Moving Picture ExpertsGroupとは、カラー動画像の符号化方式の標準化を検討する組織で、ISO(国際標準化機構)とIEC(国際電気標準会議)が共同で行っているJTC1(情報処理関連国際標準化技術委員会)の下部組織になる。
ここで制定された規格は下記参照
規格 転送速度
解説 MPEG1
1.5Mbps固定
ビデオCDで採用されている圧縮技術で、CD-ROMを想定した1.5Mbps程度までのメディアに最適化されている。動画の圧縮は、JPEGに準じたフレーム内圧縮(すなわち静止画としての圧縮)と動き補償フレーム間予測(フレーム間の同じ部分を省略して圧縮するのがフレーム間予測で、上下左右のずれも考慮して比較するのが動き補償)がベースとなっている。 MPEG2
3〜15Mbps可変
MPEG1をベースに高画質化を図った規格で、15Mbps程度までのバンド幅を使い、スタジオ品質の伝送を実現。現在、DVD(Digital Versatile Disk)がこれを採用している。 PEG3
最大40Mbps
MPEG2に吸収されたため欠番
MPEG4
策定中
元々は公衆回線等の超低ビットレートを対象とした動画伝送の規格だったが、最終的 には、様々なメディアと符号化技術を組み合わせた、マルチメディアアプリケーション のための統合規格となり、標準化をほぼ完了。99年に国際標準として勧告される予定で ある。
各規格には、取り扱うデータにより
MPEG : MPEGビデオ (ビデオのみ)
MPEGオーディオ : サウンドのみ
MPEGシステム : ビデオとオーディオ
等がある。
品質の良い画像や高い圧縮率が得られるが、圧縮されたデータを元に戻す伸張に時間がかかるのが欠点である。
CD-VではMPEG1方式をDVD(デジタル・ビデオ・ディスク)ではMPEG2方式が採用されている。
MPEGのホームページ(英文)
MPEG Audioのホームページ(英文)
OMWF(Open MPEG Windows Forum)のホームページ
Create by 2000/6/3