視線を他に移すと、もう一つ月を見つけた。見ていると、その月の上にいくつか小さなリング状の月が現れた。それはある法則(↓)に従って次第にに分裂していくようだった。
私はどちらの月が本物なのか、考えていた。その根拠を見つけ、証明しようとしていた。
しかし考えているうち、その全てが月であることに気付いた。空を見渡すと、分裂しかかった月があちこちから一斉に上昇しようとしていた。静かにゆっくりと。