CD-RW【シー・ディー・アール・ダブル】Compact Disc - ReWriteable

(ストレージデバイス)

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Philips、Hewlett-Packard、三菱化学、リコー、ソニーの5社が共同で開発した、書換可能なCD。
当初はCD-E(CD-Erasable)という名で規格化が進められていた。
1996年に現在のCD-RWの名で、記録可能なCDの規格であるOrange BookのPart3に追加される。

CD-ROMと同じ形状で、専用のメディアに1000回程度の書き換えが可能なもの。従来のCD-Rが一度きり、もしくは追記型の記録方式なのに対し、繰り返し記録、消去が出来る。容量は最大650MB。但し、この方式で記録したメディアはCD-RWドライブ専用となり、通常のCD-ROMドライブ等では読み出せない。CD-ROMドライブで読み込むにはCDを閉じる処置をしなければならない。
また記録方式は記録方式にPD(PはPhase Change〜相変化〜の略)などに使われている相変化記録方式を採用している。

相変化記録方式とは、レーザー光の照射によって、記録層を結晶状態と非結晶状態(アルモス状態)に変化させてデータを記録する方式である。
記録層に使われている相変化記録材は、高いパワーで急激に加熱/冷却を行なうと非結晶状態に、低いパワーでゆっくり加熱/冷却を行なうと結晶状態に変化する。結晶は光の反射率が高く非結晶は低いので、CDと同じ様に反射光の変化で記録した状態が検出できる。ただし、あくまでレーザーを使って読み出せるという点が共通しているだけで、CD-Rの様な従来のドライブとの互換性はない。また、記録層の結晶状態を物理的に変化させるため、書き換えには限界があり、現行のメディアでは1,000回程度となっている。


Update by 2000/6/11
Create by 1999/8/4