ディスクを複数使用して、高信頼性・高速度の外部記憶装置を構成するための手法。
1887年に,米UCB(University of California, Barkeley:カリフォルニア大学バークレー校)のD.A. Patterson氏によって提唱された
RAIDはレベル0から5までの6段階に分類されているが、「RAID1」「RAID3」「RAID5」のものが製品化されている。
- RAID0 ストライピング
同一容量のディスクを複数台使用し、1台にみせ書き込み速度を上げる方法。信頼性はないが、ディスクの高速化が可能- RAID 1ミラーリング
常に同じ内容を2台のディスクに書き込んでおく方式で、ミラーリング(Mirroring)とも呼ばれている。データを完全に二重化するため、ディスクの使用効率は半分になってしまうが、一方がダウンした際には、ペナルティ無しで継続稼働が可能。- RAID 2エラー訂正コードの使用
ミラーリングの欠点であるディスク容量の効率の悪さをカバーするために、エラー検出/訂正用のハミングコード(Hamming Code)を用いる方式。一般には使われていない。- RAID 3固定のパリティディスクを持つ
複数台のデータディスクと、エラー訂正用のパリティデータ(ダウンしたデータディスクのデータを算出するための符号)を格納するディスク1台で構成。データを、バイト単位に分割して各ディスクに分散して書き込む。冗長分は、常にディスク1台分だけなので、ミラーリングよりも効率的。- RAID 4RAID3でのストライピングの単位を拡張
RAID 3と同じ構成だが、I/Oレートを向上させるために、データを各ディスクにブロック単位に分散して書き込む。一般には使われていない。- RAID 5パリティディスクが固定されない
パリティ専用のディスクは持たず、データとパリティを複数台のディスクにブロック単位に分散して書き込む。パリティ用に1台分相当の容量を必用とするので、使用効率はRAID 3やRAID 4と同等。パリティも分散するため、I/OレートはRAID 4よりもさらに向上する。
Update by 2000/4/6
Create by 1999/08/10