F12004

新生・復活・帝王
激動か?安泰か? 前人未到か?
2004-03-22 Monday
第2戦 マレーシアGP
2戦目を迎えたF1GPは文字通り熱いGPとなった。
気温37℃はおそらくどのGPよりも熱いGPであろう。
昨年は表彰台を獲得したアロンソが熱射病のような症状になっていたことも記憶に新しい。
まずは予選で驚くべきことにマーク・ウェバーが2番手に付けた。
もう殆どの人が彼の実力を認めていただろうが、フロントローと言う結果は予想外であっただろう。
アロンソと佐藤琢磨が予選でスピンを喫し、それぞれ19番手、20番手となった。
スタートではPPのミハエルが飛び出し、ウェバーが一瞬ストールで順位を一気に落としてしまった。
その隙をついて2番手に上がったのがモントーヤだった。
オーストラリアの英雄はなかなか波に乗れそうで乗れないようだ。
この後もバーストやペナルティ、最後はスピンでグランプリを去ることになる。
佐藤琢磨は最後方からよいスタートをし、3週目には11位走行も自らのミスにより再度最後方ちかくまで落ちることになった。
逆にアロンソは至る所で好バトルを見せ、これぞF1を見せ付けていた。
間違いなく今日のベストファイトは彼だろう。
だが、最終順位は残念ながら7位で終わった。
TOPはひたすらミハエルが走る。
序盤はモントーヤがついていけるかと思わせたが、中盤以降は最早敵なしと言った感じだった。
実際にテレビ画面にもTOPの様子は完全に無視されていたようだ。
だがチームメートは様子が違い、少し降った雨の影響で順位を落としてしまった。
この影響で最終順位も4位に甘んじることになった。
一方マクラーレンはライコネンはいいところなくエンジンブロー。
クルサードもトゥルーリの壁が破れずいいところなし。
逆に6位スタートのバトンがホンダに3年ぶりの表彰台を与えることになった。
TOPはミハエル、2位にはモントーヤでウイリアムズにとっては少しだけ光明が見えた。
佐藤琢磨は粘り強く残り3週の地点で8位の位置にいたが、決勝前に乗せ変えたエンジンもかなわずブロー。
日本人としては残念な結果となった。
ミハエルが早くも独走を築き上げそうだが、
モントーヤのまだ、充分に追える位置にいると言う言葉を信じ、次の初開催砂漠のバーレーンを楽しみにしたい。本文を入力してください。
2004-03-07 Sunday
初戦オーストラリアGP
長いようで短いオフをはさみ、今年もまた熱いシーズンの開幕をメルボルンで迎えることになった。
今年の全体的な注目はやはり表彰台を狙える位置にいる日本人ドライバーの存在がクローズアップせざるを得ないだろう。
”佐藤琢磨” 単身でイギリスに渡り、イギリスF3チャンプまで登りつめた男がF1の頂点を目指しまさしく切磋琢磨している。
昨年一年は充電期間。
その期間を過ぎ、いよいよ今年は新生BARでの再出発となる。
戦闘力の上がったBARは予選でバトン4位、琢磨7位と好発進することになった。
あのマクラーレンを後ろに従えていると考えれば如何に検討した順位かがわかる。
他にもマーク・ウェバーなんかが非力なジャガーのマシンで結果を出している。
 
毎年のように言われる波乱の開幕戦に、今年はラウンチコントロールの禁止と言う危険な罠が潜み、大方の予想では無事に終わるまいという事であっただろう。
しかし、その予想に反したかのようにスタート直後での大きなトラブルはなかった。
一瞬スタートが良かったように見えた琢磨であったが、行き場を失い1コーナーを過ぎたあたりでは3つほど順位を下げることになった。
また、常勝フェラーリを追いかける筆頭のウイリアムズモントーヤもコースを外し、まだ舗装のされていない緑の絨毯の上を疾走せざるを得なかった。
後の展開を考えるとこのスタートからわずか数秒での出来事でこの後の順位がほぼ決まったといっても過言では無いだろう。
 
いつもは波乱の牙を向ける南半球の気まぐれな女神は、幾分今年は穏やかだったように思う。
ただ、北欧の若き貴公子、キミ・ライコネンと地元のヒーローマーク・ウェバーにとっては苦い週末を過ごすことになってしまったのが残念だったが・・・
 
レースは卒なく終了し、フェラーリの完全勝利。
競馬で言うと「いったいった」の展開で終わってしまった。
まだ、一戦しか終わっていないにも関らず、今年は2年前以上に圧倒的な赤い跳ね馬の力が充実しそうな一年になりそうな気配を感じずにはいられなかった・・・

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Last updated: 2004/4/11