ヒューマンパワーとは、読んで字の如く、『人間の力』という意味です。当社の教育というものに対する考え方は、この社名に集約されています。
　２０００年以上前から論議されている問題として、「人の本来の性は、善か悪か？」ということがあります。孔子・孟子は性善説をとなえ、荀子・韓非子は性悪説をとなえました。この対立する考え方は近代の労務管理においてもＸ理論とＹ理論という形で現れています。そして、この問題は、教育に対する考え方と深く関連してきます。なぜならば、どちらの考え方に基本をおくかによって教育方針・内容・カリキュラム等が全く違ってくるからです。私達は性善説に基本をおいています。具体的にいいますと、

１.	およそ教育というものは、各自の自己革新の意欲をベースとするものであって、社員教育もまた、従業員の自己革新を助けることに、その本来の意味がある。 　→自主性・自発性を尊重する。
2.	そこで、社員教育を本当に意義あるものとし、効果を上げるためには、社内の人事的環境が、各人に自己革新の意欲を起こさせるような状態になっていなければならない。 　→一人ひとりの意欲を高めるために、人事に関する諸制度（人事体系・賃金体系・教育体系etc．）を確立する。

ということです。従って私達の仕事は、各人を教育すること、その効果をより高めるための人事的環境の整備だと考えています。
　人は一人ひとり性格も能力も違います。多方面からその人の能力を引き出し、自信を持たせることによって本人の意欲を喚起し、真の自立をうながすと同時に、そのための環境づくりを行っていく、これがヒューマンパワーの教育のすすめ方です。