リノア 今時めずらしい足手まとい型ヒロイン?それとも・・・


 これほど印象が2転3転したキャラも珍しい。
 さいしょキャライラストだけ見たときは、ちょっとはすっぱな感じのするとこが好みだと思いつつ、「なんかアジアの女スパイかテロリストみたいな顔」(どういう顔だ・・・)と思っていたのですが・・・設定が公開されて、ホントにレジスタンスだったのでウケました。
 おまけになにやらイデアと怪しい雰囲気・・・(あのシーン、ゲーム中で見たときはサギだと思いましたが)
「騙したことはあやまるわ、スコール。でもあなたに惹かれる気持ちは本当だった。それだけは信じて。だけど、・・・組織を、仲間を裏切るわけにはいかない。革命のために・・・死んで!」
 と武器を振り回す(笑)
 こんなベタベタな展開&キャラだと思っちゃってたさ(^^;)
 発売前からすでに妄想入ってた私。たぶんスクウェアさんの思惑にまんまと乗っかってたんだろうなあ。

 実際プレイしてみて、イメージのギャップに戸惑いました。いや〜軽い軽い。でもこんな現代的なキャラって好きよ。と思っていると、ときどきのけぞるほど古風な典型的ヒロインぶりを見せたりして、いまいちつかみきれません。
 人なつっこくて無防備で、近くにいたらやっぱり魅力的なんだろうけど・・・仕事の相手としては、あまり嬉しくないタイプ。SeeD・スコールになりきっていた私は、あまりの覚悟の甘さにうんざりすることもしばしば。
 レジスタンスといいながら、いったいこの甘さはなんなのだろう・・・と思っていた所へもってきて、デリングシティで、
「ここ、わたしんちだから」
 ・・・要するにお嬢さん育ちかいっ!
 ここでちょっとあきれて、そのあとまた考えの甘い行動をとった挙げ句「怖かったの」とは・・・。
 一時的に嫌いになりましたね。・・・まあ話は最後まで読んで下さい(笑)

 閑話休題。ポリゴンとムービーのギャップが激しいと思いませんか、リノアって。(スコールもか・・^^;)
 戦闘画面では、どっちかっていうとシャープな顔立ち。無表情にブラスターエッジを操り、あるいは犬を使って(笑)敵を攻撃し、勝ってもやはり無表情で、クールに髪をかきあげる。体験版でそういうとこだけ見たせいもあってかなりキャラを誤解してました。
 それなのに、ムービーシーンで見せる表情の女らしさ可愛さはどうしたことだ!まるで別人。
 ムービーシーンのリノア、キモなだけに、かなり気合い入ってますねー。クチビルつやつや、お肌スベスベ(CGなんだから当たり前だろうって言わないで。ツルツルじゃなくって、ちゃんと柔らかそうなうえみずみずしさまで表現されててスゴい)。イラストに比べるとフツウの美少女になっちゃってるのが残念ですが、カワイイことに違いはありません。
 う〜ん・・・こりゃスコール、一目惚れだな、実は。
 なんてことを、2回目プレイの時に確信したくらいでした(笑)

 で、3枚目に入ってすぐ、スコールとともにリノアに惚れました(^^;)
 だってそうしなきゃストーリーに入ってけないし(笑)
 このあたりはプレイ記録に書きます。

 それから4枚目に入ったときのこと。
 ラスダンでうろうろしつつ、ふと思いついてジャンクションはずした状態のパラメータを見てみると。
 ・・・なんだこれは!?
 そのとき、スコールLV60、リノアはたしかLV30台でした。
 およそ2倍の開き。にもかかわらず、数値がほとんど互角!!
 いや、むしろリノアの方が強い・・・? とくに力。スコールより1高いような。
 魔女って言うくらいだし、てっきり魔法系だとばかり思って、そのつもりでジャンクションしてたのに・・・・いや、魔力も高いか。低いのはHPと体力ぐらい。
 ひょっとしてリノア、かなり強い・・・?
 そのときリノアの武器だけクラスが上でした。あとから、あれは武器のせいだったんだろうと思い直しましたが、多少リノアに対する見方が変わったのは否定できません。

 エンディング、孤独の荒野に迷い込んだスコールを救い出す(と見ていいんだよね?)リノア。
 やはり精神的な方面では、リノアがスコールを守る立場か。甘ったれたお嬢さんと思っていたことも忘れ、素直に感動にひたったものでした。

 その後2周目プレイをしながら、あちこちの感想掲示板も訪れ、いろんな意見を見るうち、完成されたスキのないヒロインじゃないことが、彼女のよさなのだと思うようになりました。
 ただやっぱり、等身大の生身の女の子にしたいのか、理想のヒロインにしたいのか(天使の羽根に象徴されるように)よくわかんないぞスクウェア〜、と言いたくなるところはありますが(^^;)
 独特の言葉遣いも従来のRPGらしくなくて良し。(あれが生理的にうけつけない人もいるようですが、私は結構スキだな、「ハグハグ」(笑))

 ただ、もう少しリノア側の気持ちというか、葛藤とか心境の変化とか、描いてほしかったなー。私のような妄想力の強い人間なら、そのあいたスキマを妄想で埋められるんだけど。どういう妄想で埋まってるかは、そのうち小ネタか小説にでもします(^^;)

 すごくいいところもあるんだけど、欠点も多くて、それゆえに語り出すと止まらなくて、結局かなり好きなのを認めざるを得ない。

 考えてみると、このあたりFF8そのものですね。

 なんだかんだ言っても、スコールの惚れる気持ちも分かるな、というところに落ち着いてきた2ndプレイ。

 そして。

 アルティマニアの「LVによる能力値の変化」を見てぶっとびました。
 ※ここから挙げる数値は、すべてLV100での話だと思って下さい。 
 リノアのLV100での力、67
 この数値はダントツです。ちなみにスコールは47、サイファー48。2番目に怪力のウォードすら、じつは56。
 こりゃ力業系でもガンガンいけるっていうか、物理攻撃させなきゃ勿体ないっていうかー!
 魔力は63で、これもダントツ。(次点はイデア、55。レギュラーではセルフィ、49)
 ・・・やはり、あれは見間違いじゃなかった。
 他のレギュラーキャラは勿論、スコールなど、足元にもおよびません。
 弱点と言えば若干体力が低いくらいですが、それでもアーヴァインと同じくらい。HPは最初からアーヴァインより高い。最終的にはスコール・ラグナと同レベルのHP。(ちなみに一番HPが高いのはサイファーです。訊いてないって?)
 まいりました。
 さすが魔女だーーー!! 騎士?いらんいらん(爆)
 あの言動、あの容姿でこの強さ!!
 ・・・惚れた。
 お嬢さんだなんて言って申し訳ありませんでした。次回プレイの時はぜひ名前を「アネゴ」と・・・あっ、嘘ですリノア様(^^;)
 てなわけで、性格容姿よりも「戦闘で役に立つ」キャラを好きになる傾向のある私としましては、いまではかなり贔屓なキャラです。ペットも強いしね(笑)

スコール  サイファー  アーヴァイン

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