地震避難訓練

 5月12日(土),地震を想定した避難訓練を行いました。

 本校では,「命に関わる学習は,百点満点でなければならない!!」ということを生徒に指導しています。指導していただいた開聞・山川分遣隊の方が,「100点満点の避難ができた人」と聞くと,手を挙げたのはほんの数人。まだまだ学校の指導が足りないと感じました。

 地震だったら・・・家具が倒れ,ガラスが散乱する中を,

 火事だったら・・・火の粉が舞い,校舎がめらめらと音を立てて燃え盛る中を,

訓練のように全員無言で,平然と避難できるでしょうか。飛び散ったガラスが足に刺さり,火の粉が頭に落ちて,髪が燃え上がっても叫ぶことなく黙々と避難するとしたら・・・。実際の地震や火災の現場では,誰かがキャーギャーと叫び,誰かがワーワーと泣きじゃくっているはずです。だから,避難の仕方も避難通路も事前に決められている訓練では,絶対に百点満点の行動をしなくてはなりません。

 東日本大震災では,日本人の気高い態度・精神が世界から称賛されました。日本人はなぜあれほどの災害に対して平生を保っていられるのか,なぜきちんと並んで水や食べ物を受け取ろうとするのか,なぜ自分より他人を優先することができるのか。海外の人たちは不思議がりますが,答えは明確です。そうしたことを幼い頃から,家庭や学校で辛抱強く教え続けているからです。「きちんと並びなさい」「順番を守りなさい」「他人に優しくしなさい」「自分の仕事はきちんと果たしなさい」と。日本人は小さなころからこうした訓練を受けている,だからできるのです。子供の命に関わる指導は,学力向上以上に力を注がなくてはならないことです。

 今日の反省をもとに,これからも命を大切にする指導をがんばっていきます。

2018年05月12日