
厚生労働省は医療計画見直しの一還として、4疾病(脳卒中、糖尿病、心筋梗塞、がん)の地域連携体制を都道府県に指示した。当県では3地域でモデル事業が展開されたが、その1つが、市民病院を中心とした川薩地区脳卒中地域連携パスである。厚生労働省案は理想が高く、九州各県とも構築に苦慮している中で、当地域では、現状の急性期、回復期、維持期、かかりつけ医機能を分析し、多くの会員施設に参画を呼び掛け、診療機能のレベルアップおよび医療連携・介護連携を図ることで、住民の安心ならびに医療体制の効率化の実現を目指している。
市民病院から退院・転院する患者さんについて、紹介状とともにパスを添付し、半年間の経過を追跡することにより、診療内容の標準化、医療施設間連携、ケア・マネージャーとの連携を密にする。
パスの作成は市民病院の看護部を中心に、修正にかかっている段階である。脳外科、神経内科の先生方が揃い、地域医療支援病院として機能している市民病院であればこそ実現可能なモデル事業である。
医師会では理事会で承認した急性期、回復期、維持期、かかりつけ医機能を総会にて会員に説明し、施設名を住民公表する前提で参加施設を募った。
医療施設とケア・マネージャーとの連携についても、薩摩川内市役所の協力の基に考案中である。また、市民病院と転院施設およびかかりつけ医とのカンファランスが望まれるが、共同指導体制の充実を図る方針である。
今後も医局・看護部・リハビリ室・事務部の全員参加による各種連携パスの構築により、川薩地区の医療レベルの高揚にご協力を頂きたい。
県医師会常任理事 江畑浩之
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