第25回鹿児島県大学図書館協議会総会議事要旨


1.日 時 平成16年5月25日(火)13:30〜15:30

2.会 場 第一工業大学 都築教育学園法人本部 7階会議室

3.出席者 加盟10大学、1高専及び鹿児島県立図書館(オブザーバ館)計26名

 配付資料
  @第25回鹿児島県大学図書館協議会総会資料
  A鹿児島県大学図書館協議会規則集
  B鹿児島県大学図書館協議会加盟館職員名簿(平成16年4月1日現在)

4.議事
  *はじめに
  代表館(第一工業大学)の図書課長の進行で開会後、役員会(代表館:第一工業大学、副代表館:鹿児島純心女子短期大学)の紹介及び代表館、副代表館館長の挨拶があり、その後、日程の説明、配付資料の確認が行なわれた。
  次いで議長選出を行なったが、特に推薦が無かったので、慣例により代表館館長を議長とし、これより議長の進行で出席者全員の自己紹介の後、会議を始めた。

(1) 平成15年度会務報告
  平成15年度代表館(鹿屋体育大学)から資料にもとづき会務の総括的な報告があり、承認された。

(2)平成15年度決算報告及び監査報告
  平成15年度代表館(鹿屋体育大学)から資料にもとづき決算報告された後、同年度監査館(鹿児島純心女子短期大学)から監査の結果、適正な会計処理がなされていた旨報告があり承認された。

(3)平成16年度事業計画
  ・研修委員会について、研修委員会委員長から平成16年度第1回研修委員会の報告があり、今年度の計画概要について承認された。
  ・会報編集委員会について、会報編集委員会委員長から平成16年度第1回会報編集委員会の報告があり、今年度の計画概要について承認された。

(4) 平成16年度予算審議
  代表館の第一工業大学から資料をもとに平成16年度の予算案が提案され、審議の結果、原案どおり承認された。

(5) 報告事項
  ・国立大学法人化後のILLの対応について
   鹿児島大学情報サービス課長からILL文献複写料金相殺システムの概要について説明があった。このシステムは事務処理の軽減等のメリット(細部はホームページでも紹介)があるということから、このシステムに加入していない図書館は加入の方向で、検討してもらいたい旨の説明があり、了承された。

(6)その他
 @館長懇談会(仮称)の設置について
  鹿児島大学情報サービス課長から館長懇談会設置(鹿児島大学附属図書館長の発案)の趣旨について説明があった。
  実務案件に対しては委員会が設置されているが、それ以外に図書館間の連携、地域社会への貢献、図書館と類縁機関との連携の可能性等について、館長が集まり高い立場から意見交換する場を設けてはどうかという提案が出され、了承された。

 A鹿児島純心女子短期大学の横断検索システムの中止について
  NECシステム(純心短大のHPを開くと県内の大学図書館の蔵書が一覧できる機能を組み込んでいる)での横断検索システムが、別会社のシステムに切り替わるので、本年9月から中止になるという紹介があった。

 B予備費の有効活用について
  鹿屋体育大学附属図書館長から、40万円にもなる予備費を活用して、図書館をPRし、利用促進に繋がるポスターの作成についての提案があった。世は、まさに広告の時代であり、キャッチコピー、デザイン等に工夫を擬らし図書館の魅力を伝え、自然と足を向けさせるような内容に仕上げて、各館に配布したらどうかといった説明があり、この提案について会報編集委員会で処理することで、了承された。

 C長時間の読書にも適する調度品(机、椅子等)の装備について
  鹿屋体育大学附属図書館長から、外国の図書館では快適な調度品が整備されているが自館も含め、日本の図書館は、概して長時間の読書に集中できる椅子が備わっていない。座りにくさや窮屈さを我慢しながら図書館を利用している状況である。そういったことから、図書館利用者に快適な椅子が提供できるように各方面にあたって情報収集等に努め、図書館協議会加盟館が老朽更新等で整備(装備)する際、その情報が活かせるものにならないかといった説明があり、この提案について研修委員会で処理することで了承された。

 D送り付けの図書及び悪質な押売に対する対策について
  鹿児島国際大学事務長から、高価な図書の送り付けや圧力をかけたような押売等で購入する破目になったり、送り返したりして困っている。各図書館ではどのような対応をしているか、事例を紹介して欲しい旨の要望が出された。各館から同じような事例が挙げられ、カタログ、ファックス案内に留めて現物を送らせない、断固とした断りの姿勢を示すことが、功を奏するという意見が多数を占めた。要は、上手な断り方、問題の生じない対応の仕方について、各館でレベルアップしていくことが肝心であり、他に参考になる事例が生じたら、代表館から情報を流すことで、了承された。