AMD社が開発しK6-2に実装した、浮動小数点演算の処理能力向上を主体とした、マルチメディア向けのプロセッサ技術。
インテルのMMXをさらに発展させる形で実装され、21の新しい命令セットが追加されている。
MMXは、ひとつの命令でまとまったデータを処理する機能や、整数演算を主体としたマルチメディア向けの命令セットを、浮動小数点演算用の拡張方法をそのまま使って実装している。
そのため浮動小数点演算を多用する3Dグラフィックス等ではほとんど有効に利用できない。また、MMX用の命令と浮動小数点演算用の命令とが混在する場合には、切り替えのために大きなオーバーヘッドが生ずるという問題がある。
3DNow!では、切り替えのオーバーヘッドが短縮され、3DNow!で追加された新しい命令セットは、整数演算のほかに浮動小数点演算もサポート。3Dグラフィックスをはじめとするマルチメディア性能を向上させる手段を提供する。
MMXと同様に、有効活用には、OSやアプリケーションが対応する必要がある。
Create by 2000/7/28