第38回《全国公募》南九州水墨画展を開催するにあたり、一言ご挨拶申し上げます。
　本年は95名(県内42名 県外53名)・106点の応募があり、去る6月24日に松下美術館におきまして、日本・中国水墨交流協会顧問の芝郎先生、水墨画家 今岡琴子先生、宮崎大学副学長の石川千佳子先生、鹿児島市立美術館主幹・学芸係長の谷口雄三先生と共に、95点の入賞・入選を選定させていただきました。
本年鹿児島県知事賞並びに松下美術館館長賞を受賞されたのは、神奈川県在住の伊與田喜代美様です。受賞作「月夜のパ･ド･ドゥ」は、尾ひれが長くバレエを舞うように泳ぐ金魚の優雅さに魅了され描かれたそうです。一分の隙もなく描かれた金魚と、美しい墨の表現に目を奪われる作品です。
また、第37回展までの受賞歴により、千葉勘行様は今回の第38回展、第39回展と無鑑査賞を受賞されています。
この展覧会も38回目を迎え、回を増すごとに充実し、表現の幅も広がってまいりました。
数年コロナで不自由な生活を強いられてきましたが、やっと以前のような日常が戻りつつあります。皆様今後とも作品制作に励まれ、益々ご活躍されますよう心より願っております。

  令和5年7月11日