平成12年度事例報告会-1
「一般市民への貸出」について
                     鹿屋体育大学附属図書館 新門美保子

1. 一般市民への貸出開始
  鹿屋体育大学附属図書館では、一般市民に対し閲覧・複写サービスを行ってきたが、
 平成12年2月より貸出サービスも開始した。
  貸出を受けられる学外者の範囲は
   ・学術にかかわる学習者
   ・研究・調査を目的とする一般市民
   ・教育機関等に所属するもの
 としており、地域、年齢等の制限は設けていない。
  貸出条件(貸出限度冊数、貸出期間、サービスを受けられる時間帯など)は学部生
 に準拠している。
  このサービスはあくまで来館した上での個人に対する貸出サービスであり、郵送を
 必要とするケースについては、従前の公共図書館等経由の相互貸借で対応している。

2. 貸出手順
  貸出希望者には最初に利用証の作成をお願いしている。利用証の作成にあたっては
 顔写真2枚と、住所の確認のとれる顔写真付きの身分証明書が必要である。申込書の
 記入事項(利用目的等)に問題がなければ利用証を即日発行している。利用証の期限
 は当該年度のみである。現在、利用証作成は平日の午前9時から午後5時までに限定
 しているが、貸出サービス自体は利用証を所持しているならば開館時間内いつでも受
 けられる。

3. 利用状況
  開始後10ヶ月間の利用状況は登録者数18人、貸出冊数は84冊。貸出傾向とし
 てはやはり蔵書構成に比例し、体育系がもっとも多く、次いで医学系、教育系である。
 地域制限を設けていないとはいえ、登録者のほとんどは大学所在地の鹿屋市かその隣
 の垂水市である。当面の所、延滞等のトラブルは特にない。