黒之瀬戸大橋

 黒之瀬戸は、日本3大潮流の1つに数えられる、阿久根市と長島(東町)の海峡です。 潮がとまってるときは、鏡のようにまっさらのようですが、 ひき潮のときは、見事な潮流、渦潮を見ることができます。 ...って、観光パンフレットには書いてありますけど、 他の2大潮流ってのは、どこなんでしょ...?。
 ま、他の2潮流がどこかってことはおいといて、 九州本土と長島を結ぶために、この黒之瀬戸の海峡に架けられたのが、 全長502mの橋、黒之瀬戸大橋です。

 この橋、1997年の2月〜3月くらい、 ちょうどヤリイカが釣れてた頃に、塗料の塗り直し作業をしてました。 橋を造るときも大変だったでしょうが、塗料の塗り直しも大変です。 定期船は、とっくの昔に、橋ができてすぐになくなってて、 長島に行くには、この橋を通るしかないわけで、 通行禁止なんぞにされた日にゃ、 会社に行けない、宅急便届かない、郵便物届かない、非常に困ってしまいます。 ボクなんかは、釣りに行かなきゃ良いわけで、 そんなに影響ないですけどね。
 まぁ、車が通ってるとこに塗料をポタポタ落とすわけにもいかないってことで、 結局、塗り直しをする部分に足場を組んで、 ビニールシートで覆ってから、塗り直し作業が行われました。 まぁ、ビルなんかの塗装も、そうするのかもしれませんが、大変なことに思えます。 出来上がった橋は、確かにキレイになりました。 橋の下の方は、塗り直しされてないような気がしますが。

魚釣り、イカ釣り、ビナ採り...

 この橋の両岸は、休日となると、釣り人でいっぱいになります。 橋のたもとの磯、すぐ近くの港。 ひき潮か満ち潮、潮によって釣れる場所があるようで、 常連さんは、その潮の時間を狙って来ます。
 ボク自身は、あんまり人が大勢いるとこでは釣ったことなくて、 ここでも釣ったことありませんが、 見に行くことはあります。 なんせ、駐車場から釣り場まで近いし、 知り合いがよく行ってる場所なもので。 それに、釣りはしなくても、ビナを、大きなニガビナが採れますから。 もっとも、数がだんだんと減ってきてるようで、 最近はあまり採れないようです。 魚もニガビナも。

 超昔には、ヤリイカが沢山釣れた、らしいんですけどねぇ。

今は通行料金無料だけど、昔は...

 この黒之瀬戸大橋、完成してから数年間、通行料が必要だったのです。 徒歩と自転車は、タダだったと思いますけど、 バイクと自動車は、車の大きさによって通行料払ってました。 普通車で、片道、どのくらいだったでしょうか。 缶ジュース2本分より高くて、ラーメン1杯分より安かった、と思います。 なんせ、ボクが幼少の頃(中学生か、高校生の頃まで。)で、 自分の財布から通行料払ったことなかったので、 正確な金額は覚えてませんが。

 いつから通行料無料になったんだか、思い出すことできませんが、 通行料が必要だったころは、それなりに工夫してました。 なんせ、しょっちゅう通ってましたから、 工夫しても、我が家の家計から、かなりの通行料払ったと思います。
 一日中、通行料が必要なわけではなくて、 料金所のおじさんの勤務時間内、確か〜朝6時から夜11時くらいまで、 通行料が必要で、 それ以外の時間帯、つまり深夜なら、通行料無料だったのです。 今みたいな無人料金所も普及してなかったんでしょうから。

 長島に行くのは、釣りするときがほとんどでしたから、 まず、朝6時以前に料金所を通過できるように、家を出発するのです。 とりあえず、片道分はうきますから。 普通の釣りでは、さすがに夜11時過ぎに帰るってのはキツイので、 帰りは、通行料金払って橋を渡って帰ります。
 イカ釣りに行くときは、 仕事終わってから、夕方6時くらいに行くので、 しょうがなく通行料を払いますが、 帰りは、11時過ぎに料金所を通過するようにします。 片道分の通行料がうきます。 イカが釣れない日も、11時前くらいまでは、場所を変えながら粘るのです。 当時慌てたのは、イカが釣れ過ぎた夜のようです。 一晩中、ずーっと釣り続けて、朝方、まだ釣れそうなんだけど、 そろそろ朝6時なるってときは、 単純に考えれば、通行料金なんて問題じゃなさそうな気がしますが、 なんかもったいないんですね。 次の日に、同じ場所に来ても、全く釣れない可能性もあるので、 釣れるときは、「今日釣らないと。」という思いも強いけど、 6時以降に釣れなかったときは、 払った通行料金が非常にもったいなく思えそうで。

 あの頃よく見た光景、 夜11時直前になると、料金所の手前まで来た車が、路肩に停まって、 橋を渡らずに、並んで待ってるのです。 ちょうどの場所に、缶ジュースの自動販売機も置いてあって。 で、10分くらい前になると、料金所のおじさんが根負けして、 料金所の電気を消して、通してくれました。
 もっと早く来過ぎたときは、 橋の手前に、バスを改造したラーメン屋さんがあって、 そこでラーメン食べて、11前になるのを待ってました。 なんせ、橋の通行料金にちょっとお金足せば、ラーメン食べれましたから、 通行料として払うくらいなら、 ラーメン食べて待ってよ、ってことだったのです。
 ...念のために言っておきますが、 できるだけ節約しようと工夫してましたが、 長島に行く回数が非常に多かったので、 橋の工事費回収には、かなり協力したと思います。

 今、通行料は無料です。 いつでも、行きたいときに通ります。 途中で、忘れ物とかに気が付いても、遠慮無く、取りに戻れます。

魚料理「磯の味 黒之瀬戸」

 お勧めは、橋の手前200mくらいにある、活き魚料理屋さん、 「磯の味 黒之瀬戸」です。 国道389号線の海側に、入り口の案内板があります。 お店は、案内版から200メートル程度、急坂を海側に下って行ったとこ、 海岸端にあります。 車高を落とした車で行くのは、ちょっとキツイかもしれませんね。

 材料全部じゃないと思いますが、 アワビとか、サザエとか、そんなんだけだと思いますが、 潜って採ってきたものを料理するんだとか。 料理の好みは、人それぞれと思いますが、 食べて呑んだ後には、 アラ煮(魚の種類のアラじゃなくて、頭とか骨とかを甘辛く煮付けたやつね。)、 ガラカブの味噌汁、御飯で、締めましょう。 ボクが連れてった人は、「アラ煮の汁を御飯にかけて食べたい。」、 「味噌汁を御飯にかけて食べたい。」と申しておりました。

 日曜祝日のお昼は、めちゃめちゃ混んでます。 人で一杯です。 朝11時くらいに行くか、昼3時くらい、夕方、平日、お勧めします。 夕方は、6時がラストオーダーで、7時には閉まっちゃいます。 呑むとこじゃなくて、魚を食べるところですから。


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作者   山門洋(やまかど ひろし)@山門ぶどう園
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最終更新日:1999年7月12日
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