| 下記のドライマウスに関する情報はASA様のご好意により掲載させて頂いています。 (なお、掲載にあたってはASA様から斎藤一郎先生へご許可を頂いています) |
先月25日(金)に、 鶴見大学歯学部口腔病理学教室に、斎藤一郎先生(教授
・ 『ドライマウス研究会』代表)を訪問致しました。 斎藤先生は、シェーグレン症候群の主症状である、ドライマウス(口腔乾燥)研究の、日本における草分け的存在であり、専門医の先生方の学会『日本シェーグレン症候群研究会』設立メンバーでもあります。 大変明朗闊達な、とても素敵な先生でして、話が盛り上がってしまい、なかなか話が尽きず、午後2時にお邪魔を致しまして、お部屋を出たのはなんと5時!でした。 当日、先生からドライマウスについて、色々なお話しを伺ってまいりましたので、下記にご報告致します。
私達患者にとって、病院 ・ 医院における日常的な外来において、普段の生活の中での、口の渇きを和らげる為の具体的な商品情報
・ 手段を豊富に紹介 ・ 説明される機会は、大変少ないと言って良いのではないでしょうか? 斎藤先生から、商品のサンプルを数点ご紹介戴きましたので、下記に記します。
◆皆様も、もう既にご存知の≪biotene≫ブランド(米国、ラクリード社製)のドライマウス用保湿ジェル『オーラルバランス』 商品カテゴリーは、医薬部外品ではなく、口腔化粧品の扱いだそうです。 大変優れた製品だが、輸入品である為、国内での輸入総代理店の直接販売が出来ず、中間業者が入る為、価格が高価なのが、欠点との事です。 定価は、¥1,900。 各大学病院売店で、販売されています。 (少し調べてみた所、¥1,695〜¥1,900と、各病院の間で、販売価格に開きがありました。) 下記、インターネット・サイトから、サンプルを請求する事も出来ます。
★ ≪トゥースエッテ ・ オーラルバランスサンプル請求≫
URL: http://www.inoueatt.co.jp/top01/top01.htm
◆ドライマウス用保湿ジェルには、更に≪bioxtra≫という別のブランド(ベルギー、バイオポール社製)の商品もあるそうです。 こちらは、現在、国内の市場では販売されておりません。 (昨年、金沢における国際学会に付設されました、一般向け公開シンポジウム会場では、サンプルを配布していましたが。) いずれは、国内の口腔ケア会社から販売されるのではないか、との事です。
◆≪biotene≫ブランドの『マウスウォッシュ』 洗口剤。 うがい用。 定価は、¥1,100。
◆『洗口液 絹水』 うがい用。 製造発売元: 生化学工業(株) 東京都中央区日本橋本町
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◆『うるおいスプレー飲料 ウェットケア』 人前でガムは噛めない。 うがいも出来ないから、マウスウォッシュも使えない。 しかし、スプレーなら、シュッ!と一吹き、手軽に使えるのではないか、との事です。 ヒアルロン酸が配合されているのが、特徴だそうです。
★ ≪サンプル請求先≫ 0120-753-666
★ ≪購入方法等の問い合わせ先≫ キッセイ薬品工業(株)ヘルスケア事業部 〒399-0711
長野県塩尻市片丘9637番地6 TEL: 0263-54-5010 FAX: 0263-54-5022
URL: http://healthcare.kissei.co.jp/
◆その他:
・ 『血清スプレー』 血清点眼のドライマウス版。
・ 『モイスチャープレート(保湿装置)』 マウスピース様の装置で、中に保湿用スポンジなどを設置。
通常のドライマウスを引き起こすと思われる原因について、お話を伺いました:
当病院・ 専門外来におけるシェーグレン症候群の患者の割合は、40人/350人、約10〜15%の割合。唾液の分泌は、口の周りの筋肉に裏打ちされている。 昨今の、人々の食生活の変化: 食事の用意にあまり手をかけなくなった事
・ 軟らかい食物が好まれ、人々の噛む力が弱くなってきた事
・ 時間に追われ、食物を十分に噛まずに、喉へ流し込みがちな事から、口の周りの筋力の低下を招いている事が、ドライマウスの一因となっている。
又唾液の分泌は、自律神経の影響下にある為、ちょっと精神的に緊張すると、すぐに副交感神経から交感神経にスイッチする為、唾液の分泌も止まる。 口が渇くと言って、子どもの患者さんがドライマウス専門外来に見えた時、親御さんは一旦外へ出てもらってから、唾液量を測ると、ちゃんと出るわ出るわ。 精神状態も又、大きく関係してくる。
老齢の方のドライマウスの原因としては、多種多量な薬剤の安易な処方が、背景にある。 生活習慣の改善など根本的原因の解消をせずに、すべての症状
・ 愁訴を薬剤により解決しようとする傾向が昨今の医療現場には見られる事が、悪循環を招いている。
薬の用い方について、お話を伺いました :
患者は1人1人、体の大きさも体格 ・ 体質も違うのに、すべての患者に同じ服用回数
・ 服用量で処方するのは、ナンセンスな事。 薬にのみ頼るのではなく、口の周りの筋肉を強化する為の運動
・ マッサージ等が、唾液分泌促進には効果がある。 又、豊かな顔の表情
・ おしゃべりも、有効。
日常外来における、私達患者の素朴な疑問 -- 特に検査法について、伺いました
:
ガムテストについて -- 我々専門医は、≪正真正銘のドライマウスなのか、どうか、をきちんと峻別する為≫に、診断基準をきちんと遵守する様、医師
・ 歯科医師に指導している。 長年の研究成果や臨床経験によって確立された≪ゴールドスタンダード≫に則って、正しい検査手法で正しく計測しなければ、正しい判断は下せない、という事。 例えば、ガムテストは10ml/10分がボーダーラインとなっているが、これを、5ml/5分でも良いじゃないかと思うかもしれないが、そうではない。 診断基準を厳密に適用する事が肝要。
現在行われている検査の、検査方法には、すべてにきちんとした根拠がある。 安静時唾液は、外来では通常静止時に、ビーカー等を当てて採取する(1.5ml/15分がボーダーライン)。 ガムテストに、味のあるガムを使用する理由は、 @味覚による刺激と、 A運動による刺激を 与えた時(刺激唾液)の唾液分泌機能を調べる為。 安静時唾液(寝ている時に分泌される唾液)の量と、刺激唾液(食事時に分泌される唾液)の量と、どちらをより重視するか、米国と欧米では意見が分かれている。
米国ではガムテスト(刺激唾液の量 ・ 食事時の唾液分泌能)、欧米では安静時唾液の量(睡眠時の唾液分泌能)を、それぞれ、より重視している。
内科ではなかなか、ドライマウスの辛さを理解してもらいにくい。 通常、『水を頻繁に飲みなさい』で終わってしまう。 一方、歯科や眼科は、いわゆる≪外科系≫なので、内科の様に問診を臨床の主体としておらず、診療内容は、実際的な手技(削ったり
・ 詰めたり ・ 縫ったり)に偏り勝ちで、患者の話に辛抱強く耳を傾ける事に慣れていない。 そこで、こちらの専門外来では、≪とにかく患者の話にじっくりと耳を傾ける事≫を心がける様、アドヴァイスしている。
患者は、なかなか、日常外来において、QOL改善の為の多岐に亘る豊富な情報を、知らせてもらえないのが現状。 しかし、近年、ドライマウスに対する社会の関心が俄かに高まってきており、
テレビ出演の翌日など、 問い合わせの電話が殺到する。 この現状を考えてみても、専門外来の重要性が、改めて認識される。 今後、昭和大学と新潟大学に、専門外来が設置される予定。 又、ドライマウスが軽視されがち
・ 患者の存在が置き忘れられがちな医療現場に対しては、≪患者自身の、生の声≫を積極的に表に出して行く事が効果的であり、
又、 とても大切な事。 ・ ・ ・ ・ 以上です。
≪ドライマウス患者友の会≫第 1 回総会のご案内
(当日、サンプルを配布の予定だそうです)
日時: 10月11日(土曜日) 午後2時から5時まで
場所: 鶴見大学会館 (JR鶴見駅西口 徒歩約3分)
詳細は、下記『ドライマウス患者友の会・事務局』へお問い合わせ下さい:
鶴見大学歯学部口腔病理学講座 〒230-8501 神奈川県横浜市鶴見区鶴見2-1-3
TEL: 045-580-8362, FAX: 045-572-2888 E-mail:
info@drymouth-society.com