■  Session1 〜 2nd

 

前回は呼吸の起こるしくみを簡単にお話しましたが如何でしたでしょうか?
Simple is best! 物事はより簡単に理解していきましょう!

Session1 2nd です。

呼吸が起きる過程で前回のPointは3つありました。

Point1 圧力は高い所から低い所へ  
Point2 大気圧は760mmHg  
Point3 呼吸の犯人は胸腔容積の変化で共犯者は横隔膜

と言うことでしたが、肺の仕組みはご存知の通り
気 道 → 気 管 → 気管支 → 肺 胞
と空気は入り込み、酸素と二酸化炭素が交換されて逆のルートを辿って 呼出されて行きます。

では Point1の復習です。

  大気中の酸素は 何 % でしょう !?
    → そう ! 約21%ですね!!

  では何mmHg?
        760[mmHg] × 0.21 = 159.6[mmHg] となります。
    まぁ、約160[mmHg]と覚えましょう!
(厳密に計算すると150位なのですが、ここでは呼吸が起こる メカニズムを頭の中で漫画チックに理解してもらえる事を 目標としてます。)

  では、二酸化炭素は・・・?
     限りなく ゜0゜ 、そうゼロです。

と言うことで通常、我々の静脈血中に含まれる酸素は分圧で示すとどれくらいでしたか?
約100mmHgと教わった事と思います。

ここで起きるのが160mmHgの酸素を含む側と100mmHgの酸素を含む側が肺胞と言う風船のような部屋で出会うのです。
すると『圧力は高い方から低い方へ』と言うことで 酸素を取りあうのですが、160の方には炭酸ガスがありませんので炭酸ガスは 全部が移ろうとします。
具体的には炭酸ガスは約40[mmHg]程、呼出されます。

ここで考えるポイントですが、シーソーを連想してみて下さい。

100と160が平行になるように頑張っているところへ40の炭酸ガスが『ドーン』と乗っかります。
これで肺胞が『ビックリ』して大気と平衡になって止まっている、吸いきった状態より、さらに 胸腔内での圧力を高める事で大気圧よりも胸腔内圧が上昇し、『圧力は高いところから低いところへ』 の通り、呼気に転じます。

この時に、呼吸筋と言われる物が収縮し横隔膜を引き上げ胸腔内容積を小さくして肺の中にある 空気が吐き出されるのです。

この時に大切な仲間として 酸素濃度計、パルスオキシメーター、呼気ガスモニター、これらが一体となった患者モニタが この働きを様々な視点で捕らえ私たちに数字やグラフとして情報をくれるのです。
(これ意外にも仲間は一杯いますよ!)

でも、ここであげた彼らは、シャイで融通の聞かない素直な面々です。
性格をわかって愛情を持って接すると物凄い活躍をします。
理解されないと彼らは嘘付きに変身します。

Session2ではこれらを個別に紹介して行きましょう。(できればイラスト付きで....)

by yayasan  

 


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