平成20年度鹿児島県大学図書館協議会第1回研修会記録 鹿児島県大学図書館協議会研修委員会 |
テーマ: 「本の修復」 講 師: 有馬純氏(前鹿児島県立図書館奉仕課長) 日 時: 平成20年10月24日(金)10:00〜12:00 場 所: 鹿児島県立短期大学附属図書館 2階視聴覚室及び図書館入口ホール 参加者: 20名 概 要: 1. 10:00〜11:00 @配布資料(製本入門)あり。 A以下のことについてパワーポイントを使って説明 ・本の構造 ・ページが破れた時の修理法、 ・抜け落ちた時の修理法、 ・のど部分が破れた時の修理法 ・糸を使った修理法 ・フィルムコートの方法 Bその他 ・表紙を変えることで自分だけの本を作れる ・図書館では、資料はボロボロの本はそれだけ利用があるということだから、本当は新しく購入した方がよい。しかし事情により買えない場合は修理をする。 県立図書館では、利用者の目に触れるところで修復作業を行い、本を丁寧に扱ってもらいたい気持ちを伝えている。 ・県内では製本業者 2
2. 11:00〜12:00 ・各大学持参した破損本の修復作業。 ・ページヘルパー(特殊補修用テープ)利用だけで済むものがある。 ・破損がひどいものの補修例(手順)として @現在ついている表紙、裏表紙、背をとりはずし、中身と外側とに分ける。 A表紙、裏表紙、背は利用できる場合はそれらを使う。破損が激しい場合は、3つともボール紙にて作成する。 B中身は背の接着部分ののりや、紙をきれいにはぎ落とす。(接着しやすくするため)数ページの抜け落ちはページヘルパーにて補修、バラバラの場合はホッチキスなどを取り除き、寒冷紗を貼り、背から5ミリのところを目打ちで穴を開け、麻糸で縫う。(縫い方は資料) C天と地に花布を貼り、寒冷紗の部分だけ(背にはつけない)ビニダインをつけ、外側の台紙(表紙、裏表紙、背)に貼り付ける。 D寒冷紗をかくすために、見返し(遊び紙)を貼る。 ・ その他・・・背のタイトル等はテプラなどで作成してもよいが、元のタイトルが使えるようなら 利用したらよい。 |