平成20年度鹿児島県大学図書館協議会第1回研修会記録

鹿児島県大学図書館協議会研修委員会

 

 

テーマ: 「本の修復」

講 師: 有馬純氏(前鹿児島県立図書館奉仕課長)

日 時: 平成201024日(金)10001200

場 所: 鹿児島県立短期大学附属図書館 2階視聴覚室及び図書館入口ホール

参加者: 20

 

概 要: 

1. 10001100

@配布資料(製本入門)あり。

A以下のことについてパワーポイントを使って説明

・本の構造

・ページが破れた時の修理法、

・抜け落ちた時の修理法、

・のど部分が破れた時の修理法

・糸を使った修理法

・フィルムコートの方法   

  Bその他

・表紙を変えることで自分だけの本を作れる

・図書館では、資料はボロボロの本はそれだけ利用があるということだから、本当は新しく購入した方がよい。しかし事情により買えない場合は修理をする。

県立図書館では、利用者の目に触れるところで修復作業を行い、本を丁寧に扱ってもらいたい気持ちを伝えている。

   ・県内では製本業者 2

 

 2. 11001200

   ・各大学持参した破損本の修復作業。

・ページヘルパー(特殊補修用テープ)利用だけで済むものがある。

   ・破損がひどいものの補修例(手順)として

@現在ついている表紙、裏表紙、背をとりはずし、中身と外側とに分ける。

A表紙、裏表紙、背は利用できる場合はそれらを使う。破損が激しい場合は、3つともボール紙にて作成する。

B中身は背の接着部分ののりや、紙をきれいにはぎ落とす。(接着しやすくするため)数ページの抜け落ちはページヘルパーにて補修、バラバラの場合はホッチキスなどを取り除き、寒冷紗を貼り、背から5ミリのところを目打ちで穴を開け、麻糸で縫う。(縫い方は資料)

C天と地に花布を貼り、寒冷紗の部分だけ(背にはつけない)ビニダインをつけ、外側の台紙(表紙、裏表紙、背)に貼り付ける。

D寒冷紗をかくすために、見返し(遊び紙)を貼る。

    その他・・・背のタイトル等はテプラなどで作成してもよいが、元のタイトルが使えるようなら

利用したらよい。