DOS/V【ドス・ブイ】

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1990年10月に日本アイ・ビー・エムによって開発されたDOSで、専用のハードウェアを必要とせず、ソフトウェアだけで日本語表示(漢字表示)を可能にしている。

DOS/Vが登場するまでの日本語DOSシステムでは,漢字イメージのデータをROMなどのハードウェアとして搭載するのが一般的だったが、これに対しDOS/Vでは,ソフトウェアだけで日本語の取り扱いを可能にしたため,米国などで一般的なAT互換機でも、日本語が扱えるようになった。
このことで、ハードウェアを日本語仕様に開発する必要性がなくなり、海外の最新のAT互換機がすぐに使用できるようになった。

DOS/Vの最初のバージョンは,IBM DOS J4.0/Vである。これは,日本IBMのPS/55シリーズで利用することを前提としていたが、このPS/55シリーズは一般的なAT互換機であったため、DOS J4.0/Vを他のAT互換機上で利用することもできた。

日本IBMは、DOS/Vに関連してOADG(Open Architecture Developer's Group)を組織し、DOS/Vのアーキテクチャなどを公開して、DOS/Vを定着させる努力を行なった。
以後、Windowsが登場するまでDOS/Vが広く普及するようになる

Create by 2000/03/08