シンガポール視察 SINGAPORE


鹿児島県マルチメディア教育研究会のシンガポール教育視察団の団長として,2002(H15)年8月に,シンガポールを視察しました。


シンガポール教育省訪問(2002(H14)8.14 9:00〜12:00
教育省前で,鹿児島県マルチメディア教育研究会会員の皆さんと
教育省ピロティ後ろにMy Singapre Our Future のスローガン
私たちの研究会について,英語でプレゼンテーションしました。
教育省の方から2002からカリキュラムの30%をITベースにするとの説明でした。

小学校訪問
校長先生自らプレゼンテーション。机の上には分厚い学校要覧(昨年度の行事の写真がたくさん載った報告集)
すべての教室の天井にはプロジェクターと扇風機
午前中3年4組,午後5年4組(つまり二部制)
時間割。30分授業で休み時間はなし。
語学の授業で教室数台のPC使用。
CAAI的な使い方。でもパソコン室は4つ。ソフトの購入予算は豊富。
理科室での授業。様々な活動の中の一つとしてPCを使用。
算数の授業。ここでもPCは教室の中にとけ込んでいた。
音楽室にはアップルコンピュータのパソコンが多数ありました。

中学校訪問
高級リゾートホテルのような外観。
後ろにはコンドミニアムという高級アパート。
緑化や掃除に先生以外に11人が働いているとのこと。
最新のPentium4の機種が導入されていました。
中学生Javascriptというプログラムでホームページ上で文字を動かすのを学んでいました。
理科では音の反射時間をPCで測定して音速を計測していました。
食堂,コーラからアイスクリームまで何でもある。
パソコン室の片隅で黒いのは廃棄する液晶委プロ液晶プロジェクター(日本製)もう6年使ったからだそうだ。


他に小学校を一校回ったが,容量の関係で省略します。
シンガポールに行って,このままいくと日本は国際社会で負けてしまうのではないかという危機感を感じました。
勝ち負けの問題ではないと思うのですが,トップダウンで,国のIT教育の方向性をすぐ現場に生かせるシンガポールはアジアの中でもトップレベルだと思いました。振り返って日本の学校教育を考えた場合,考えさせられる面も多く,私たちの研究会もいろいろな面で提言をしていかないといけないと思いました。
放課後教材研究に専念しているシンガポールの先生に比べて部活動も緑化も全部請け負っている日本の先生はよほどがんばらないといけないと思いました。教えることに専念できるシンガポールがうらやましいと思いました。
また,シンガポールでは教員評価制度があって,評価によってボーナスが違うとのこと。最低の評価を下された人は,退職しなくてはならないとのことでした。
いずれ日本もそうなるではと思います。
生徒の成績の評価も,テストの点数のみというシンガポールより,様々な評価を総合する日本の方がいい面も,悪い面もあるような気がしました。
とにかく日本の先生もがんばらなくては。
自費で行ったシンガポール旅行でしたが得るものが多かったです。
今回の視察を計画していただいた広島大学の越智先生,通訳の琉球大学の中坪先生と学生の平良さん,同行した研究会の皆さんに感謝いたします。


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