昇る月 1kb
 
 
 
 
 
辺りが闇に満たされ始めた時、山際から一つ月が昇り始めた。

視線を他に移すと、もう一つ月を見つけた。見ていると、その月の上にいくつか小さなリング状の月が現れた。それはある法則()に従って次第にに分裂していくようだった。

私はどちらの月が本物なのか、考えていた。その根拠を見つけ、証明しようとしていた。

しかし考えているうち、その全てが月であることに気付いた。空を見渡すと、分裂しかかった月があちこちから一斉に上昇しようとしていた。静かにゆっくりと。


 
 
 
 
 
 
の分裂する順
 
 
分裂
 
 
 二つ目以降はリング状

 
 
 
 
 

雑念9