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西出水小学校の招待給食  (最終更新日:2010年1月22日)
 今日は、西出水小学校の招待給食にお呼ばれしてましたから、行ってきました。 一昨年から続いてて、今年で3回目です。 一昨年、昨年の体験記は、このローカルニュースのバックナンバーの 2008年1月22日、2009年1月23日に残ってますから、 よろしければお読みください。
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 1月24日が学校給食記念日で、その日をはさんだ週あたりを学校給食週間とされてて、 今年の西出水小学校では、1月18日からの週を学校給食週間として、 鹿児島で採れたものを丸ごと使った学校給食が実施されてました。

 今日は、ビニールハウスの鉄骨をよじ登ったり降りたり、ビニールはりの準備してましたから、 ちょっと汗がひどかったんで、風邪予防もあって着替えたんですけど、 外の仕事のときは帽子かぶってるもんですから、髪の毛がぺったりなってしまってて、 買い物なら、そのまま帽子をかぶってごまかすんですけど、 帽子かぶったまま給食を食べるのは、あまりにも行儀が悪いだろうし、 と思って、水でぬらして大急ぎでドライヤーかけて、なんとか間に合うように出かけることができました。
 集合場所の家庭科室に行ったら、他の業者さん達もいらしてて、 顔見知りのいる方々は、談笑されてました。 毎年にことになってくると、招待給食にもだんだんと慣れてきてらっしゃるのかなあって雰囲気でした。 校長先生、栄養士さんの話を聞いてから、1食分の給食費として、235円支払って、 日直の児童さん達が迎えに来るのを待ってるときには、 「いよいよ」って感じで、みなさん会話が無くなって、 トイレに行く人もいて、やっぱり皆さんドキドキのようでした。 僕のお迎えは、一番最後だったもんですから、余計にドキドキでした。

 家庭科室の出入り口から給食室が見えてるんですけど、 給食室の取り出し口に児童さん達が集まって、給食を運び出してました。 見ると、大きな鍋や食器の横に、 大きな透明袋に、丸のままのミカンが入ったのが置いてあります。
 テーブルに戻ってから献立を見ると、確かに「デコポン」が書いてあります。 あれはデコポンだったんです。 イメージというか、僕が小学生のころの給食にも、ミカンが出たことありましたが、 確か、丸ごと一個じゃなくて、半分に切ったのが鍋みたいなのに入ってて、 それを給食当番が各人の皿の上に配った、ような記憶だったんで、 丸ごと1個、そのまま袋に入れて準備されてるのに驚いてました。 しかも、ふつうのミカンじゃなくて、デコポンが丸ごと1個です。 贈答用の大きなデコポンではありませんが、デコポンには違いありません。

 献立表を見てから、同じテーブルの業者さん達に「袋に入ったデコポンがありましたよ。」って言いましたら、 隣の方が、そのデコポンを納品されたミカン屋さんだったみたいで、 「時期的に、ちょっと早いんだけどねえ。」って話をして下さいました。 「今の時期だと、3L、4Lというサイズの大玉は、酸がきれてて、自信があるんだけど、 注文されたL玉ってのは、時期が早いんだよ。 まだちょっと酸が強くて、あんまり自信がなくて、 酸っぱいと子供達が食べられないだろうから、 L玉の値段のままで2L玉を納品したんだ。」ってことでした。 1個1個、気を使われるのは、ミカン屋さんも、ぶどう屋さんも同じだなあって思いました。 出荷する物は、どれも美味しいものをって思ってますけど、 特に給食は、「これはちょっと酸っぱかったけど、こっちんのはどうかな...?。」っていうような、 取替がきかないというか、予備がきかないというか、次がないというか、 ミカンだと1個だけ、ぶどうだと3粒だけ、それだけで勝負なものですから、 そこにアタリ、ハズレがないようにと、ホント思います。
 お隣がミカン屋さん、生産者だと分かれば、僕にとっては知らない人ばかりですけど、 ちょっとは話しやすいです。 この前の雪のどうきはどうだったとか、 デコポンは、あのでっぱりのとこに水が貯まって、それが凍ってしまうと価値がなくなってしまうとか、 そんな話をしました。 これが、八百屋さんだったりすると、「三つ子の魂百まで」、子供のころの記憶が邪魔して、 ちょっと話しにくいんですよ。

 今日の献立は、「わかめご飯、さつま汁、わんぱくポテトのピーナツ和え、デコポン、牛乳」でした。 招待給食は、3回連続でご飯だったんで、パンの日がないなあと思いながら献立予定表を見ましたら、 1週間のうちの月曜日、水曜日、金曜日が、ご飯で、 火曜日、木曜日が、パンやらスパゲッティーやらで、 1週間に3日間はご飯になってて、招待給食は毎回金曜日でしたから、 ご飯にばかり当たってるんです。
給食
 今日は、4年4組の教室でした。 「担任の先生、なんだか見たことあるぞ。 あれ〜、どこで会ったんだ〜、お客さんだっけ...?。」って思いながらも、 すぐに尋ねることもできずに、とうとう最後まで尋ねることができませんでした。 帰る頃になって、「そうか、昨年の招待給食のとき、1年生の担任の先生だったんだ。」って思い出しました。
 給食は、相変わらず美味しくて、よ〜く噛んで、ゆっくり食べることができました。 まわりの児童さん達は、最初、「わんぱくポテトのピーナツ和え」の中のレバーを気にしてるようでしたが、 残すことなく、元気に食べてました。

 ご飯を全部食べてから、さてどうしたもんか、 デコポンを食べようか、持って帰るわけにもいかないだろうし、教育上、僕が好き嫌いを言うわけにもいかないし、 ジーっと見詰めて迷ってました。 何年前だったか、最初に食べたデコポン(不知火)が、 知り合いの知り合いのようなミカン屋さんからもらったデコポンで、 残り物的な、二級品三級品的な、売れなかったものばかりだったらしくて、 あまりにも酸が強くて、とにかく酸っぱくて、まったく食べれなくて、 今でもデコポンを見ると、その酸っぱかったイメージが強烈に湧き出てきて、 あれ以降、デコポン(不知火)というミカンは、まったく食べてなかったのです。
 そんなこと思い出しながら、ジーっとデコポンを見詰めてる僕の様子を見てた子が、 「こっから剥くんだよ。」って、ポコンと出たとこから剥くこと教えてくれました。 食べ方が分からなくて、ジーっとデコポンとにらめっこしてたわけじゃあなかったんですけど、 まあ、せっかく教えてくれたんで、言われたままに皮を剥いて食べてみました。 酸味もありましたが、甘味もありまして、美味しかったです。 また他の場面でデコポンが出てきて食べれるかどうかは分かりませんが、 子供達に囲まれたあの場面では、美味しく食べることができました。

 そんなデコポンやミカンは、よく給食にでてくるんだろうかって思ってきいてみましたら、 「デコポンも、ミカンも、出始めると止まらなくなる。」らしいです。 どうりで、剥くのは慣れてるみたいですし、 普通に食べてる子、 薄皮まできれいに剥いて食べる子、 1/4個くらいを口に入れて「マウスピース」って言ってふざけながら食べてる子、 食べ方はそれぞれですけど、食べ慣れてる感じです。 2、3個、余りがあったみたいですけど、 先生が皮を剥いて、まだ食べたい子達で少しづつ分けてました。 わかめご飯も、さつま汁も、わんぱくポテトのピーナツ和えも、 どれもお代わりして食べて、残食ってものが無いです。

 昨年は、食べ終わろうかって頃に、ぐる〜っと一回り、みんなで一言づつの自己紹介ってのがありましたが、 今年は、それはなくて、代りに招待状のような寄せ書きをもらいました。
給食
 名前まで書いてあったので、ここには写真を載せてませんけど、 中には、「美味しいぶどうをありがとう。」のようなことが、ひとりひとり書いてありました。 ありがとうございます。 今年の9月にも、美味しいと言ってもらえるような巨峰を給食に提供できるように、 毎日毎日、頑張ります。


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