オーム病
オーム病とは、鳥類から人に感染するオーム病クラミジアによって引き起こされる病気です。オーム病クラミジアは何も名前のオームだけでなくあらゆる鳥類が持っているとのことである。
人から人とへ感染する性行為感染症のクラミジア等とは違う種類のクラミジアです。
1 感染原因
オーム病クラミジアに感染している鳥が排泄した糞で感染します。糞は乾燥すると空気中を漂いますが、この糞の中にオーム病クラミジアがいるため、鳥が飼育されている部屋の空気を人間が吸い込むことによって感染します。又は,口移しでエサを与えることにより感染します。
潜伏期間は1〜2週間と長く、忘れたころに突然発症します。
2 症状
いきなり発熱し、高熱が続きますが、症状はインフルエンザとよく似た症状が見られ、咳と共に気管支炎、肺炎、筋肉痛、意識障害、呼吸不全などが現れます。
冬場は、このような症状からインフルエンザと勘違いされたりウイルス性の風邪などに誤診され重症化する場合があるので注意が必要です。
3 治療
潜伏期間が長いので、動物園に出かけたとか、鳥の飼育を行っているなど鳥との接触があった場合は、診察時申し出ることが大切です。
この病気については、ある種の抗生剤が大変有効です。しかしながら日本では、細菌だけに有効なセフエム系の抗生剤を使用する傾向が多いです。
病院でもDrによっては経験がないため、ウイルス性の風邪などと勘違いし、治療が遅れるケースがあります。こうなると重症肺炎になり死亡する場合もありますので注意が必要です。(適切な治療が行われないと数十パーセントの確立で死亡する)
抗生剤は、セフエム系ではまったく効果はありませんので、細菌の他にマイコプラズマやクラミジアまで効果のあるマクロライド系のクラリスロマイシン(クラリス、クラリシッドなど)、アジスロマイシン(ジスロマック)などが有効です。
(参考)
インフルエンザなどのウイルス系の病気については、抗生剤はまったく効果はありませんが、インフルエンザでも抗生剤が投与されているのは二次的な病気の感染を防止するために処方されています。
4 診断
この病気は、よく肺炎を起こしレントゲンからマイコプラズマ肺炎と勘違いされる場合もありますが、マイコプラズマ抗体は陰性です。
オーム病クラミジア抗体で確定させますが、発症当時と1〜2週間後の血清をそれぞれ採取し、抗体値の差で診断しますが、確定となると相当遅れることになるので、おかしいと感じたら抗生剤を早めに変更することが肝要です。
5 鳥の飼育
鳥自体がこの病気に感染していて死亡するケースもあるが発症しない鳥もいるらしい。
とにかく、鳥は部屋では飼育しないことが重要である。