1985(昭和60)

 【主な出来事】
12月末
永野氏、「機動戦士ガンダムZZ」のメカデザインを降板
12月28日
「機動戦士Zガンダム#43ハマーンの嘲笑」放送
12月21日
「機動戦士Zガンダム#42さよならロザミィ」放送
12月15日
東京・新宿のまんがの森で「1986永野護カレンダー」イラスト展開催(21日まで)。また午後2時よりサイン会が開催
12月14日
「機動戦士Zガンダム#41目覚め」放送
12月8日
「1986永野護カレンダー」刊行記念サイン会が13時から14時まで三洋堂書店いりなか店(名古屋)で開催。永野護原画展も同時開催
12月7日
「機動戦士Zガンダム#40グリプス始動」放送
12月1日
「1986永野護カレンダー」刊行記念サイン会が13時から14時までロシアル4F栄松堂書店(神奈川)で開催
11月30日
「機動戦士Zガンダム#39湖畔」放送
11月24日
「1986永野護カレンダー」刊行記念サイン会が13時から14時までひばりや書店モンロール店(東大阪)、15時30分から16時30分までトークタウン1F木下書店(岸和田)で開催
11月23日
「機動戦士Zガンダム#38レコアの気配」放送
11月23日
「1986永野護カレンダー」刊行記念サイン会が13時から14時まで大垣書店(京都)、15時30分から16時30分まで駸々堂河原町店で開催
11月17日
「1986永野護カレンダー」刊行記念サイン会が13時から14時まで札幌丸井今井デパート内福村書店、15時から16時まで札幌エイトビル内旭屋書店で開催
11月16日
「機動戦士Zガンダム#37ダカールの日」放送
11月10日
「1986永野護カレンダー」刊行記念サイン会開始。初日は14時から15時まで池袋西武百貨店11F書籍売場で開催。永野護原画展も同時開催
11月9日
NT12月号発売。表紙はファティマ
11月上旬
「1986永野護カレンダー」発売
11月9日
「機動戦士Zガンダム#36永遠のフォウ」放送
11月2日
「機動戦士Zガンダム#35キリマンジャロの嵐」放送
10月26日
「機動戦士Zガンダム#34宇宙が呼ぶ声」放送
10月19日
「機動戦士Zガンダム#33アクシズからの使者」放送
10月12日
「機動戦士Zガンダム#32謎のモビルスーツ」放送
10月5日
「機動戦士Zガンダム#31ハーフムーン・ラブ」放送
9月28日
「機動戦士Zガンダム#30ジェリド特攻」放送
9月21日
「機動戦士Zガンダム#29サイド2の危機」放送
9月15日
小倉北区福屋書店北九州店で13時から15時までサイン会
9月14日
福岡ショッパープラザ・リーブル天神で15時から16時30分までサイン会
9月14日
「機動戦士Zガンダム#28ジュピトリス潜入」放送
9月7日
「機動戦士Zガンダム#27シャアの帰還」放送
8月31日
「機動戦士Zガンダム#26ジオンの亡霊」放送
8月24日
「機動戦士Zガンダム#25コロニーが落ちる日」放送
8月17日
「機動戦士Zガンダム#24反撃」放送
8月10日
「機動戦士Zガンダム#23ムーン・アタック」放送
8月3日
「機動戦士Zガンダム#22シロッコの眼」放送
7月27日
「機動戦士Zガンダム#21ゼータの鼓動」放送
7月20日
「機動戦士Zガンダム#20灼熱の脱出」放送
7月20日
「ザ・メイキング・オブ・テラホークス」発売
7月13日
「機動戦士Zガンダム#19シンデレラ・フォウ」放送
7月6日
「機動戦士Zガンダム#18とらわれたミライ」放送
6月29日
「機動戦士Zガンダム#17ホンコン・シティ」放送
6月22日
「機動戦士Zガンダム#16白い闇を抜けて」放送
6月16日
札幌市旭屋書店でサイン会
6月15日
「機動戦士Zガンダム#15カツの出撃」放送
6月8日
「機動戦士Zガンダム#14アムロ再び」放送
6月1日
「機動戦士Zガンダム#13シャトル発進」放送
5月25日
「機動戦士Zガンダム#12ジャブローの風」放送
5月11日
「機動戦士Zガンダム#11大気圏突入」放送
5月4日
「機動戦士Zガンダム#10再会」放送
4月27日
「機動戦士Zガンダム#9新しい絆」放送
4月20日
「機動戦士Zガンダム#8月の裏側」放送
4月20日
日本武道館で16時より「第7回アニメグランプリ」が開催。男性キャラ部門第1位にダバ、女性キャラ部門第2位にレッシィが獲得したことを受けて永野氏が授賞される
4月13日
「機動戦士Zガンダム#7サイド1の脱出」放送
4月6日
「機動戦士Zガンダム#6地球圏へ」放送
3月30日
「機動戦士Zガンダム#5父と子と…」放送
3月23日
「機動戦士Zガンダム#4エマの脱走」放送
3月16日
「機動戦士Zガンダム#3カプセルの中」放送
3月9日
「機動戦士Zガンダム#2旅立ち」放送
3月8日
NT創刊
3月2日
「機動戦士Zガンダム#1黒いガンダム」放送
3月1日
重戦機エルガイム(2)」発売
2月23日
「重戦機エルガイム#54ドリーマーズアゲン」放送
2月16日
「重戦機エルガイム#53ザ・ディクテイター」放送
2月11日
浅草映画街で「第2回日本アニメフェスティバル」開催。ファン大賞をレッシィとダバが受賞し、これを受けて永野氏が真緑のスーパータキシード&ロンドンブーツ姿で登壇、受賞の喜びを述べた
2月9日
「重戦機エルガイム#52ファイナル・タイム」放送
2月2日
「重戦機エルガイム#51マイ・ラブ」放送
1月26日
「重戦機エルガイム#50エキサイト・アム」放送
1月19日
「重戦機エルガイム#49レディ・キラー」放送
1月12日
「重戦機エルガイム#48ファースト・アタック」放送
 
▼1984年---
12月
「重戦機エルガイム1」刊行
 
 1985(昭和60)年12月号
 表紙=FOOL FOR THE CITY(ファティマ)  原画=永野護 定価400円
Fool For The City SEARCHER

【ストーリー】単行本pp.124-137
●悲しみにくれるラスは、せめて自分たちらしくマコトを葬ってやりたい、という想いで追悼ライヴの開催を提案する。だが、イアンは「ついていけない」と脱退してしまう。。

【扉絵】墓標
●「EDWARD MAKOTO」と記された墓標。ページ上部の「IT'S REQUIEM FOR.・・・」という文言と、ページ下部のタイトル「FOOL FOR THE CITY Vol.9」、永野氏のクレジットを削除して、単行本p.200に再録。

【単行本化による変更点】
●NTp.57/単行本p.127…NTでは「でわ、ほっておけ」となっていたが、単行本では「では、ほっておけ」となっている。
豆知識 -
その他の関連記事 ●表紙は、永野氏によるファティマ・ラキシス。当時はまだ「ファイブスター物語」の連載が始まっていなかった為、タイトルは「ファティマ」とされている。また「キャラクターデザイナーズブランド'86」のアオリに永野氏もクレジットされている。

●目次に「キャラクターデザイナーズブランド'86 永野護」、「FOOL FOR THE CITY 永野護」と記載(p.5)。

●巻頭カラー特集は、安彦良和氏、美樹本晴彦氏、いのまたむつみさん、高田明美さん、湖川友謙氏などNT読者モニターが選んだ人気キャラクターデザイナー8人のイラスト競作展「キャラクターデザイナーブランド’86」が掲載。トビラには、このデザイナー8名の表記と佐藤元氏によるレッシィやリリス他のイラストがある(pp.8-9)。永野氏はタイトル「FATIMA」でイラスト(RACHESIS;『永野護カレンダー’86』収録)を寄稿(p.15)。顔写真入りプロフィールとカレンダーが11月に発売されるという告知、「重戦機エルガイム」作中のアマンダラ(回想シーン)が付記。

●「FLASH BACK Z EPISODE 32→36」と題した機動戦士Zガンダム特集に、「特報」として「「来年は富野アニメシリーズはない」としていたが、来年も富野作品の放映が決定」という記事がある(p.21)。その中に新シリーズの「メインロボットのデザインは永野護が予定されている」とある。これは後の「機動戦士ガンダムZZ」のことであるが、永野氏は諸般の事情で降板されることとなった。

●「PEOPLE CALENDAR」で佐藤元氏は、「永野護カレンダーが2000円になったとは何事か!と腹をたててます」とコメント(p.38)。

●「設定資料集Zガンダム(5)」に、ハンブラビ(決定稿。モビルスーツ形態前背面/飛行形態上下面/コクピットOPEN/足のフィンと足の裏/武器海ヘビ/収納時のスタイル)が掲載(p.102)。

●「デザインと遊ぼうおもちゃアンドゲーム」で1/2200アーガマ(バンダイ)が取り上げられ、キット試作品の写真が載っている(p.142)。

●「読者のアートギャラリー」に、掲載者がもらえる「永野護デザインのファティマ・バッジ」の写真がカラーで掲載(p.149)。
広告 ●「ニュータイプ100%コレクション 機動戦士Zガンダムメカニック編」、「ニュータイプ100%コレクション 機動戦士Zガンダムキャラクター編」絶賛発売中、定価780円として各々の表紙が掲載(角川書店広告、p.21)。

●「永野護カレンダー’86」好評発売中。定価2000円(角川書店広告、p.134)。表紙イラスト「DEMON THE IMPRESSION」、「1月 RACHESIS」、「3月 CLOTHO」、「9月 AT MARS」、「10月 PRINCESS KALERUNA」、「11月 COMING THE STAGE」、「12月 SAGE OR FATIMA」の7点が掲載され、永野氏自身のコメント(「永野護カレンダー’86」巻末インタビューを抜粋したもの)と永野護カレンダー刊行記念サイン会日程も載っている。

●「Gerry Anderson's THE MAKING OF TERRAHAWKS/地球防衛軍テラホークス」絶賛発売中、定価890円として、永野氏が描いた表紙イラスト(ゼロイド)がカラーで掲載(角川書店広告、p.141)。

 1985(昭和60)年11月号
 表紙=機動戦士Zガンダム(サイコガンダム)  原画=梅津泰臣 定価400円
Fool For The City SIDE B BAD DREAMS

【ストーリー】単行本pp.110-123
●マコトを加えて街道を暴走するバイク・チーム・スケープゴウトにメトロポールはベオ・グライドを投入、メンバーは一掃されてしまう。

【扉絵】ラス&マコト
●ラジコンに興じるマコトとラス。ページ下部のタイトル「FOOL FOR THE CITY Vol.8」という文言と 永野氏のクレジットを削除して、単行本p.199に再録。

【単行本化による変更点】
●NTp.54/単行本p.110…NTでは「M・P・Y」となっていたが、単行本では「M・P・Y(メトロ ポリス ヤード)」となっている。

●NTp.56/単行本p.112…NTでは「M・P・Y(メトロ ポリス けいさつ)」となっていたが、単行本では「M・P・Y(メトロ ポリス ヤード)」となっている。

●NTp.67/単行本p.123…NTでは枠外に「訂正とお詫び」として「5話でラスの年齢が表紙と中で違っていましたが、これは本文の21歳が正解です。前号のフール・フォー・ザ・シティの歌詞の対訳者は湯田真子さんでした。」とあったが、単行本では削除されている。
豆知識 ●永野氏は「AROUND the WORLD in SAN FRANCISCO」で、アニマル・ドーシーが乗っていたバイクはハーレーダビッドソンのカスタムビルド、と述べている。
その他の関連記事 ●目次に「FOOL FOR THE CITY 永野護」と記載(p.5)。

●特集「LAYZNER vs Z GUNDAM」で、キュベレイの設定画がカラーで掲載(p.19)。

●「読者のアートギャラリー」に、掲載者がもらえる「永野護デザインの特製ピンバッジ」の写真がカラーで掲載(p.84)。

●「読者のページ」に「ラスが「マコト〜、スティーブ〜…」と言っていましたが、なぜイアンの名前が出てこないのですか?」、「イアン君は先生に嫌われているのではないか」という内容の投稿に対し、永野氏がコメントを寄せている(p.120)。それによると「そんなことはないです。イアンはかなり、とっておきのキャラクターなんです」と述べている。

●「FROM STAFF ROOM 編集後記」で佐藤良悦氏は、永野氏のサイン会に同行したことについてコメントしている(p.124)。これによると、ファンの要望に応えて、丁寧にキャラを描く永野氏に「そんな丁寧に描いていたら途中で打ち切りになる子がでるぞ」と注意したが、永野氏は「でも…」と引き下がらなかった、と述べている。また次号予告に「キャラクターデザイナーズブランド'86」のアオリに添えて、クローソーのイラストがモノクロで掲載されている。

●「デザインと遊ぼう おもちゃアンドゲーム情報」にロボチェンマン・リック・ディアス(バンダイ)とカワルドスーツのリック・ディアス(バンダイ)、1/100の100式(バンダイ)が取り上げられ、各々の写真がカラーで掲載(pp.142-143)。
広告 ●「ニュータイプ100%コレクション 機動戦士Zガンダムキャラクター編」10月18日発売、定価780円(角川書店広告、p.21)。

●「ニュータイプ100%コレクション 機動戦士Zガンダムメカニック編」絶賛発売中、「ニュータイプ100%コレクション 機動戦士Zガンダムキャラクター編」10月18日発売、定価780円(角川書店広告、pp.82-83)。

●「Gerry Anderson's THE MAKING OF TERRAHAWKS/地球防衛軍テラホークス」絶賛発売中、定価890円として、永野氏が描いた表紙イラスト(ゼロイド)がカラーで掲載(角川書店広告、p.137)。

●『永野護'86カレンダー』予約受付中、11月上旬発売、定価2000円として、表紙イラスト(DEMON THE IMPRESSION)がカラーで掲載(角川書店広告、p.145)。

●「重戦機エルガイム(3)渡邊由自/イラスト北爪宏幸」400円、として北爪氏による表紙イラスト(ダバ、ギャブレー、ポセイダル)がカラーで掲載(ソノラマ文庫広告、p.146)。

 1985(昭和60)年10月号
 表紙=ウインダリア(アーナス)  原画=いのまたむつみ 定価400円
Fool For The City HAPPINESS

【ストーリー】単行本pp.96-109
●プロデューサーであるサイモンのパーティに出席したラスとアラニアは、マコトが探しているという曲の正体を知る。それはアラニアの父親のバンド「フォガット」の「フール・フォー・ザ・シティ」という作品だった。

【扉絵】メトロポールのバイク
●メトロポールのバイクを壊そうとしているマコト、ラス、アラニア。ページ上部のオビ「FOOL FOR THE CITY Vol.7」と永野氏のクレジットを削除して、単行本p.198に再録。

【単行本化による変更点】
●NTp.61/単行本p.103…単行本では3コマ目に手書きで「へへへへ 生贄じゃあるめーし今さらじたばたすんじゃねーよ。」と追記されている。

●NTp.63/単行本p.105…単行本では1コマ目に手書きで「そんなん ありか…」とセリフが追加されている。

●NTp.66/単行本p.108…NTでは「思いは沢山の人に」となっていたが、単行本では「思い出はみんなに」となっている。またNTではページ下部に「歌詞聞き取り 訳詞 湯田恵子 Thank you!」という写植があったが、単行本では削除されている。
豆知識 -
その他の関連記事 ●目次に「FOOL FOR THE CITY 永野護」、「エルガイム設定資料集(2)」と記載(p.5)。

●「フラッシュバックZ #23→27」と題した「機動戦士Zガンダム」特集で、永野氏が新たにデザインしたモビル・スーツ ハンブラビー(※後のハンブラビ)について、その設定画(MS形態、MA形態上面パース、MA形態下面パース)と永野氏のコメントが掲載(p.25)。主な内容は以下の通り。
 ・最近やたらと文字が書きこまれている設定画がマネされてきている。それが嫌なので、余分なものは一切書かなかった。
 ・今回はモビル・スーツの原点に帰ってフォルムの美しさと誰が見ても一度見たら忘れないような形を作ることに終始した。
 ・ハマーン・カーン用の「キュプレイ(※後のキュベレイ)」はサメ、ハンブラビーはエイ、のイメージ。
 ・本来、モビル・スーツは形の面白さが魅力だと思う。

●「NEWTYPE EXPRESS」の「はみだしEXPRESS」に永野護サイン会について記述がある(p.38)。それによると1985年9月14日(土)15時〜16時30分に福岡市リーブル天神、1985年9月15日(日)13時〜15時に小倉北区福屋書店北九州店、としている。

●「PEOPLE CALENDAR」に永野氏のコメントが掲載(pp.38-39)。これによると、NTのカレンダーが売れなかったら田舎に帰る心構えでイラストを描いており、またF.F.C.は11話以降難しくなりそうだがアニメファンにも分かりやすい音楽マンガを描いていきたいと思っている、と述べている。ちなみに同コーナーで佐藤元氏は「出版物がいっぱいあるので、クリス氏とツインでサイン会をしよう!」とコメントしている。

●閉じ込みピンナップ・カレンダーに、永野氏による「DEMON THE IMPRESSION」が掲載(pp.76-77)。このイラストは「NEWTYPE CALENDAR BOOK MAMORU NAGANO '86」表紙にもなっており、10月上旬発売で予価1800円、という広告も入っている。

●「読者のアートギャラリー」に、掲載者がもらえる「永野護デザインのピンバッジ」の写真がカラーで載っている(p.84)。

●「初期設定資料集 重戦機エルガイム(2)」として、キャラクター初期デザイン稿を永野氏の解説付きで多数掲載されている(pp.101-107)。その一部は『THE ART OF L-GAIM』にカラーで掲載されているものの、このNTでしか見られない1983年8月末から9月中旬にかけて作成された没デザイン(アズディン・アライアと山本寛斎からイメージ)と1983年9月下旬に提出したデザイン(決定稿に近い準備稿)、永野版リリス(※決定稿は北爪宏幸氏のものが採用)、少しずつ大人っぽくしたキャラ5名(※主役メカ同様、主要キャラも「数年後のエルガイム」みたくデザインされたキャラ。1984年3月)、EX13ラフ・スケッチ及びそれらの解説が数多く収録されている。永野氏のモノクロ写真も掲載。

●「読者のページ」に「FFCやエルガイムにはロシア語が使われている」という投稿(NT1985年8月号p.121も含む)に対して、永野氏がネーミングについてコメントを寄せている(p.120)。それによると、メカは全部僕がつけていて、ドイツ語とフランス語、英語を合成したものがほとんど、フランス語をドイツ語読みにしてスペルをかえる等この3か国語でどんな組み合わせでもできてしまうからおもしろい、美術設定関係はロシア語が多い、アシュラテンプルはドイツのバンドがもと、FFCのラッセルは70年代のロックピアニスト、ミュージシャンからというのも多い、などと述べている。

●「読者のページ」に「永野護の言い訳ドエ〜ス!」というコーナーが掲載(p.121)。「永野護の才能はもう枯れている。メッサーラは最低だ!!」という読者からの投稿イラストに対し、永野氏は「メッサーラはボクのデザインじゃないんだね〜!アタイはディアスとガルバと100式しか作ってないもんね〜。あと後半のハンブラビ―とキュプレイでおしまい」などと述べている。
広告 ●「Gerry Anderson's THE MAKING OF TERRAHAWKS/地球防衛軍テラホークス」絶賛発売中、定価890円として永野氏による表紙(ゼロイド)がカラーで掲載(角川書店広告、p.15)。

●「永野護'86カレンダー」予約受付中、予価1800円として、「DEMON THE IMPRESSION」のイラストがモノクロで掲載(角川書店広告、p.107)。

●ニュータイプ100%コレクション「機動戦士Zガンダムメカニカル編」10月4日発売(角川書店広告、p.135)。予価780円。

●ニュータイプ100%コレクション「機動戦士Zガンダムキャラクター編」10月18日発売(角川書店広告、p.135)。予価780円。

●「重戦機エルガイム(3)=甦る地平線=渡邊由自/イラスト北爪宏幸」9月下旬発売(ソノラマ文庫広告、p.148)。

 1985(昭和60)年9月号
 表紙=機動戦士Zガンダム(シャア・アズナブル)  原画=北爪宏幸 特別定価400円
Fool For The City SIDE A different MATERIALS

【ストーリー】単行本pp.82-95
●スタジオでジャムセッションを行ったSUPER NOVAのサウンドを歌謡曲と評価するアラニア。重苦しい雰囲気が漂うも、酒の効果で、しだいに打ち解けて行った。

【扉絵】アラニア
●ベース「スペクターNS-2」を携えたアラニア。手書きで楽器解説を添えている。ページ上部のオビ「FOOL FOR THE CITY」と永野氏のクレジットを削除して、単行本p.197に再録。

【単行本化による変更点】
●NTp.58/単行本p.88…NTでは3コマ目に登場する「ディレイ」について「※ディレイ=エコーチェンバー(エコーマシンね)と同じようなものだが、もっと多様な音を作り出せる。デジタルディレイが今の主流」という脚注が枠外に写植されていたが、単行本では削除されている。またNTでは「オレたちの音どんなもんかって」となっていたが、単行本では「オレたちの音どんなもんかって・・・・・・・・・・・・」となっている。

●NTp.62/単行本p.92…ソーニャ・カーリンの着ている制服の「S.I.D.」について、NTでは「S.I.D.=表向きは連邦特別軍。みてのとおりマトモな軍じゃないね。ログナーの特殊軍隊」という脚注が枠外に写植されていたが、単行本では削除されている。
豆知識 ●【インターセプター】…メトロポールの戦闘機のようであるが、詳細は不明。FSSにも登場。
その他の関連記事 ●表紙に「好評連載軍団の永野コミック」とある。

●目次に「FOOL FOR THE CITY 永野護」と記載(p.5)。

●巻頭カラー「総力特集Z GUNDAM 100%」で以下のことが記載されている。
 ・「Z計画とは」の解説の中に「アナハイムエレクトロニクス社のM・ナガノ設計主任はエゥーゴ初のモビル・スーツ、リック・ディアスの設計をしたアナハイム屈指の技術者であるが、彼もまた同じコンセプトで新型モビル・スーツを開発していた。通称100式と呼ばれる、MSN-00100型モビル・スーツである」とある(p.10)。
 ・「0087年度版モビル・スーツ白書」の百式のキャプションに「設計者は、今世紀最大のモビル・スーツ技術者、M・ナガノ博士」とある(p.13)。またモビル・スーツの型式番号で「MSN」の「N」は設計者ナガノ博士の頭文字だとしている(p.13)。

●「読者のアートギャラリー」に、掲載者がもらえる「永野護デザインのオリジナル・ピンバッジ」の写真がカラーで載っている(p.82)。
広告 ●「重戦機エルガイム(3)=甦る地平線=/渡邊由自」9月発売予定、「重戦機エルガイム(1)=燃える大地=/渡邊由自」420円、「重戦機エルガイム(2)=凍れる宇宙=/渡邊由自」420円として、北爪宏幸氏によるダバ、アム、エルガイムMk-Iのイラストがモノクロで小さく掲載(ソノラマ文庫広告、p.34)。あわせてファンタスティックコレクションシリーズ「機動戦士Zガンダム 主題歌ソノシート:Zゼータ刻をこえて」580円として、表紙のガンダムMk-IIもモノクロで小さくで掲載。

●『永野護カレンダー'86』9月下旬発売、予価1800円として、表紙の「DEMON THE IMPRESSION」がモノクロで掲載(角川書店広告、p.121)。

●「Gerry Anderson's THE MAKING OF TERRAHAWKS/地球防衛軍テラホークス」絶賛発売中、定価890円として永野氏による表紙(ゼロイド)がカラーで掲載(角川書店広告、p.133)。

 1985(昭和60)年8月号
 表紙=魔法のプリンセス ミンキーモモ(ミンキーモモ)  原画=わたなべひろし 特別定価400円
Fool For The City SIDE1-4 INTERMISSION〜MACHINE CHILD

【ストーリー】単行本pp.68-81
●落ち着きを取り戻したアラニアからラスは、彼女のこれまで経緯を知る。ある日、ふたりはレジスタンスの会合に出席、マクトミンと名乗る男と出会った。

【扉絵】主な登場人物
●主な登場人物としてラス、アラニア、マコト、ログナーの顔、フルネーム、年令が書かれている。ページ上部の文言「IT'S REQUIEM FOR…」とオビ「FOOL FOR THE CITY Vol.5」、永野氏のクレジットを削除して、単行本p.196に再録。

【単行本化による変更点】
●なし
豆知識 ●【MEMO】…ラスの部屋の壁に貼られているメモには「やはり、ロットは、つかいやすいのさ。サトー元は今女性不信で、しょーもない。」と書かれている。ちなみにロットとはロットリング(製図ペン)のこと。

●【ラスの年齢】…扉絵によるとラスの年齢は23歳とあるが、単行本p.74/4コマ目のセリフには21歳とある。このことについて、NT1985年11月号p.67で永野氏は「5話でラスの年齢が表紙と中で違っていましたが、これは本文の21歳が正解です。」とコメントしている。

●【アンディティラー(Andy Taylor)】…イギリスのロック・バンドDURAN DURANの元ギタリスト。

●【マクトミン】…マフ・マクトミン。TVアニメ「重戦機エルガイム」に登場。フル・フラットに似た女性も登場している。更にラスやアラニアの服は、ダバやレッシィのものと似ている。
その他の関連記事 ●目次に「FOOL FOR THE CITY 永野護」と記載(p.5)。

●「PEOPLE CALENDAR」に永野氏がコメント(p.37)。9月中旬までNTのカレンダー制作に本気で打ち込むので、「エルガイム2」を超えるイラスト集になる、と述べている。また、先月(※6月)から月1回のペースでプロモーションを兼ねたサイン会で全国を回っているとも述べている。

●「読者のアートギャラリー」に、掲載者がもらえる「永野護デザインのファティマ・ピンバッジ」の写真がカラーで掲載(p.82)。

●読者のページに、永野作品中のネーミングにはロシア語が使われている、という内容の投稿が掲載(p.121)。これについては後に、NT1985年10月号で永野氏がコメントを寄せている。

●「NEWS & NEWTYPE MUSIC」で「デジタルトリップ 重戦機エルガイム」が紹介され、ジャケット写真(※永野氏によるイラストではない)がカラーで掲載(p.133)。
広告 ●ファンタスティックコレクションシリーズ「機動戦士Zガンダム 主題歌ソノシート:Zゼータ刻をこえて」580円(ソノラマ文庫広告、p.144)。表紙のガンダムMk-IIがカラーで掲載。

●「ザ・メイキング・オブ・テラホークス」7月20日発売、定価890円(角川書店広告、p.139)。イラスト等はない。

 1985(昭和60)年7月号
 表紙=機動戦士Zガンダム(Zガンダム) 原画=梅津泰臣 特別定価400円
Fool For The City THE SUCCESSOR

【ストーリー】単行本pp.54-67
●ライヴの帰り、スケープゴウトというモーターサイクル・クラブに送ってもらうというマコトと別れ、夜道をひとり歩いて帰るラス。そんな彼を待っていたのはオートロックで締め出されたアラニアと、彼女の正体だった。

【扉絵】ジャケット
●背中にSCAPE GOATのイメージ・ロゴが入ったジャケットとグローブのイラストで、白黒反転させてある。下部には「MAMORU NAGANO (C)1985 WITH FATIMA "RACHESIS"」という写植がある。単行本未収録。

【単行本化による変更点】
●NTp.52/単行本p.54…NTでは枠外に「(C)DEATHANCHOR 1981 MN」とあったが、単行本では削除されている。

●NTp.53/単行本p.55…単行本では「MC」の台詞と脚注に「*」印を追加している。また枠外に「*MPY=メトロポリスヤード、普通警察」と追加されている。

●NTp.54/単行本p.56…NTでは「22世紀では、車、ロボット、飛行機などすべての動力は充電式のモーターエンジンである」となっていたが、単行本では「22世紀では、すべての動力は充電式のモーターエンジンである。車、ロボット、飛行機など」となっている。またNTでは枠外に「MPY=メトロポリスヤード、普通警察 メトロポール=情報管理局、秘密警察」とあったが、単行本では削除されている。

●NTp.56/単行本p.58…NTでは1コマ目のサイモンのサングラスが透けて瞳が見えていたが、単行本では黒ベタになっている。

●NTp.57/単行本p.59…NTでは「アプサラス」となっていたが、単行本では「アプラサス」となっている。
豆知識 -
その他の関連記事 ●目次に「FOOL FOR THE CITY 永野護」とある(p.5)。

●「PEOPLE CALENDAR」に永野氏がコメント(p.35)。中盤以降のFFCはシビアな展開になる、これからはもっと読みやすくなる、と述べている。ちなみに「読みやすくなる」理由は、作者がペンを変えたことによるらしい。
広告 ●ソノラマ文庫「重戦機エルガイム(2)=凍れる宇宙=/渡邊由自」新刊(朝日ソノラマ広告、p.144)。420円。

 1985(昭和60)年6月号
 表紙=ファウ・ファウ物語(チャム・ファウ)  原画=湖川友謙 定価400円
Fool For The City CITY PEOPLE PART2 ARRANIA

【ストーリー】単行本pp.40-53
●ログナーを襲おうとした人物を止めたラスは、彼女を家に匿った。しかし「あいつといっしょに殺してやればよかった!」という憎しみの言葉に困惑してしまう。

【扉絵】ラス
●壁に貼ってあるSUPER NOVAのRUSSEL-COLLのポスターに書かれた「BEAT RYTHMER」という文字を「BASS GUITER!!」と直しているラスの後姿。ページ上部の「IT'S REQUIEM FOR…」と下部の「Vol.3」という文言を削除して、単行本p.195に再録。

【単行本化による変更点】
●NTp.52/単行本p.40…NTではエピソード・タイトルが「CITY PEOPLE PART 2」のバックに数字「1」をあしらったイラストが描かれていたが、単行本では削除されている。

●NTp.58/単行本p.46…NTでは「ギグ」、「あいつ!」、「一番近いお前んち」となっていたが、単行本では「*ギグ」、「あいつ―」、「お前んち一番近いな」となっている。

●NTp.64/単行本p.52…NTでは「しかし、…」となっていたが、単行本では「しかし…」となっている。

●NTp.65/単行本p.53…NTでは「アプサラス」となっていたが、単行本では「アプラサス」となっている。
豆知識 ●【絵画】…ラスの部屋に飾られている絵画は、NT創刊号のピンナップ・カレンダーに掲載されたブラッド・テンプル。また別コマ目の絵画にはムック本「機動戦士Zガンダムを100倍楽しむ本」掲載のキュベレイとハロ&エマ・シーンや、ザテレビジョン別冊「重戦機エルガイム1」表紙のものも見られる。
その他の関連記事 ●表紙に「バイストン・ウェル物語 湖川友謙・池田繁美・東潤一・高荷義之・出渕裕・永野護が描いた不思議異世界イラスト展」とある。

●目次に「FOOL FOR THE CITY 永野護」、「エルガイム初期設定資料集」とある(p.5)。

●巻頭カラーの「バイストン・ウェル物語」特集で、永野氏がイラスト「Aura-Battler」を寄稿している(pp.18-19)。解説には「エ・フェラリオの長ジャコバ・アオンの水晶玉の中にある、御伽噺の世界ペンタゴナ・ワールド」として、「オルドナ・ポセイダルが最も愛した女性型アンドロイド、ファティマ・ラキシス」と「異形のオーラ・バトラー、インペリウム」が描かれているとしている。また作者近影として、このイラスト「Aura-Battler」を彩色中のカラー写真とプロフィールが掲載され、インペリウムはオーラ・バトラーと呼ぶ必要はない、としている(p.21)。

●「NEWTYPE EXPRESS」に、1985年4月20日に日本武道館で開催された徳間書店主催の第7回アニメグランプリで永野氏が授賞式に出席したという記事がモノクロ写真入りで掲載されている(p.35)。受賞内容は、男性キャラクター部門第1位「ダバ・マイロード」、女性キャラクター部門第2位「ガウ・ハ・レッシィ」。

●「初期設定資料集重戦機エルガイム(1)」として、永野氏自身による解説を付記した初期デザイン(メカニカル編)が掲載されている(pp.99-105)。その大部分は「THE ART OF L-GAIM」や「模型情報マテリアル重戦機エルガイム」に再録されているが、ここでしか見られないものとしてSFFS:α(エルガイム初期稿のプロポーション違い)、武器初期デザイン(セイバー/パワーランチャー/バインダー/E-Sマイン)、オプションメカ(スキッドシューターII/ロケットタイプ/タンクタイプ/バイクタイプ)、宇宙用リビングローラー、マシンナリィ・スティーガーがある。永野氏のモノクロ写真1枚も掲載。

●「おもちゃアンドゲーム」でツクダホビー発売のゲーム「エルガイムMARK-2」が紹介され、高荷義之氏によるパッケージイラスト(エルガイムMk-II)がカラーで小さく載っている(p.141)。また「BOOK REVIEW」では文庫本「重戦機エルガイム 私の名はギャブレー」が紹介され、表紙写真が小さく掲載されている。
広告 ●ソノラマ文庫「重戦機エルガイム(2)=凍れる宇宙=/渡邊由自」5月下旬刊(朝日ソノラマ広告、p.144)。420円。北爪宏幸氏によるイラスト(ダバ、アム、Mk-I)が掲載。

 1985(昭和60)年5月号
 表紙=とんがり帽子のメモル(メモル)  原画=名倉靖博 定価400円
Fool For The City シティ ピープル パート1

【ストーリー】単行本pp.26-39
●ロックバンド・スーパーノヴァのメンバー、ラスとマコトは昨夜起こったという爆発現場へ赴いた。そこでラスは、メトロポリス司令官ログナーへ刃物を向ける人物を目撃する。

【扉絵】SUPER NOVA Fire,Witch
●作中、主人公が属するバンドSUPER NOVAのアルバム・ジャケットをイメージしたイラストで、巨大な帽子を被った女性が描かれている。これは後に「NEWTYPE CARRENDAR MAMORU NAGANO '86」収録のイラスト「FLAME」、FSSに登場するリトラーへと発展する。「FIRE WITCH.(C)1985」、「Divert to Newtype,pin-up B on "corem 3985" Expected from L-GAIM-2」というサインと「"TRADE MARK"***(※判読不能)→」という文言を加筆して単行本p.194に収録。
-
【単行本化による変更点】
●NTp.52/単行本p.26…NTではエピソード・タイトルが「シティ ピープル パート1」となってバックに数字「1」をあしらったイラストが描かれていたが、単行本では「CITY PEOPLE PART1」となり、「1」は削除されている。

●NTp.57/単行本p.31…NTでは「アプサラス」となっていたが、単行本では「アプラサス」となっている。

●NTp.58/単行本p.32…NTでは「メッチャクチャ」となっていたが、単行本では「メチャクチャ」となっている。

●NTp.65/単行本p.39…NTでは「TO BE CONTINUED NEXT VOLUME」という文言があったが、単行本では削除されている。そのため単行本ではアラニアの服下方の線が切れている。
豆知識 ●【シャーリィ・テンプル】…ラッセル・コールの元彼女で、容姿は「重戦機エルガイム」のガウ・ハ・レッシィ。名前は後にFSSに登場するシャーリィ・ランダースとして引き継がれた。

●【絵画】…ラスの部屋に飾られている絵画は、NT本号のピンナップ・カレンダー「エンパー・テンプル」。

●【ネイ・モー・ハン】…「重戦機エルガイム」の女性パイロット。TVアニメでは最終的に使用されなかった設定が「ワンダースカッツのボイサーだよ」と言わせている。
その他の関連記事 ●目次に「FOOL FOR THE CITY 永野護」とある(p.5)。

●「PEOPLE CALENDAR」に永野氏のコメントが掲載(p.39)。これによると「半年間の沈黙を破って、日本サンライズの新作に入る予定です」としている。これは「機動戦士Zガンダム」スタート時、既に制作から退いていた永野氏に対して、富野由悠季監督より新型モビルスーツのデザイン・オファーがあったためで、後の「ハンブラビ」と「キュベレイ」に繋がることとなる。また「来年の角川書店の「NEW TYPE」カレンダー・全13点描き下ろしイラストに着手」ともしている。

●「キャラクターボイス・インタビュー」で川村万梨阿さんのページがあり、その中に「重戦機エルガイム」のレッシィとリリスの劇中コマが1つずつカラーで小さく掲載されている(p.69)。

●「My Favorite Character」で演出家の今川泰宏氏がレッシィを挙げ、カラーイラストを描いている(p.71)。

●ピンナップカレンダーとして永野氏による「FROM L-GAIM II<EMPER TEMPLE>」がカラーで掲載されている(pp.74-75)。

●「設定資料集Zガンダム(2)」にアーガマの設定画(p.100)とノーマルスーツの設定画(p.102)が掲載。

●「読者のページ」内の「ペンタゴナ・リポート号外」に「ザテレビジョン別冊 重戦機エルガイム2」表紙イラストがモノクロで小さく掲載(p.120)。これによると3月1日に発売された同誌はほぼ完売、ファンから手紙が多数送られてきた(ほとんどが間違いの指摘)等、記されている。

●「おもちゃアンドゲーム」でバンダイの1/144リック・ディアスとハイメタル ガンダムMk-IIが取り上げられ、キット完成写真がカラーで載っている(pp.140-141)。また「BOOK REVIEW」ででは「MJマテリアル3 重戦機エルガイム」が紹介され、「永野護の説明書きを全部写植で打っているのが感涙」として、表紙写真(※永野氏によるイラストではない)がカラーで小さく載っている。10名に読者プレゼントされた。
広告 ●ソノラマ文庫「重戦機エルガイム(1)=燃える大地=渡邊由自」420円(朝日ソノラマ広告、p.139)。北爪宏幸氏によるイラスト(ダバ、アム、Mk-I)がカラーで掲載。

 1985(昭和60)年4月創刊号
 表紙=機動戦士Zガンダム(ガンダムMK-II)  原画=梅津泰臣 特別定価380円
Fool For The City メカニック・デストロイド・コマンダー

【ストーリー】単行本pp.11-25
●2185年、地球連邦首都メトロポリス…そこはDOUGHTERと呼ばれるコンピューターに強力に管理された社会。政府は治安に不利益となる要因を弾圧するためM・D・C・A102 ベオ・グライドを投入した。

【扉絵】IT'S REQUIEM FOR…
●目を閉じてギターを携え、右手を天に翳す女性。イラストを下方にずらし、ギターのネック部を加筆して単行本p.11に再録。

【単行本化による変更点】
●NTp.56/単行本p.20…NTでは白地に黒字で「FOOL FOR THE CITY」、「メカニック・デストロイド・コマンダー」という文言と永野氏のクレジットがあり、「メカニック・デストロイド・コマンダー」のバックに数字「1」をあしらったイラストがあったが、単行本では黒地に白抜き文字でフォントを変えて「FOOL for THE CITY」とし、「MECHANIC DESTROID COMMANDER」と小さく添えられ、永野氏のクレジットは削除されている。
豆知識 ●【M・D・C・A102 ベオ・グライド】…メカニック・デストロイド・コマンダー。不穏分子排除のために情報管理局メトロポールが投入した機動警察で、人と認識すれば殺すようにプログラムされている。ちなみにこのロボット・デザインは、モーターヘッドのための習作(『F.S.S. ISSUE』p.102)。

●永野氏は「AROUND the WORLD in SAN FRANCISCO」で、F.F.C.の舞台はベイ・エリア、サンフランシスコとその周辺で、200年もすればT-Rやベオグライドが走り回り、ラキシスがラッセルの兄と逃げ回るか、ログナーとカーリンの間に子供が2,3人できているかどうかはわからない、と述べている。
その他の関連記事 ●表紙に「大胆素敵超イラスト漫画 永野護」、「夢追い人、ふたたび―風雲のサクセス・ストーリーここに完結 重戦機エルガイム」とある。

●目次に「夢追い人ふたたび 最終回 重戦機エルガイム」、「連載コミックス1 FOOL FOR THE CITY 永野護」、「ピンナップカレンダー/ブラッド・テンプル 絵・永野護」とある(p.5)。

●巻頭のカラーページ「NEWTYPE SPECIAL 機動戦士Zガンダム」でメカの紹介があり、その中のリック・ディアスのキャプションに「リック・ディアスとガルバルディβのみ永野護デザイン」と書かれている(p.17)。

●「重戦機エルガイム」の最終回がカラーで特集が組まれており、作中のコマや矢木正之氏や大森英俊氏によるイラストが掲載されている。ただし永野氏に関する事柄は含まれていない(pp.18-21)。

●「機動戦士Zガンダム」特集にある大河原邦男氏のインタビューで「ガンダムMk-IIに関しては、永野護君の描いたものがベースになっていて、それを僕がまとめた格好になっています」と述べている(p.26)。

●「NEWTYPE EXPRESS」で、1985年2月11日に浅草映画街で開催された第2回日本アニメフェスティバルが「ペンタゴナ通信」として記事になっている(p.32)。その中でファン大賞女性キャラクター部門をガウ・ハ・レッシィ、男性キャラクター部門をダバ・マイロードが受賞した、とあり、その授賞式での永野氏の様子(真緑のスーパータキシード&ロンドンブーツ姿で登場)と「僕みたいな新人がこんな賞をいただけるなんて…」とスピーチしたことが書かれている。

●ピンナップカレンダーとして、永野氏によるイラスト「L-GAIM II(BLOOD TEMPLE)」が掲載(pp.70-71)。

●「アニメランド」の「機動戦士Zガンダム」スタッフの中に「デザインワークス」として、永野氏もクレジットされている(p.80)。

●「設定資料集Zガンダム(1)」の藤田一己氏のインタビューの中に、Zガンダムのメカデザイナー・オーディションを1984年9月終わりごろ受けた際、その時点で既に大河原邦男氏と永野氏がメインで決まっていた、と述べている(p.95)。また「各モビルスーツコクピット内部」の設定画に「Mamoru Nagano 84.11.28」とサインが書かれている(p.97)。ほかにリック・ディアス(p.97)とガルバルディβ(p.99)の設定画も掲載。

●「BOOK REVIEW」のコーナーで小説版「機動戦士Zガンダム」第一部(講談社)が紹介され、「永野護によるカバーもgood!」として永野氏による表紙イラスト(シャア&Espガンダム)がカラーで小さく載っている(p.131)。

●「NEWS & NEWTYPE」で「重戦機エルガイム オデッセイ2」が紹介され、ジャケットイラスト(※永野氏によるイラストではない)がカラーで小さく掲載(p.133)。

●「おもちゃアンドゲーム特集」で1/6レッシィ(ツクダホビー)、1/1リリス(ツクダホビー)が紹介され、キット完成写真がカラーで小さく載っている(p.135)。
広告 ●ザテレビジョン別冊アニメシリーズ第2弾「重戦機エルガイム2」絶賛発売中として、表紙イラストが掲載(角川書店広告、p.21)。またこの本の内容文に「巻頭に永野護制作によるファイブ・スター物語、描き下ろし全9作品」と書かれている。定価890円。

●ソノラマ文庫「重戦機エルガイム(1)/渡邊由自」新刊(朝日ソノラマ広告、p.129)。420円。北爪宏幸氏によるイラスト(ダバ、アム、Mk-I)が掲載。
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【早見表】
12月号 SEARCHER 表紙(ファティマ)、イラスト(FATIMA)
11月号 SIDE B BAD DREAMS 読者のページ(コメント)
10月号 HAPPINESS ハンブラビの設定とコメント、PEOPLE CALENDAR、ピンナップ(DEMON THE IMPRESSION)、初期設定資料集重戦機エルガイム(2)、読者のページ(コメント)
9月号 SIDE A different MATERIALS  
8月号 SIDE1-4 INTERMISSION〜MACHINE CHILD PEOPLE CALENDAR
7月号 THE SUCCESSOR(※扉絵は単行本未収録。単行本で一部修正あり) PEOPLE CALENDAR
6月号 CITY PEOPLE PART2 ARRANIA イラスト(Aura-Battler)、初期設定資料集重戦機エルガイム(1)、アニメグランプリ記事
5月号 シティ・ピープル・パート1 PEOPLE CALENDAR、ピンナップ・カレンダー(エンパー・テンプル)
4月号 メカニック・デストロイド・コマンダー ピンナップ・カレンダー(ブラッド・テンプル)、コメント

1985年年間購入費用:3,580円
1985年連載掲載率:9/9=100%

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