■ 器械的人工呼吸器(5) 〜 とりあえず、まとめ

 

これまでのところをまとめて見ましょう。V(^0^)
器械に「マウスツーマウス」をさせるためには、次のことを命令します。

空気を30L/minのスピードで1秒間患者さんに送り込み(この間、送り込まれた空気は500ml)、 そのあと2秒間呼気弁を開放して、送り込んだ空気を吐き出させる。
これを規則的に繰り返す。
このように、相手の呼吸はまるっきり無視して、これだけの条件をただひたすら律儀にやる方法を調節呼吸とか、強制換気とかいいます。

さぁ、専門的な表現を使うとどうなるでしょうか?

モード
(換気様式)

調節呼吸
*
酸素濃度
FIO2
0.21
-
吸気流速
30
L/min
1回換気量
(V
500
ml
吸気時間
(T
sec
呼気時間
(T
sec
I:E比
1:2
-
換気回数
(f)
20

bpm

**

*  モード(換気様式)とは換気の仕方と考えてください。
    「器械に何から何まで全てお任せするわ」という方法〜マウスツーマウスのような方法
    「吸うタイミングだけ決めるけど、あとは器械にお任せするわ」という方法
    「時々でいいから器械の作ったパターンで助けてちょうだい」という方法
    「吸うタイミングも呼吸のパターンも自分で決めるけど、ちょっと背中を押して」という方法
   大きく分けるとこんなものですが、 注文の内容で器械に命令する内容も少しずつ変わってきます。
   (詳細は後述)

** 換気回数についてる単位のbpmは 呼吸/分の意味の breath par minute の略です。

ここまでのところ、理解できましたか?
何度もいうようですが、1回でわかろうとする方が無謀なんです。
繰り返し、繰り返し勉強してくださいね。

どうしても、理解できないところは 呼吸器 疑問箱 で受け付けていますので、お気軽にどうぞ。
私のわかる範囲で・・・場合によってはもっと詳しい方が答えてくれるかもしれません。^ ^

 


戻る   次へ

HOME   ご意見・ご感想   疑問箱   エキスパチェック

プラスαの知識   ケア・技術・その他   用語集   とりとめのない話   リンク集

Copyright (c) 2001-2003 overcoming respirator. All rights reserved.