平成16年度鹿児島県大学図書館協議会第1回講演会記録
                     鹿児島県大学図書館協議会研修委員会
                     委員長 松元浩二(鹿屋体育大学)

1.テーマ:「アメリカの図書館制度 − 図書館員の職制について −」

2.講 師: 井 川 信 広 氏(鹿児島国際大学 福祉社会学部助教授)

3.日 時: 平成15年11月18日(火)午後2時40分〜午後16時10分

4.場 所: 鹿児島国際大学 図書館4階 視聴覚ホール

5.参加者: 鹿児島県大学図書館協議会 8機関 23名
       鹿児島国際大学教職員        4名、
       鹿児島国際大学学生         11名 計 38名

6.概 要:
   アメリカの図書館制度、主に図書館員の職制についての講演であった。

(1)議会図書館
  1800年4月24日設立。設立時の書籍購入費用は、5000ドル。

(2)政府印刷局
  1860年6月23日に設立。基本的な活動として、政府文書、主に議会文書の印刷、
 公開、配布を行う。

(3)図書館
  @ 公共図書館
     さまざまな職制にわけられている。
  A 大学図書館
      各学部に附属して、図書館が設置されていることが多い。
      図書館員は、専門職制と職域に分かれている。
  B 学校図書館
      日本の学校図書館と余り変わらない。但し、図書館員は、図書教論も兼務する。
  C 専門図書館
      学部別の図書館では、専門図書館と同じ機能を有している。

(4)アメリカの図書館員の職制について
  ALA認証のカリキュラム構成の大学院修士課程修了者が図書館員として勤務。
  公共図書館、大学図書館、学校図書館、専門図書館の図書館員は、それぞれの専門
 分野を担当する。

(5)図書館相互の情報交換
  図書館は、Listservという電子メールを利用した図書館相互の情報交換をし 
  ている。

(6)図書館員の採用について
  アメリカでは、各図書館が独自に図書館員を採用。
  図書館は、人のプライバシーを扱う
  アメリカ図書館員は、大学で修士課程を終えて、の専門的な知識を持たないと図書館
 員とは、なれない。図書に対して親しみを持っている。