鹿児島県大学図書館協議会研修委員会
平成18年度鹿児島県大学図書館協議会第1回研修会記録




日 時 :平成18年12月11日(月) 9:50 〜 12:00
場 所 :鹿児島大学附属図書館 情報リテラシー支援室
参加者 :17名
テーマ :「各大学で実施している新入生ガイダンス等についての情報交換」
概 要  :各図書館が事例発表後質疑応答

<事例発表>

鹿児島大学 
17年度から設置された情報リテラシー支援室の概要説明。
オリエンテーションについて
本年度から図書館主催で1年生と3・4年生を対象に申込制で随時実施している。内容は1年生は
ツアーコースと検索コースをセットで実施し、3・4年生には国内国外文献検索演習と電子ジャー
ナルの使い方を実施。その他として全学年を対象としたレポート作成コースを実施している。図書
館のホームページでのオンラインサービスの紹介もなされた。時期としては、1年生は4〜6月に
集中し(担当教官から20名〜30名単位で申し込まれる)、10回〜20回行う。1年生は館内案
内20分程度と「利用案内」(リーフレット)で説明し、最後にアンケートを実施する。

鹿屋体育大学
1年生のオリエンテーションについて、以前は授業の中に1時間あったが、現在は教員からの申込制
になった。実施時期は主に4月。3年ゼミ・4年卒論を対象にデータベースの説明と電子ジャーナル
の紹介を行っているが、1年生と同様に教員からの申込制なので全員に実施しているわけではない。
今後開催アピールをもっと行っていきたいと思っている。

鹿児島国際大学
新入生に対しては昨年から全員に対して4月・6月に実施。4月は全体オリエンテーション内の5分
間なので「図書館の利用法」のプリントで開館時間や貸出期間・冊数など基本的な項目をおさえる。
6月に90分間クラス毎(30名〜60名)に30分程度パワーポイントと「図書館へ行こう入門編」
(冊子)の説明を行い、その後10名程度に分かれ館員がついて館内案内をする。3年生は10月に
卒論準備として実施。4年生は5月に卒論に向けて実施。改善点として開架のみの紹介だったため、
閉架と地下書庫がわかりづらいとの声があったので対処したい。

志學館大学図書館
新入生の必修科目として「学問のステップ」という時間があり、そのテキスト『知へのステップ』5
章「大学図書館の情報収集」を図書館オリエンテーションとして活用。教員及び教務との調整の上、
4月から教員の申込時間に随時実施。2クラス単位で行われることが多い。
内容は、パワーポイントによる利用案内、OPACの実習、館内ツアー。3年4年は個別に対応している。

鹿児島純心女子大学
全体新入生オリエンテーション時に15分間の説明を行なう。
学科単位でアセンブリ時間60分を活用して、30分間ビデオ・30分間ツアーを行なう。
館内ツアーは20名+20名を館員がついてツアーする。
もう少し魅力あるガイダンスができたらと思う。

鹿児島県立短期大学
オリエンテーションは利用案内の説明を行なっている。現在のものは9月までの利用案内で今回図書
館システムが変わったため、対応したものを現在作成中である。
今後利用しやすいホームページや新システムに対応する案内を検討中。先生方に図書館の資料活用の
お願いをしていきたい。

鹿児島純心女子短期大学
1年ガイダンス(6月)後、9月にアンケートを行なったが、内容を明確に覚えていないという結果
がでた。ガイダンスは印象づけ程度にとどめ、実際に図書館に来てもらう方法を考えるべきではと考
えている。また、個別に対応する方法を検討すべきではと考える。

鹿児島女子短期大学
新入生オリエンテーション時に15分間に利用案内で説明。
教員からの申込制でクラス単位でも実施。また、ホームの時間(90分)を活用し、15名×3グル
ープほどに分かれて館内案内を行なっている。
内容としては、各学科に対応した説明、図書館や館員を身近に感じてもらうなどを心がけている。現在、
全体の半数くらいに対して実施。少人数で空コマの活用を今後検討していきたい。

鹿児島工業高等専門学校
対象となる1年生が15歳。4月〜5月上旬の放課後クラス単位で便覧や利用案内を使い説明をしている。
3年4年は個別対応。
内容は「図書館の達人」のビデオを20分、OPACの実習、貸出し返却の実習。ビデオ等の活用についての
説明、マナーの説明を行なう。
  
11:00〜11:15 休憩

11:15〜質疑応答

Q:論文レポート作成指導について、指導か?支援か?(志學館)
A:作成方法については教官が指導で図書館は支援(例えば参考図書の紹介などやビデオの10のステップ
についての紹介など)  (鹿大)

Q:図書館に来ない学生に対するアピールはどうしているか?(鹿大)
A:学生モニターの導入。月1回「図書館へ行こう」ポスターの掲示など(国際大)

Q:各館が使っているビデオは自主制作のものか?(国際大)
A:市販のもの(「図書館の達人」など)と目下、段階を追ってみることができる独自のものを作成・検討中
 (志學館)
A:参考文献が少なく、インターネットでの情報選択の仕方などの指導や読みきり指導が必要ではないか(県短)

Q:ガイダンスに対するアンケート実施状況は?(鹿大)
A:純心女子短期大学のみ実施
   確実に効果が出たのは館内案内であった。また、本の所在を実際行って教える必要性をがあると思った。

Q:90分授業をもらっているということだが、出席状況はどうか?(国際大)
A:担当教員がついて図書館が実施しているので特に図書館が出席状況を確認することはないが、やむを得な
い場合のみ名簿チェック。(志學館)
A;放課後だがほぼ出席(鹿工専)

Q:館内ツアーで本の検索までやっているのか?(国際大)
A:実施 10名グループの内2〜3名実施。実際は90分で厳しいところもある。(志學館)
A:実際に調べる部分を主に行なうことで図書館に興味を持つ(県短)