会 期:2005.9.20-11.27
会 場:フランス国立海洋博物館
後 援:鹿児島県・南日本新聞社
     2005年日EU市民交流年記念行事
初代館長 松下兼知の「日本独特の文化となりつつある墨画を更に発展させ世界に通ずる画家を育てたい」という気持ちから1987年にはじまった「全国公募 南九州水墨画展」。それから20回。第20回展を迎えた2005年フランス国立海洋博物館にて南九州水墨画展のパリ展が実現いたしました。
展覧会の会場はエッフェル塔からみてセーヌ川対岸に位置するシャイヨー宮殿の一角にある国立海洋博物館。国立海洋博物館では海軍公式画家が参加して2年に1回海洋サロンが開催されます。本年は第39回の開催年となり、また日本とフランスをテーマに開催されることからその一環として松下美術館を招待していただき、今回の展覧会が開催されることになりました。

会場はエッフェル塔が良く見える観光地のすぐ横
会場の海洋博物館入口。
財団法人松下美術館を招待すると書かれている。
出品作品は南九州水墨画展の第1回から第19回までの入賞作品について作品所有の有無・出品意志の有無・作品状態の確認をさせて頂き、国立海洋博物館側からの「水をテーマにした作品が過半数を占めること」という条件を元に作品を選考させていただきました。また第20回南九州水墨画展の入賞作品3点、入選作品より水に関するもの、日本らしい作品を4点選出、また審査員特別出品作品として芝 龍郎先生、今岡琴子先生の作品を出品して頂き、総展示数62点となりました。

9/19 開幕前日に国立海洋博物館にて開催されたレセプションパーティー(19:30-23:00)にはジャン・ノエル・ガール館長などフランス海軍関係者・平林駐仏大使ご夫妻、ツアーにご参加頂いた皆様など日仏関係者が約100名出席してくださいました。


レセプションでは正装が義務付けられており、女性のほとんどは着物でご出席いただき、フランスの方々に大変喜ばれました。

フランスでの展示に際しパリへのツアーを日通旅行と企画し、出品者またはその関係者の皆様方にご参加を頂きました。(第1班 29名 第2班 18名 総数44名)



芝先生による席画
フランスの国鳥である鶏の親子に「愛・絆」の言葉を添えて

9/20 招待客のオープニング初日には、約1700名の来場者がありました。また、多くのパリの皆様が見学される中、南九州水墨画展の審査員 芝龍郎先生、今岡琴子先生に席画を行って頂きました。目の前でまたたく間に作品が仕上がっていく様子に、フランスの方々から驚嘆の声があがっていました。この後、先生方の作品は国立海洋博物館に寄贈されました。

展示期間中1日平均入場者数100名、学校がお休みの秋休み期間中の2週間には1日約800名の入場者があった日もあったそうです。


今岡先生による席画/文楽人形
席画終了後、国立海洋博物館館長へ手渡された。