では、もう少し詳しくみていきましょう。(*^_^*)
【対象患者切り替え】
成人、小児、新生児を切り替えることによって、モニター表示、バイアスフロー(回路内の定常流)、ピークフロー、最大一回換気量、無呼吸アラーム時間が変わります。
他の機種では、無呼吸アラーム時間を設定できるものもありますが、サーボは以下の通り一定です。
*
|
バイアスフロー
(L/min)
|
最大ピークフロー
(L/min)
|
最大一回換気量
(ml)
|
無呼吸アラーム時間
(秒)
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成人
|
2
|
200
|
3999
|
20
|
小児
|
1
|
33
|
399
|
15
|
新生児
|
0.5
|
13
|
39
|
10
|
ここで問題が・・・。
大人でもものすごく身体の小さい人、小児でもでっかい子は、どっちにしたらいいんだろう・・・?
こんなときは体重をひとつの目安にすればいいですね。
小児モードでは、一回換気量が400ml以上設定できませんから、患者さんの体重などから設定一回換気量や実測一回換気量が400ml以上になるようなときには成人モードを使った方が無難です。
小児モードで換気量が400ml以上になると、「OVERRANGE:SELECT PEDIATRIC/ADULT」というテクニカルアラームがなります。
これは、オーバーレンジ→範囲を超えましたよ。
SELECT PEDIATRIC/ADULT→小児/成人モードを選択してください。
という意味で、「対象患者の選択は正しいですか?」という確認を促すアラームです。
じゃ、いっそ全部「成人モード」でいけばいいのでは?という疑問が出るかもしれませんが、そういうわけには行かないのですね。
無呼吸アラーム時間が変わったり、バイアスフロー(回路内の定常流)が変わることによってトリガーなどがうまく感知しなかったりします。
できるだけ患者の換気量に近いモードを選択する必要があります。
因みに小児用回路と成人用回路の使い分けは、体重10kg、分時換気量2リットルを目安に使い分けるといいそうです。
こういう部分はマニュアルにも書いてないのよね・・・。
つまり、きっちり言い切れない部分があるようなので、あくまでも目安にしてくださいね。
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