ぶどう狩り・産地直売・地方発送                                山門ぶどう園便り 2012年7月26日
出水市観光協会推薦     山 門 ぶ ど う 園
  〒 899−0132 鹿児島県出水市下知識町1116番地
  TEL 0996−62−1571    FAX 0996−62−4450
  http://www2.synapse.ne.jp/roshiroshi/   「山門ぶどう園」と入力して検索できます。
    ○ 巨峰              ・・ 7月中旬〜9月
    ○ ロザリオビアンコ(マスカット) ・・ 8月〜11月
    ○ セキレイ(赤嶺)        ・・ 8月〜12月
 ここら辺りのぶどうは、親戚、お世話になった方々への御中元用に買って行かれたり、 地方発送されたりってことが多いのです。 お盆を過ぎると、その御中元需要がなくなってしまいますから、 ぶどうの販売は、ずいぶんと少なくなって、暇になってしまいます。 そんなときに賑やかにして下さるのが、 老人ホーム、デイサービス施設などから来られる団体さんです。 デイサービス施設では、「いつも同じ施設の中で過ごすのでは、 刺激も少なくなるので、たまには遠足気分で場所を変えましょう。」ということで、 季節の行事として、公園に花見に行ったり、 ソーメン流しに行ったり、温泉に行ったり、カカシを見に行ったり、されます。 そのうちの夏の行事として、山門ぶどう園にぶどう狩りに来て下さいます。
 お盆前は、暑いです。 それに、本園で営業してますから、休憩所も駐車場も狭くて、 早く収穫するためにビニールハウスで経費かけて生産してますから、 経費を回収できるくらいの高い値段にしてあります。 でも、お盆過ぎに分園で営業するようになると、 バスの駐車スペースもありますし、田圃からの涼しい風が吹く休憩所もありますし、 そんなに早く収穫しなくても良いので経費が少なくてすんでますから、値段も安くなってます。 ということで、利用者さんから「御中元用の買い物や地方発送をしたい。」という要望がある施設以外は、 お盆過ぎから9月初旬にかけて計画して下さいます。 ふつうは9月下旬くらいまで巨峰があるんですけど、 9月中旬以降は、台風に傷めつけられて、残ってない可能性もあるものですから、 「お早めに。」ってお願いしてます。

 20年以上前、水俣市の白梅荘から来られたのが最初だったらしいです。 その紹介で、芦北町の老人ホームからも一日遠足で来られて、 芦北町にも話が広まったと聞いてます。 おばあちゃん達が乗られたバスと一緒に、トラックで車椅子も運んで来られて、 お弁当食べたり、昼寝したり、一日過ごされたらしいです。 最初だったものですから、どのくらい買い物されるか分からなかったらしくて、 バスには、ぶどうを載せるスペースが足りなくて、 父が車で運んで行ったという話を聞いてます。 その後、そのときの職員さんが異動された職場でも、 夏の行事としてぶどう狩りの話を出して下さって、連れて来られたりしてるうちに、 他の施設の職員さん達にも口コミで話が伝わって、 地元の出水市の施設からも来て下さるようになりました。
お昼寝の時間 記念撮影 記念撮影
 芦北町などの遠くの施設からは、午前11時頃に来られます。 送迎車からは、車椅子、お弁当、お茶セットなどの荷物の他に、 布団、枕、ラジカセなどを持ち込まれることもあります。
 席に着かれたら、まずは、お弁当です。 お腹の空いてるときに試食のぶどうを食べてもらうと、より美味しく感じるんですけど、 ご飯の前後に、お薬飲んだりする方もいらっしゃいますし、 「ぶどうを先に食べてしまって、ご飯を食べれない。」ってことでは、 施設の栄養管理の担当さんも困りますから、まずは、お弁当です。 分園の休憩スペースは、テラスにして、雨が当たらないようにしてあって、 その下には、セキレイが植えてあります。 セキレイは、いくつか袋をとって、房が見えるようにしてあります。 ここにテーブル席を作って、 頭の上のぶどうを眺めて話をしながら、みんなでお弁当を食べます。
 お弁当を食べ終わったかなって頃には、冷蔵庫で冷やしといた試食のぶどうを、 デザートとして、ゆっくりと食べてもらいます。 その後は、テーブルと椅子を片付けて、シートを敷いて寝ねっころがったり、 休憩されてから、ぶどう狩り、お買い物、地方発送の注文、 ぶどう園内の散歩、お喋り、などなど、です。 最後には、みなさんそろって記念撮影して、 「来年も元気しとって、また来ないかんねぇ。」って言いながら、 送迎車に乗り込み、ばいば〜いって、手を振りながらお帰りになります。
 以前は、「せっかく出水市に来たんだから。」って、 日本一のお地蔵さんや日本一の大鈴など、見に行かれたこともありました。 最近は、施設のよって、その日の利用者によって違うんですけど、 特産館いずみで野菜を買ったり、トイレ休憩だったり、 米ノ津港近くの商店で長島産のサツマイモ、お菓子屋さんでチーズ饅頭、 水俣市で蜂楽饅頭、その他、ドラッグストアで買い物、などが流行です。

 出水市、水俣市など近くの施設からは、お昼にお弁当持参で来られた施設の方々がお帰りになるくらいの時間帯、 だいたい2時半〜3時くらいに到着されます。 お弁当は持って来られませんから、送迎車から降りて、席につかれたら、 冷蔵庫で冷やしといた試食のぶどうを、ゆっくりとお召し上がりになってもらいます。 出水市内に住んでらしても、車を運転できないような年齢になると、 ぶどうを買いに来るというのも大変なことで、 毎年、「デイサービスで行くときに、子供や孫への地方発送を注文しよう。」って、 楽しみにしてらっしゃる方々も多いのです。
デイサービス施設の方々 デイサービス施設の方々
 ぶどう狩りや買い物が終わった後は、ゆっくりとお話しされてることが多いですが、 施設によっては、職員さんと利用者さんが一緒に踊ったり、歌ったりされます。 左側の写真は、出水市の鶴寿園の方々が踊りだされたときに、 「皆さん、一緒に踊りましょう。 踊れない方は、手拍子をお願いします。 水俣の方も御一緒に。」って誘われたこともありまして、 隣に陣取ってらした水俣市の施設の職員さん達が、一緒に踊られたときのものです。 おはら節、出水音頭、炭坑節、そんな踊りですから、 水俣市の方々にとっては、初めての踊りだったでしょうに、 鶴寿園さんの御手本を見ながら、一生懸命踊ってらっしゃいました。

 頭の体操ってわけでもないですけど、何か1つ豆知識をってことで、 「ぶどうの木の根元は、くびれてるんですけど、 これは、根っこ部分と、ぶどうの枝が、この部分で接ぎ木してあるから、太さが違うのです。」 って話をしたりします。 他にもって、質問を受けることもあります。 よく質問されるのは、「テラスの下に植えてあるセキレイは何年目ですか..?。」です。 一般のお客さんからも質問されることが多いんですけど、 正直なところ、今現在の状態が健康かどうかが重要であって、 何年目かというのは重要ではないと思ってまして、正確には憶えていない木もあるのです。 その木については、12年とか、13年とか、同じような年数を毎年言ってるような気もしますが、 僕が仕事としてぶどう農家になってから17年くらいだと思いますから、 その間に植えてるので、そんなに間違っていないと思います。 テラスの下には、10年目くらいのセキレイもあるのですが、 年数を答える前に、「何年くらいに見えますか..?。」と質問すると、 セキレイの木は、太くなるのが早いものですから、 30年とか答えられますから、 10年くらいというのに、びっくりされます。 ここには何房くらいあるのですか...?、という質問もあります。 1本の木の房数って、まったく数えてないものですから、 「数えてみて下さい。」と答えますが、 全部数えてみた、って話は聞いたことないです。 ...なんだか、米ノ津小学校の児童さん達が見学に来たときの質問と似てます。