MMX【エム・エム・エックス】Multi Media Extension

CPU

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インテル社のx86系CPUに、マルチメディア機能を付加するためのプロセッサ技術。
MMXPentium以降全てのインテルプロセッサに搭載されている。また、AMD社のK6以降のCPUにも等にも実装されている。

Pentiumなどの命令セットに、新たに57の命令を追加し、ビデオ、3Dグラフィックス、オーディオ、VR(バーチャル・リアリティなどのマルチメディア機能をCPUに持たせ機能アップを計っている。

従来の汎用レジスタ(プロセッサが演算などの命令を実行するために使用するプロセッサ内部のメモリ)に加え、8個の64ビット汎用レジスタが利用できる。MMXレジスタは、ハードウェア的な変更を伴う新規の追加ではなく、浮動小数点演算用のレジスタを流用(共用)し、汎用レジスタとしても利用できるようにしている。
データ操作においても64ビットのデータをグループ化し同時に操作することが出来る(8ビット×8個,、16ビット×4個、32ビット×2個)

MMXレジスタは、浮動小数点演算のレジスタと共用しているためMMX命令と、浮動小数点命令が交互に発生した場合切り替えのオーバーヘッドがおこるという欠点もある。

MMXの有効活用には、OSやアプリケーションが対応する必要がある。

Update by 2000/7/28
Create by 1999/08/06