糸芭蕉制作体験 | |
2004年5月16日 奄美地方は梅雨に入っていますが、晴れて暑い日でした。 芭蕉にもいろいろ種類があって、糸を採るのは糸芭蕉、バナナが生る実芭蕉、花芭蕉などがあります。 |
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本日の講師、佐武先生のご主人の手もお借りして、芭蕉を切り出しました。意外と簡単に切れるようでした。 | |
外側の硬いところは取り除きます。 断面はダンボールのようだと思いました。 ダンボールをくるくると巻いた感じで、ぱかぱかと剥がれます。 |
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包丁やナタなどを使いながら、切込みを入れてそのまま下に引き裂く感じで削ぎとっていきます。 根元の方から下に向かって作業します。 1周したら余分なところを剥ぎ取り、また繰り返しです。 中心にいくほど軟らかい繊維が採れます。 中心の芯は小口切りにして水にさらし、食べることが出来ます。 ツナなどと和えるのがオススメです。 |
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このように少しずつ束にして結んでおきます。 切り取ったばかりの芭蕉は、白くてつやつやしています。 |
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大鍋にバケツの水2杯を沸かします。 ガジュマルの灰350グラムを入れ、芭蕉を入れて炊きます。 今回は試しにパイナップルの葉も入れてみました。 途中、上下を返しながら、ぐつぐつと1時間炊きます。 |
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炊き上がった芭蕉。 色は茶色になっています。 |
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水洗いした後、竹で作った道具を使いながら繊維を採り出します。 ヌメヌメをしごきとっていくと、綺麗な繊維がでてきます。 |
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3本の芭蕉で、これだけの繊維が採れました。 ベージュ、黄色、ピンクがかった感じなど微妙な色合いですごく綺麗。 植物から繊維を採り出すというのは、とても手間のかかる作業ですが、鳥の囀りを聴きながらの作業は、なんとも優雅な時間に感じられました。 この繊維を使って何を作りましょうか。考えるとワクワクします。 が、その前に紡ぐという、これまた手間のかかる作業が待っています。 私の作品はもう暫らくお待ちいただくとして、佐武先生の作品をお楽しみください。(作品集へリンクします) |
http://www2.synapse.ne.jp/kajyuen/ 徳之島・松本果樹園