なぜか,こんなの聴きたくなった。 私が? Midi 7 kb
入手元
 
 
 
 
 
 
red 
 
 
 
 
 
 透明な水の中を赤い一本の糸がくだっていく。
 頼りなく消え入りそうに、しかしどこか放漫に。
 何処まで続くのか確かめてみたくなるが、それを知る術はない。
 この糸が切れた時、それを確認する人がいなくなってしまうから。








blue 
 
 
 
 
 
 いつか、画用紙ではなく水に色を塗って遊んだ。
 青い水が気に入った。日に透かした水は、
 この世の全てを透明に染め上げた。

 


 
 
 
yellow 
 
 
 
 
 彼女はその洗剤をパイナップルジュースだと言ってきか
 なかった。そしてある日、ついにそれを口に流し込んだ。
 本来の味、本来の意味など、もう彼女にとって問題では
 なくなっていたのかもかもしれない。
 彼女のベッドの下に空になった容器が転がっていた。



















れまで唯一水面付近に引きつけていた力を失い、
一粒の滴と化したその人は下へ下へと沈んでいった。




 
雑念