなるだろうから、来年は、もちょっと楽に開け閉めできるように、 ビニールはるときに工夫せねばと思います。 鉄パイプやら、カンキットやら買ってきて、 クルクルとハンドル回すだけで、ビニールを巻き上げられるように。

ぶどう園日記 現在状況報告編(2004年5月8日)
 世間の大型連休とは関係なく、土日も関係無く、いつも通りに働いてました。
 ビニールハウスの中の巨峰は、粒が大きくなってきてます。 地面に敷いてたビニールを剥いで、 肥料やって、毎日毎日、水撒いてます。 日陰になりやすいとこ、ビニールハウスの谷下などは、 単為結果になったり、花が実にならずに流れてしまった枝も多かったので、 切り落としてます。 樹勢の弱ってきてた木は、これ以上弱らないように、 早めに房落としして、一枝一房にしてます。 他の木も、早めに一枝一房に減らしてやれば、 粒が大きくなりやすいんですけど、 単為結果と有核と、まだちょっと分かりにくいとこもあるし、 トンネルの巨峰が花咲き始めてて、そっちの房切りを急いでるもので、 もちょっと粒が大きくなって、分かりやすくなるのを待ってます。
 写真は、房型良くて、一番早い状態、粒が大きくなってきてる状態のものです。
巨峰の実どまり 巨峰の実どまり


 ビニールハウスのロザリオは、 ツボミ、花咲いてる、花咲き終わった、粒が大きくなってきてる、 っていう状態が混在してます。 花が咲き始めてからの期間が長いもので、 晴天に咲いたのと、雨のとき、気温の低い雨のときに咲いたものもありますし、 有核なのか、無核なのか、全然分かりません。
ロザリオの花芽 ロザリオの花 ロザリオの花

 分園のトンネルハウスでは、巨峰の花が咲き始めてます。 咲き始めは天気悪かったんですけど、ここ2日間は天気良くて、 できれば、雨が降り始める前に咲き終わってほしいです。 でも、そんなに早く咲かれては、房切りが間に合わないし、 いつものことながら、睨みつけるような目つきになってしまいます。

ぶどう園日記 現在状況報告編(2004年5月18日)
 ビニールハウスの中の巨峰は、粒が大きくなってきてます。 房落としして、粒間引きしてますから、 地面には、たくさんの房や粒が落ちてて、 どこを歩き回っても、ブチブチ、ブチブチって音して、 いつものことながら、もったいないな〜と思ってしまいます。
巨峰の実どまり 巨峰の房落とし

 最初は、1枝に2房、3房、基本的には花芽の数だけ生らせてあります。 それを、1枝に1房になるように、 その枝に生ってる房を、よ〜く見比べて、一番良いのだけを残して、 他の房を切り落とします。 畑の中の全部の枝について、この房落としをやった頃には、 最初の頃に房落とししたとこは、残した房の粒が大きくなってきます。
 でも、全部の房の粒が大きくなるわけじゃなくて、 枝が細かったり、枝が短かったり、木自体が弱ってきてたりすると、 粒が大きくなりにくいものもあります。 こんな房も、長期間待てば、粒が大きくなってくるものもありますが、 木に負担がかかりますし、 あんまり負担がかかりすぎて、キレてしまうと、 木の全部の実が黄色くなって、終わってしまうこともあります。 ですから、負担を減らすために、良い実を採るために、 今度は、そういう粒の大きくなりにくい房を切り落としてしまいます。
 一気に切り落とすと、大きなショックを与えてしまって、 実が萎んでしまったり、枯れ落ちてしままったり、 いろいろと障害が起こるので、少しづつ切り落としてます。 ...一気に切り落とそうとしても、どれを切り落とそうか、 どのくらい切り落とそうか、決められませんし。

 今は、房落としをやりながら、 残ってる房から、単為結果を中心に、小さな粒を間引きしてます。
 一通り粒間引きした後は、粒の大きさを揃えるために、 種は入ってる有核の粒でも、大きくなりにくい粒ってのがありますから、 2回目には、それを間引きます。 しばらくすると、他の粒の肥大についていけない粒が、 さらに分かるようになりますから、 3回目には、それを間引きます。

 今は、忙しいことも忙しいですけど、 眺めて迷ってる時間も長いんです。 房を切り落とすってことは、収穫量が減ることになります。 でも、その房を残しておくと、他の房の粒が大きくならなくて、 結果的には共倒れして、商品になるものがない、 って状態にもなりかねないんです。 どーしよーかなー、って迷ってばかりです。 小さな枝の房、粒数の少ない房、特に形の悪い房、 こんなのは既に切り落とした後ですから、 簡単に切り落とす決心のつく房ってのがありません。 ひたすら歩き回ってます。
 房は切り落とさなくても、 枝の伸びる方向を変えたり、配置を換えたりして、 葉っぱにお日さまが当たりやすくなるようにしてやらなきゃいけませんから、 やっぱり、ひたすら歩きまわってます。

ぶどう園日記 現在状況報告編(2004年5月26日)
最初の色着き


ぶどう園日記 現在状況報告編(2004年6月3日)
 ビニールハウスの中の巨峰は、 「水がまわってきた。」と表現する時期になってきてます。 粒の中に水分が多くなって、だんだん柔らかくなって、 粒が大きくなる時期なんです。 粒の色は、全体的に飴色っぽくなってから、 粒の先っぽから、だんだんと赤色、紫色に色着してきます。
 いつもは、(面積のわりには、とんでもなく日数のかかる)ロザリオの粒間引きなど、 他の仕事を先にして、 順調に着色するのを確認してから袋かけするんですけど、 今年は、白粉がのった綺麗な巨峰になるように、 順番変えて、ちょっとだけ早めに巨峰の袋かけしました。
水まわり期 ふくろかけ
 袋かけ直後の1週間くらいは、環境の変化にびっくりするのか、 色着きも、粒の太り方も、ジッと止まってしまったかのように見えます。 水撒きしながら、色着きの再開を待ちます。

 ロザリオは、房落としして、粒間引きしてます。 ちょっと遅れてるか...?、って思ってましたけど、 巨峰の袋かけしてる間に粒が大きくなったようで、 単為結果と有核が、区別しやすくなりました。 相変わらず、1房に大量の粒が着いてるもんですから、 一粒一粒間引くのは、けっこう大変です。 1房にかかる時間が長くて、なかなか先に進めず、 気分的にもキツイ仕事です。 巨峰の袋かけが、進みの速い、楽な仕事だっただけに、 余計に、地道な仕事に感じます。
だんだん粒大きく


ぶどう園日記 現在状況報告編(2004年6月16日)
 ビニールハウスの中の巨峰は、 袋かけ直後の1週間くらいは、環境の変化にびっくりするのか、 色着きも、粒の太り方も、ジッと止まってしまったかのように見えてましたけど、 ここ数日の快晴続きで、色付きも、玉伸びも進んできてます。
「綺麗に白粉がのるように」って、早めに袋かけしたんですけど、 あっちこっち、「色着き進んでるかな〜」って、 袋を外して見て回ると、せっかくの綺麗な白粉がとれてしまって、 ピカピカしてきそうです。
色着き 色着き


ぶどう園日記 現在状況報告編(2004年6月25日)
 ビニールハウスの中の巨峰は、 梅雨とは思えないくらいの良い天気が続いたおかげで、 色着きが進んできてるものもありますけど、 色着き進まずに粒が太ってきてるだけのものもあります。 同じ畑の中に、いろんな状態の房が混在してるのです。
 色着き遅れたものばかりだと、収穫開始が遅れますし、 最後まで色着かないことも考えられます。 色着き進んだものばかりだと、 熟れすぎて落ちてしまう、って心配になります。 今くらいの状態だと、色着いたものから順に収穫してけば、 だんだんと木の負担が減って、 色着き進むんじゃないかと思います。
 梅雨明けして、ビニールはいでみないことには、 収穫開始がいつになるのか、はっきりとは分かりませんけど、 電話の問い合わせには、 「7月20日頃には収穫できるんじゃないかと思ってます。」 と答えてます。

 全部、同じ日に、同じ畑の中で撮ったものです。
6月25日 6月25日 6月25日


ぶどう園日記 現在状況報告編(2004年7月12日)
 梅雨とは思えないくらいの晴天続き、高温続きのために、 ビニールハウスの中は、谷換気窓を開けていても、 頭が焦げそうになるくらいの暑さになってました。 高温障害で色着き止まったりする前に、 ビニールはいでやりたかったんですけど、 台湾に向かってた台風7号が、どうにも様子が変だったので、 ビニールはがずに、ずーっと見てたんです。 勢力強いままで引き返してきたら、 強風に、葉っぱも実も、叩き落されてしまいますし、 大雨が降ると、実が割れてしまうこともありますから。 予想通り、台湾経由で引っ返して来ましたけど、 風も雨も強くなくて、助かりました。

 台風も無事に通り過ぎてくれてたので、 7月10日、11日の二日間で、ビニールはぎました。 もっと早めにはぎたかったんですけど、 シルバー人材センターの講習会があったり、 天気が安定しなかったりで、最初の予定よりも遅くなってしまいました。

 電話の問い合わせには、「7月20日ころからですけど、 どーしてもお急ぎなら、その前の連休くらいには収穫できます。」と答えてきました。 天気の良い日が続いてましたし、 これからも続くみたいですから、なんとか大丈夫なんじゃないかと思います。
 ビニールはぎに来てくださったシルバー人材センターの方々にも、 かなり暑さに疲れてらしたので、お茶の時間に食べてもらいましたけど、 けっこう美味しかったみたいです。 それに、酸味の強いのが好きって人もいらっしゃるようですから、 試食してもらって、気に入ってもらえたら、販売してみようかと思ってます。

ぶどう園日記 現在状況報告編(2004年7月20日)
 7月20日の新聞に、折込チラシを入れました。 長い収穫時期の始まりです。 今シーズンも、よろしくお願いします。

ぶどう園日記 現在状況報告編(2004年8月7日)
 天気の良い日が続きましたから、 巨峰は、昨年と比べると、色着きも、味も、けっこう良いみたいで、 地方発送も、早くから注文もらって、安定して出荷することができました。 こんな天気の良い年は、熟れすぎを心配するんですけど、 房型の大きいのもありましたし、 安定してお客さんが来てくださいますから、 今のところは、熟れすぎの心配は無さそうです。
 今日からロザリオの収穫を始めました。 昨年よりも、ちょっと早めに始めたんですけど、 晴天続きのおかげで、収穫初日にしては、良い甘さになってたと思います。 味見して注文して下さった分は、今日、発送しましたけど、 メール、ファックス、電話注文の方の分は、 3日間くらい、お客さんたちの試食の様子見てから、発送したいと思います。

ぶどう園日記 現在状況報告編(2004年8月20日)
 分園の潅水設備は、相変わらずの給水制限が続いてまして、 水撒きするタイミングが難しいですけど、 本園の巨峰には、 地下水を汲み上げて、スプリンクーラーで水撒きしてましたから、 雨が降らないわりには、実が軟くなることもなく、良い状態が続いてました。 おかげさまで、ダメになる房が、昨年よりも少なくて、 順調に収穫できました。 来週から開園する分園が、小房ばかりで、収量が少なそうですから、 ...かなり少なそうですから、 少しはカバーできたかな、って思います。

 8月23日(月曜日)からは、分園で営業します。

 ロザリオは、昨年よりも、美味しいようです。 毎年買いに来られるお客さんに、そう言われますから、 多分、そうなんでしょう。 僕らは、収穫の始めから終わりまで、ちょこちょこ食べますから、 「だんだんと甘くなる。」と覚えてるんです。 でも、お客さんは、毎年、同じような時期に来られますから、 お盆に来られたお客さんは、昨年もお盆の頃に来られたらしくて、 だから、「昨年の同じ時期と比べると甘い。」ということだと思います。 やってる仕事は、昨年と比べて、そんなに変わりないですから、 房数が少なかったのと、良い天気が続いたのが良かったのかな、 って思ってます。

ぶどう園日記 現在状況報告編(2004年8月23日)
 8月23日(月曜日)から、 分園で営業してます。 本園の巨峰も、状態の良いとこが残ってますから、 箱詰め、地方発送、家庭用袋入りに使ってます。 ぶどう狩りは、分園のトンネルハウスの巨峰です。
 毎年、この時期には、分園での営業になるんですけど、 場所が分からない方も、まだいらっしゃいますから、 本園の入り口で、分園の場所を案内してます。

 ロザリオは、昨年よりも、美味しいようです。 毎年買いに来られるお客さんに、そう言われますから、 多分、そうなんでしょう。 僕らは、収穫の始めから終わりまで、ちょこちょこ食べますから、 「だんだんと甘くなる。」と覚えてるんです。 でも、お客さんは、毎年、同じような時期に来られますから、 お盆に来られたお客さんは、昨年もお盆の頃に来られたらしくて、 だから、「昨年の同じ時期と比べると甘い。」ということだと思います。 やってる仕事は、昨年と比べて、そんなに変わりないですから、 房数が少なかったのと、良い天気が続いたのが良かったのかな、 って思ってます。

ぶどう園日記 現在状況報告編(2004年8月30日)
 8月23日(月曜日)から、 分園で営業してます。 本園の巨峰も、状態の良いとこが残ってますから、 箱詰め、地方発送、家庭用袋入りに使ってます。 ぶどう狩りは、分園のトンネルハウスの巨峰です。
 毎年、この時期には、分園での営業になるんですけど、 場所が分からない方も、まだいらっしゃいますから、 本園の入り口で、分園の場所を案内してます。

 8月30日の午前中に、台風16号が、ゆ〜っくりと通り過ぎて行きました。 ジワリジワリと近づいてきて、何日も心配させてくれた台風でしたが、 最大風速40m/sの台風が近くを通ったわりには、 被害は少なかったように思います。 露地の巨峰は、防風林も無いとこに植えてありますから、 風が直接当たって、房ごと地面に落ちてましたけど、 ビニールハウス、トンネルハウスは、 ハウスの骨組が風を切って和らげてくれたんでしょう、 葉っぱも綺麗にしてて、今のところは大丈夫そうです。 今、吹き返しの風が吹いてますから、これがおさまらないことには、 畑の中を見てまわれませんけど。

 台風16号と同じようなコースを行きそうで、 台風18号の動きも気になります。

 ビニールハウスの中に植えてたセキレイですけど、 お盆くらいには収穫できるかと期待してましたが、 なかなか色着かないもので、ほったらかしにしてました。
 今でも、薄く色着いた程度で、ちょっと粒が小さいですけど、 食べたら甘くて美味しいものですから、 施設から来られるおばあちゃん達のオヤツにしてました。 けっこう人気あって、「買いたい」っておばあちゃんもいらしたので、 少しづつ収穫して、個数限定で、売り場にも置くようにしました。 テラスの下に植えてあるセキレイと比べると、 葡萄棚が低くて、管理作業の人件費が余計にかかりませんし、 ちょっとだけ粒が小さいこともあって、 価格は、ビニールハウスの巨峰と同じくらいにしてあります。 房型の良いのが採れるようになれば、地方発送もできるかもしれません。

ぶどう園日記 現在状況報告編(2004年9月9日)
 分園で営業してます。 毎年、この時期には、分園での営業になるんですけど、 場所が分からない方も、まだいらっしゃいますから、 本園の入り口で、分園の場所を案内してます。

 9月7日に、台風18号が通り過ぎて行きました。 数年前に大きな被害を受けた台風と同じくらいに強いものでした。 葡萄が落ちるんじゃないかと心配してましたけど、 最初の突風で、家の瓦が飛んでしまって、雨漏りしてきて、 その後は、突風が吹く度に家が揺れて、窓ガラスが震動して、 「窓ガラスが割れて風が入ってくると、屋根まで飛んでしまうんだろう。 ...どうしよう。」と命の心配してました。

 トンネルハウスの巨峰は、雨風が当たって、葉っぱが飛んでしまったり、 房ごと落ちたり、粒々が落ちたり、 かなりの被害がありましたけど、 元々、房型が小さくて、葉っぱが多くて、色着き遅かったこともあって、 かなり残ってるみたいです。
 露地の巨峰は、防風林がないこともあって、 強風を受けて、ほとんど落ちてしまいました。
 テラスの下に植えてあるセキレイは、 屋根材が持ちこたえてくれたので、 テラスの外回りの風が当たったところ以外は、大丈夫そうです。
 ビニールハウス、トンネルハウスのセキレイは、 ビニールを被せたままにしてあったんですけど、 半分以上、ビニールが飛んでしまいました。 雨風に当たったとこもありますけど、 ビニールを被せてあったために、強風に当たった時間が短かったようで、 今のところは、大きな被害は無さそうです。 ただ、飛んでしまったビニールの補修作業が大変です。
 ロザリオも、セキレイと同様に、 ビニールを被せたままにしてありましたから、 今のところは、被害は少なさそうです。 でも、半分くらいは、ビニールが飛んでしまいましたから、 ビニールの補修作業が大変です。

 ビニールハウスの中に植えてたセキレイは、 薄く色着いた程度ですけど、食べたら甘くて美味しいものですから、 けっこう人気あって、地方発送も始めました。 テラスの下に植えてあるセキレイと比べると、 葡萄棚が低くて、管理作業の人件費が余計にかかりませんから、 価格は、ビニールハウスの巨峰と同じくらいにしてあります。

ぶどう園日記 現在状況報告編(2004年9月29日)
 またもや台風でした。 9月29日の午前中に、台風21号が通り過ぎて行きました。 3度目です。
 夕方の予報では、「小さくなりながらやってくる。」って言われてて、 夜になっても、ほとんど風が吹いてなくて、 近くを通るにしても、 ここら辺りに来る頃には、弱い台風になってるんだろう、 と思ってたんです。 ところが、勢力は弱まらず、前々回の台風と同様に、 串木野市のあたりに上陸したらしくて、 かなり手強い台風となりました。 瓦は飛ばなかったと思うんですけど、 あまりの風の強さに、瓦の隙間から水が家の中に吹き込んでしまったらしくて、 天井からポタポタという音が聞こえ始めたと思ったら、 あちこちにバケツを並べることになりました。

 巨峰は、風で落ちた粒もあると思うんですけど、 残りも少なかったし、 学校給食の注文分は、どーにか確保できたので、まァ、ヨシとしましょう。 ロザリオとセキレイは、ビニールをはりっぱなしにしてあったり、 テラスの下に植えてあったりで、 あんまり風は当たらなかっただろう、と思ってます。 今のまま被害が表われなければ、セキレイは、12月までありそうです。
 被害としては、防風林が何本か折れてしまったのと、 前回の台風の後、せっかく修理したビニールハウスが、 また壊れてしまったのと、 分園の小屋の窓ガラスが割れて、小屋の半分くらいまで雨が浸入したみたいで、 電話機、プリンター、レジが、水に濡れてた、ってのが大きかったです。 乾かしたら、電話機とプリンターは、一応、動くようになりました。 レジは、両替ボタンは生きてるみたいで、お金の出し入れはできますけど、 数字のボタンを押しても反応しないんで、 計算は、できそうにありません。 ...翌日には、両替ボタンも反応しなくなってしまいました。

ぶどう園日記 現在状況報告編(2004年10月2日)
 巨峰は、ほとんど無くなりました。 果袋は下がってますから、畑中を見て回れば、少しは残ってると思いますけど、 問い合わせに対して「あります。」って言える程の量ではないと思います。 ...ただ、試しに種無し処理した巨峰が、粒が大きくならなくて、 そのまま放ったらかしにしてたのが、少しは色着いてきてます。 色着いてくうちに粒が大きくなってくれれば、 と思ってたんですけど、あんまり大きくならないみたいです。 食べれるようになれば、家庭用袋入りとして、 販売してみようか、それとも、配ってしまおうか、様子見中です。

 分園からセキレイ採ってきたり、ロザリオ採ってきたりしますけど、 基本的には、本園に戻って営業してます。 セキレイとロザリオは、台風被害が少なかったので、 今年も、12月まで、ゆっくりとお待ちしてます。 ビニールハウスの鉄骨が錆びてしまってたり、 台風で壊れたりして、その修理など、たくさん仕事ができてしまいましたので、 お客さんが葡萄を買いに来られなくても、 畑の中をウロウロしてる毎日になりそうです。
ぶどう園日記 現在状況報告編(2004年10月9日)
 新幹線出水駅に隣接した観光特産品館「飛来里」に、 セキレイとロザリオを、少しだけ置いてもらうことになりました。 新幹線つばめの中で、肥薩オレンジ鉄道の列車の中で、 オヤツとして食べるの良いくらいの少量パッケージです。 袋の中には、ぶどうも入ってますけど、 ホームページアドレスと品種の説明を書いたパンフレットを入れて、 「ツルが飛来してくる時期にも葡萄があります。」 ってな宣伝しようと思ってます。
 新幹線開業直後に、 飛来里にパンフレットを置かせてもらえるようにお願いしたときに、 出水市観光協会の受付のお姉さんから、 「飛来里では、ミカンも売ってますから、葡萄も如何ですか...?。」 ってな話もあったんです。 夏の巨峰は、傷みが早いんで、自分とこ以外では売りたくないんですけど、 ロザリオとセキレイだったら、常温で置いといても長持ちするんで、 売れたら売れたで、そりゃあ良いことだし、 売れなくても、秋冬にも葡萄があるんだってことを知ってもらえたら、 それだけでも良いかな、と思って、今になっての出品となりました。
 売ってるとこを、来られたお客さんを見てるわけではないんで、 少しは売れたかな〜、売れたんなら追加して持って行こうかしら、 でも、全然売れてなかったらどーしましょ、...なんとも妙な気分です。 父曰く、「昔、川にウナギテゴを仕掛けて、 翌日、見に行くのを待ってるときみたいだ。」らしいです。 ま、12月まで、まだまだ長いんで、のんびりと待つことにします。

ぶどう園日記 現在状況報告編(2004年10月13日)


ぶどう園日記 現在状況報告編(2004年10月26日)
 10月20日(水曜日)に、台風23号が通り過ぎていきました。 日本各地で大きな災害を引き起こした台風でしたが、 上陸せずに、宮崎県沖を通ってくれたので、 ここら辺りでは、大きな被害はなかったと思います。 風は強かったんですけど、雨は、あんまり降りませんでしたから、 雨漏りに悩まされることもありませんでした。
 残ってるぶどうは、テラスの下に植えてあるセキレイと、 ビニールをかぶせっぱなしにしてあるロザリオだけですから、 施設を頑丈に作ってあったおかげで、なんとかもちこたえてくれました。

ぶどう園日記 現在状況報告編(2004年11月8日)
 台風で吹き飛ばされたビニールを集めたり、 壊れたビニールハウスを修理する準備したり、 間伐した樹の枝を葡萄棚から引き下ろしたり、 カラスの罠を仕掛けたり、 冬場の肥料を調達したり、 そんな畑仕事もしながら、セキレイとロザリオの販売を続けてます。
 ロザリオは、本園のビニールハウスのロザリオの収穫が終わりましたから、 今は、分園のトンネルハウスのロザリオを収穫して、販売してます。 畑の違うからなのか、最新型の苗木だからなのか、分かりませんが、 若木のわりには、なかなかジューシーです。 皮が薄くて、皮ごと食べたくなります。
 雨降る日が多かったので、事務所で、ホームページを整理したり、 飛来里、出水市ツル観察センターを紹介するページを書いたり、 パソコンの前に座ってる日も多かったです。 そのせーでしょうかね、飛来里でも、ツル観察センターの開所式でも、 新聞記者さんと間違われました。

 出水市ツル観察センターの特産品販売所に、 セキレイとロザリオを、少しだけ置いてもらうことになりました。 帰りの車の中で、オヤツとして食べるのに良いくらいの少量パッケージです。
出水市ツル観察センター 特産品販売所


ぶどう園日記 現在状況報告編(2004年11月26日)
 出水駅の飛来里出水市ツル観察センターの 特産品販売所に置いてもらってる、セキレイとロザリオの少量パッケージが、 「こんな時期に珍しい。」と好評だったみたいで、 地方発送の注文に来られたり、 「出水市にも、ぶどうがあったんですね。」って、 木に生ってる状態を見学に来られたりして、 「少しづつ知られてきた。」って喜んでます。
出水市ツル観察センター 特産品販売所

 夏の台風の影響なのか知らないですけど、葡萄を食べに来る鳥が多いです。 いつもは、セキレイの果袋をはいで、色着きを進めるんですけど、 今年は、果袋をはいだら、集中攻撃を受けて、 採る前に無くなってしまいそうです。 果袋をつけたままでも、袋の底を大きく開けてると、 羽をパタパタさせながら、ヘリコプターみたいに空中に静止して、 袋の下からクチバシ突っ込んで食べてくれます。 ホント、感心するくらいに器用なもんです。
 不要になったCDをぶら下げたり、ラジオを鳴らしたり、 たま〜にロケット花火を打ち上げたりしてるんですけど、 いつの間にかやってきて食べてます。 隙間無く網で覆うのが一番の方法なんですけど、 利益無くなるくらいの経費がかかりそうですし、 なんか、効率的な良い方法はありませんかねぇ。

 トンネルハウスのロザリオは、そろそろ無くなりそうです。 出水市ツル観察センターでの販売も、少しづつになると思います。 御歳暮にって、既に注文して下さった方の分は、 12月に入るまで、残しておこねばなりませんから。 でも、鳥達が、セキレイだけじゃなくて、ロザリオにまで目をつけてきてるので、 大丈夫だろうか、ちゃんと残ってるだろうか、と心配です。

 家庭用袋入りとして販売してたトンネルハウスの若木のセキレイが、 そろそろ無くなりそうです。 残ってるのは、いつものテラスの下に植えてあるセキレイです。
 もうじき12月ですから、 さすがに、赤や黄色に色着始めた葉っぱもあります。 御歳暮希望のお客様からの問い合わせには、 「遅い時期の方が珍しいかもしれませんけど、 たくさんの葉っぱが残ってるうちが美味しいですから、 12月に入ったらすぐにでも発送された方が良いと思います。」と答えてます。

ぶどう園日記 現在状況報告編(2004年12月4日)
 トンネルハウスのロザリオは、 12月3日発送で注文受けてた分を採ったときに、 残りも採ってしまいましたので、本年のロザリオの収穫は終了です。 残りは、駐車場のセキレイと甲斐路だけになりました。
飛来里の本日採れたてコーナー
ぶどう園日記 現在状況報告編(2004年12月10日)
 セキレイの葉っぱは、だんだんと黄色くなってきました。 風が強い日は、駐車場にヒラヒラと落ちてます。 甲斐路の葉っぱは、紅くなってきてる部分もありますけど、 緑色も多いです。 この1週間くらいで、注文受けてた御歳暮を出荷して、 残りの房数が少なくなりましたから、 木の負担は随分と軽くなったと思います。 台風の風が当たった部分もあったりして、 昨年よりも早く弱ってしまうんじゃないだろうかって心配してたんですけど、 も〜しばらくは大丈夫そうです。

 昨年までは、夏の巨峰の注文だけだった花車さんが、 今年は、10月になってから、毎週、金曜日と土曜日にセキレイを注文して下さったので、 今でも持って行ってます。 定食のデザート..?、お弁当のデザート..?、 どの料理と相性が良かったの...?、 いろいろと訊いてみたいのですが、いつ行っても忙しそうで、 訊きそびれてます。
 出水駅の飛来里出水市ツル観察センターの 特産品販売所にも、相変わらず持って行ってます。
 飛来里、出水市ツル観察センターを含めて、 お客さんからの注文があれば収穫、出荷して、 それ以外は、剪定、肥料撒き、 収穫終わったロザリオとセキレイのビニールはぎ、 台風で壊れたビニールハウスの修理、その他雑用、なんてのをやってまして、 今年のシーズンオフは、まだ一日もありません。 せめて、鹿児島中央駅だけは見み行きたい!。
飛来里の本日採れたてコーナー コッパ餅の準備中
 右側の写真は、もらってきたサツマイモをスライスして、天日に干してるとこです。 「こっぱ」って言ってるんですけど、 これと、餅米と、砂糖を、阿久根の団子屋さんに持って行って、 こっぱ餅を作ってもらいます。

 今週は、熊本県のぶどう農家さん達が、見学に来られました。 最初に来られたのは、球磨郡の方で、 井川会という葡萄の研究グループに入ってらして、 最近の品種動向など教えてもらいました。 次に来られたのは、玉名郡菊水町の方々で、 ツル観光のついでに大勢で来られたってこともあって、 代表の方以外は、お名前も聞くことできなくて、 ウチの園の話ばかりになってしまったのが残念でした。
 いつものシーズンオフには、 他の地区のぶどう園を見学に行くんですけど、 今年は、シーズンオフが無くて、まだどこも見に行ってませんでしたから、 良い刺激になりました。

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