思いやりの心で-福祉体験-

 3月8日(木)2年生の福祉体験学習が行われました。

 はじめに手話体験を行いました。ゲストティーチャーとして聴覚障害者の皆さんをお招きし,自己紹介や簡単なあいさつ,ゼスチャーゲームなどを通して交流を深め,楽しく学習することができました。学習を通して,聴覚障害に対する理解が深まり,いろいろなコミュニケーションの方法があることを知ることができました。

 

 次に,福祉協議会や地域福祉課,(株)カクイックスウィングの皆さんを講師に,車いす体験や高齢者の疑似体験を行いました。車いす体験では,いすの操作を習い,校内をペアで散策。介助する側,される側の気持ちになって,段差や登り坂の大変さ,下りの怖さなどを体験し,バリアフリーの必要性や助け合うことの大切さを学ぶことができました。

 

 また,高齢者の疑似体験では,特殊眼鏡やサポーターなどを装着して,高齢者になった時の身体的な機能の低下や心理的な変化を体験しました。「思うように動けない」「姿勢がきつい」「階段が怖い」など,高齢者が普段の生活で何に困っておられるのかが分かり,自分たちにできることは何かを考えるきっかけとなったようです。

 

 今日体験したことは,子どもたちにとっては非日常。しかし,障害のある方や高齢者にとっては日常そのものです。言い換えれば,そのような生活がずっと続くということです。一時の体験であればスイカ割りの目隠しのように楽しい体験なのかもしれません。それが「日常」であることが如何に大変か,大いに想像力を発揮することが大切です。そして,そういう生活を受け入れ,しっかりと生きている人たちは尊敬すべき存在であり,彼らから多くのことを学ぼうとする謙虚な姿勢をもってほしいと思いました。

 多くの気付きを与えてくださった講師の皆さんに心から感謝です。本当にありがとうございました。

2018年03月08日