天文学的根拠 −空間の移動−


推算方法
 「空間旅行」とは、他の星から見た星空の再現を意味し、 単純に座標を目的の星まで平行移動したものです。
 簡単に計算手順を示すと、...
1.年周視差から距離を算出
2.極座標(赤経,赤緯,距離)を、3次元直交座標に変換
3.目的星まで、座標を平行移動
4.移動後の座標を、極座標に逆変換
です。移動の結果、距離の変化による光度の変化も算出されます。
なお、ここでは光差は考慮していません。

開発裏話
年周視差のデータがない!

 空間移動の計算のためには、年周視差のデータが不可欠です。しかしながら、 年周視差の測定は難しく、BSC といえども「貧弱」と言わざるを得ません。
 年周視差のデータの無き恒星は、この値を一律に「 0.0001″」としたことを述べました。 これは、距離が一律に等しいとすることに同じで、仮定としては少々無理があると、 相馬充先生(国立天文台)からもこの点において指摘を頂き、また併せて spectral type と luminosity class から距離を推定する方法を提案されましたが、 空間旅行の機能は元来遊びの意味合いが強いこともあり、今回は見送りとしました。

光の到達時間

 空間旅行に関して、相馬充先生(国立天文台)より、次のような指摘も受けました。 「各々の恒星までの距離が変ることにより、観測者に光が届く時間(光差)が変化することは 考慮されていないですね。」と。例えば、1000光年離れた恒星の真の位置は、 1000年分の固有運動を遡った位置であるはず。よって、この星まで旅行した場合、 見える各恒星の位置は、光の到達する時間を考慮すべきである、というものです。 う〜ん、さすがに位置天文の専門家らしい鋭い指摘であります。
 この光差の効果は、空間旅行において多少の影響が有りそうです。 空間旅行は、非現実的な世界のシミュレーションですから、光差の補正を採用するか しないかは方針次第ですが、どの程度影響するものか、 検証してみることもおもしろいテーマともなりそうです。
 なお、コズミックサーフィンでは、この光差の効果は考慮していません。


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