「すまなかった……俺が悪かった。許してくれよ……」

     ある少年は自身の犯した""を目の前にして、影の存在に怯え続ける。

      

     「今更謝っても許さない――私の見てきた地獄を、貴方達も味わえば良い」

     ある少女は復讐という""のために、影の中を歩み続ける。

      

     ささやかな嫌がらせ。しかしそのうちにどうしようもない過ちとなった過去。

     忘れることも許す事も出来なかった、地獄のような過去。

      

     そんな共通の過去を秘めた彼らが対峙した時、新たなる悲劇の幕が上がる。

      

 

     Double+Cross The 3rd Edition

     Shadow of Sinners

 

      

     ――護ろうとした者達が"罪人"であった時。君達はどんな選択を下す?

      

     

 

     --------------------------------------------

     [Character-Introduction]

     --------------------------------------------

     

 

 

     GM:それでは、津嶋君から順に自己紹介をお願いいたします。終わりましたら以上で。

     

     皓:「おはよう。さて、今日は一体どんな一日?」

     皓:「待ち伏せとか剣呑だよね。一体──どうしたの、何か心当たりありそうだけど……?」

     皓:津嶋 皓。なんだか色々それなりの目に遭っていながら、気にした風を周囲には見せない高校生。

     皓:内に在る思いは思いのまま。身にかかる一件を真っ向から受け止める姿勢は誠意からか、素質からか。

     皓:小さなポジティブを何より信じることをモットーとする。“正位置の太陽(Sun of Arcana)”。

     皓:ただ、自分がその様に呼ばれている自覚とかはさほどない様子。

     皓:シンドローム:ハヌマーン/サラマンダー Dロイス:白兵《伝承者》

     皓HP44 IV20 基本侵蝕率:32

     皓:PC間ロイス:久継 鈴羽に ■誠意/隔意

     皓:「駆穂君の関係者、かな。それにしても、彼の周辺は見た目以上に落ち付いている人が多いよね」

     皓:シナリオロイス:陣内真 ■庇護/不信感

     皓:「……何か自分が狙われる理由が解ってるの? 話せるなら、教えてよ」

     皓:以上です。宜しくお願いします。

      

     鈴羽:「全てを護ろう、なんてお題目はあるけれど」

     鈴羽:「人はいつだって自分にとって大切な何かを手にして取捨選択する」

     鈴羽:”三帝の炎剣” 久継 鈴羽。15歳。女子高校生。

     鈴羽NGO『狼の社』に属する便利屋。

     鈴羽10年前に賢者の石の実験体として廃棄されていた所を養母に助けられた事で今の名と居場所を得た。

     鈴羽:其の為、不条理に日常を脅かすものに対しては憤りを隠せない。

     鈴羽:コードネームは三人の恩人の意志を継いだ証として。

     鈴羽:サラマンダー/ソラリスのクロスブリード。【愚者の黄金】。

     鈴羽HP35 行動値:5 基本侵食率:34%

     鈴羽:・シナリオロイス:福原 秋姫[■友情 □悔悟]

     鈴羽:友人として関わってきた。しかしそれでも限界があったという事だろう。

     鈴羽:・PC間ロイス:逢杜 玲[■有為 □隔意]

     鈴羽:方向性は違うが同業者。自由奔放とはある意味この人の事だろう。

     鈴羽:以上です。よろしくお願いします。

      

     玲「今年のコミックマーケット84は!

     玲:一日目!  コミケスタッフ「徹夜組を一匹残らず駆逐してやる!!」  死人が出てもおかしくない過酷な環境! TBSブース炎上!

     玲二日目! 会場外気温47℃突破! 会場内に湿度で雲が! ゲリラ豪雨、会場到達前に消滅!

     玲三日目! バンキシャレポーター「もっとキモイヤツ探して!」 マジェプリブースの325万円RED5売れない! 参加者総数59万人!」

     (CV:立木文彦)

      

     玲:「……この為だけに《七色の声》とらせてんじゃねーよ」

     (CV:久川綾)

      

     玲:“傍若無人”逢杜玲。

     玲:売り子にメイド、荒事暗殺と万能の何でも屋。

     玲:自分の背丈を凌駕する大剣を奮い立ちふさがる敵を文字通り粉々に叩き潰す

     玲:少女──ではなく残念ながら男。

     玲:基本的に手加減も容赦もしない性格だが妹と同居人、そして猫にはメチャクチャ甘い。

     玲:今年は大和のコスプレで売り子。装備が重くて暑くて死にそうだった。

     玲:【HP44 【IV】18 【基本侵蝕率】46%

     玲:【シンドローム】ノイマン/ハヌマーン 【Dロイス】起源種 【エンブレム】ウォーモンガー

     玲:[PC間ロイス: “鋼鉄の弾丸”淀屋 将太 ■懐旧/□不安]

     玲:[シナリオロイス:“人攫いのジャーム” □好奇心/■敵愾心]

     玲PLは、クーラーの効いた部屋の冷たい床の上でのびのびゴローゴローの福坂真央です、よろしく。

     

     将太:「やあ、おはようさん。今日の任務はどんなんやろなー?」

     将太:「ジャーム討伐はいつものことやからええんやけど……人攫いなあ」

     将太:「まー、いつも通り調べてさっさと倒せばええんちゃう?」

     将太:“鋼鉄の弾丸”淀屋 将太

     将太:大阪弁の射撃に適正を見せるUGNチルドレン。

     将太UGNに来る前は記憶喪失で何をしていたか全く覚えていない。

     将太:右腕の骨に賢者の石が埋め込まれていて、それを義手で覆っている。

     将太:明るい性格だが、任務には忠実。

     将太:シンドローム:ブラックドッグ/モルフェウス Dロイス:賢者の石

     将太HP:27 行動値:15 侵蝕率:39

     将太:シナリオロイス:"人攫いのジャーム" 執着/■脅威

     将太:「目的が何であれとっとと倒してしまわなあかんやろ?」

     将太PC間ロイス:"正位置の太陽" 津嶋 皓 ■連帯感/無関心

     将太:「イリーガルの一人として割とよく話は聞くけどなあ……今は何とも言われへんわ」

     将太PLは虹風です。以上、よろしくお願いします。

     

     GM:ありがとうございました。それでは、OPに移ります。

     GM:順番はPC2→PC1→PC3、となります。

      

           

     -------------------------------------------------

     Opening-1To bully

     Place:黒巣市街/帰り道 Scene-Player:“三帝の炎剣” 久継鈴羽

     登場:不可

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     GM:登場お願いしまーす。

     鈴羽#1d10+34

     (HovB_Dice) Suzu_K:1d10=(7)=7+34=41

     鈴羽Suzu_K:1d10=(4)=4+34=38

     鈴羽41%

     GM:ぼちぼち、と。

 

     後輩に"福原秋姫"という女子がいる。黒髪のロングヘアの、

     いわゆる才色兼備な人物であるが、クラスメイトとは最低限の話しかせず、

     どことなく冷たい印象を与えるため、敬遠されがちな人物であった。

     

     ――もっとも、当人がその印象の通り冷血な人物というわけでなく、

     単に気遣いすぎで中々喋れないだけだというのは、偶然実際に接する事になった君は分かっていた。

      

     その彼女が苛めに遭っているのを知ったのは、一月ほど前に偶然その現場を目撃したからだった。

      

      

     GM:帰り道にある橋を通りがかろうとした時、橋げたの方から、騒がしい声が響いてくる。

     GM:良く良く聞いてみると誰かを罵倒しているようにも聞こえる。

     鈴羽:学校から直で簡単な仕事をしてからの帰り道。

     鈴羽:普段なら気にしない所ではあるが。歩みを向ける。

     GM:「うわー、きったねー」「でも良い気味じゃなーい? 新しい服なんてコイツが着ても似合わないしー」

     GM:と、さらにはっきりと聞こえてくる。

     鈴羽:ああ。なるほど。一人呟く。

     GM:で、そこに行くと数人の学生。その中心にいるのは見覚えのある黒髪の女子。

     GM:どうやら、バケツで川の水か何かぶっかけられたようで全身汚れてる。

     鈴羽:「福原」

     GM:その言葉にびくり、としたあと、その女子は君の方を見る。同時に周りの学生たちも。

     鈴羽:歩んで割って入り。汚れて濡れた福原の手を取る。

     鈴羽:「わたしに何か用か」

     GM:学生達はその行動に一瞬あっけにとられた様子をみせたが。

     鈴羽:廻りの学生に目線を配る。

     GM:「あ、いきなり出てきて何なのお前? ひょっとしてコイツの友達?」「えー? 冷血なコイツに友達なんていんのー?」

     鈴羽:「お前は関係ない。すっこんでいろ、というなら」

     GM:続いた言葉にひとしきり笑った後何か言おうとしたが、その言葉で止められる。

     鈴羽:「わたしはお前たちを同じ目に合わせて関係者となるだけだが」

     鈴羽:「文句はあるまいな」

     鈴羽:目線で川を示す。

     鈴羽:「憤りを隠すな、というのはわたしの母の教えだ」

     鈴羽:「ちなみに何こいつ、とかいうのも聞き飽きた」

     GM:「……ずいぶんと生意気だな……なら、ちょっと痛い目見てもらおうか」

     GM:目の前の男子が言うと同時、背後から別の男子が鈴羽に棒きれを振りおろそうとする。

     鈴羽:抜き手で棒を奪い取り

     鈴羽:振り向いて喉元につき返す。

     GM:「……な……!」 棒きれを取られた男子は硬直した後、思わず尻もちをつく。

     鈴羽:「当たってやってもよかったが」

     鈴羽:「心配をかけてもいくまい」

     鈴羽:からん。音を立てて棒を落す。

     鈴羽:「気が済むまで拳か棒で殴りかかってくるか。それならそれでもいいが」

     鈴羽:「腕を置いていって貰う」

     GM:その言葉に全員青ざめた顔をした後、その場から次々に走り去っていく。

     鈴羽:「覚えてやがれ、などもいらないから失せるなら今のうちだ」

     GM:気づくと、秋姫と鈴羽以外にその場には誰も居なくなっていた。

     鈴羽:「ふぅ。やれやれ。心の臓が冷えたな。福原。大丈夫か」

     鈴羽:淡々。

     GM:秋姫は暫く呆然としていたが。

     鈴羽:「ああ。言っておけば絡んでくる奴は黙る、と母に言われたのだが何とかなるものだ」

     秋姫:「……大丈夫。今日は"まだ"服を汚されただけ」 と言いつつ、ゆっくりと立ち上がる。

     鈴羽:ちょっとした仕事の帰りに持っていた上着を取り出す。

     鈴羽:「とりあえず着て行け。そのままでは不都合だ」

     鈴羽:「あいつらは?」

     GM:秋姫は一瞬迷った後、「ありがとう」と言って上着を受け取り。

     秋姫:「……私のクラスメイトよ。一応」

     鈴羽:もう他の所業を聞くのも語るのも秋姫は嫌がるだろう、と思い聞かない。

     鈴羽:「そうか」

     鈴羽:「相談があるなら聞くが。どうも話す事が苦手そうだからな」

     鈴羽:「お互いに」

     鈴羽:言ってから憮然とした顔になる。

     秋姫:「もう1年ほど前からあんな調子。担任には相談したけど厄介払い」

     鈴羽:ふむ。腕組みをする。

     秋姫:「親は聞いてくれるかどうか……一応、普通に話す努力もしてみたけど。逆に引かれる始末で」

     秋姫:「……正直、どうしていいのか分からない」

     鈴羽:「わたしは、同情はしない」

     鈴羽:「取り急ぎはお前の事を見守る事にする」

     GM:秋姫はその言葉にすこし考えた後。

     鈴羽:「お前のクラスメイトの腕をあらぬ方向に曲げていくぐらいしか解決方法がわたしには思いつかない」

     鈴羽:冗談か本気なのか微妙な口調で言う。

     秋姫:「……迷惑じゃ、ない?」

     鈴羽:「弱って傷ついた自分にさし延ばされた手の温もりは忘れないように。そしていつか違う人を助けなさい。これは私の恩人の言葉」

     鈴羽:「わたしは助ける事であなたに迷惑なんて言わせないわ」

     鈴羽:「わたしの仕事だもの」

     鈴羽:ほら。行くわよ、と手を引いて帰路につく。

     秋姫:「……いい人ね。その人」

     GM:そして小さな声で、ありがとう。とつぶやいた。

     

     ――その後、しばらく相談に乗ったり、目についた範囲で割って入ったりもしていたが。

     それでも見えないところで続いていたようで、彼女は日に日に弱っていって。

      

     ――そして進級してしばらくしたある日。

     登校すると行って家を出て以降行方知れずとなった。という連絡が朝のHRで告げられた。

     ――それが、一月ほど前の話。

      

     ――そして現在。同じように帰り道を歩いていて街中に差し掛かったころ。

     見覚えのあるロングヘアーの人影が目に留まった。

      

     鈴羽:「福原!」

     鈴羽:呼び止めた。

     GM:その言葉に人影は動きを止めて、鈴羽の方を見て驚いた顔をする。

     GM:――が。唇をかみしめると、返事を返さずに黙ってそのまま走り出し、曲がり角に消える。

     鈴羽:「…………・どうしたっていうんだ…」

     鈴羽:ぎりっ、と歯を噛みしめるとそれを追った。

     鈴羽:やるべき事を見失うな。やりたいように生きなさい。誰かを助けられる人になりなさい。

     鈴羽:――“彼ら”の言葉だ。

 

 

 

     -------------------------------------------------

     Opening-2Assailant

     Place:黒巣市街/帰り道 Scene-Player:“正位置の太陽” 津嶋皓

     登場:不可

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     GM:お待たせしました。登場どぞ。

     皓#1d10+32

     (HovB_Dice) kou_t:1d10=(6)=6+32=38

 

     普段より遅くなった部活からの帰り道。

     君は偶然道が一緒になった同じ部活の後輩の"陣内真"と一緒に歩いていた。

      

     片方の親が欧米人らしく、地毛である金髪と普段の軽い言動と相まって軽薄な印象もあったが、

     基本的には人懐っこく、学業や部活動も基本真面目にやっているため、それなりに信頼に足る人物だと思っていた。

           

     真:「いやー、やっぱ津嶋センパイはすげーっスわ。あんだけ動いてても息も切らしてなかったなんて」

     鈴羽:はーい

     皓:「その内陣内もそうなるよ。部活、結構頑張ってるしさ」

     皓:「というか、僕らだってそろそろ引退なんだし。いい加減2年を追い越す勢いでやってもらわないとなぁ」

     真:「そうありたいスけどねー……今日の1年だけの試合でも結局オレ勝てなかったし」

     皓:「陣内は高等部来てから剣道始めたんだっけ」

     真:「いや、剣道自体は中等部からやってるっスよ。鳴かず飛ばずでしたけど」

     皓:「そっか。まぁ、急に伸びるってのは珍しくないし。まだまだいけるだろ」

     真:「だと良いっスけど……そんで津嶋センパイのことだから、大方テストとかの方も結構良い感じっしょ?」

     皓:大丈夫だー。と軽い調子で軽く背を叩く。

     皓:「あーいや、学業はまぁ、そこそこ程度だよ」苦笑して返す。

     真:「えー、そうなんスか? でもそう言って、何だかんだで上手い事やってるんでしょ?」

     真:「……ホント、羨ましいスわ」

     GM:最後は聞こえるか聞こえないかでぽつりとつぶやく。

     皓:「赤点取って補習で時間を取られない程度にはね……どうかしたの?」

     皓:おや。と様子の変わった後輩に視線を投げた。

     

     その問いに返そうとした、後輩の動きがふと止まる。

      

     ――気づけば住宅街に着いていた。

     今日は割と遅かったせいか、人通りは少なかった。

     それだけに。後輩の見ている方に向き直った時見えた人影に、君は不気味な印象を覚えた。

      

     皓:「陣内、どうかした?」

     皓:再度声をかけ、彼の視線が向いた方を見やる。

     GM:そこにはつばの広い帽子をかぶった、黒ずくめの黒髪の女子がいる。顔は隠れててうかがえない。

     皓:「……。誰か知り合い?」

     GM:その問いの直後、彼女はいきなり真の方に走り込んでくる。手には何か、黒いナイフのようなもの。

     皓:「──、ちょっと!?」何だろう。こんな時間に帽子とか。と思った瞬間、突っ込んできた剣呑な様子を見て。

     皓:その場で踏み込み、手にしていた得物でそれを直前で凪ぎ落とす。出来ますか。

     GM:うい。ではそのナイフらしきものが吹っ飛ばされるが、すぐさま彼女は距離を取る。

     皓:「何だよ、君、いきなり何してくるんだよ!?」

     皓:片手で得物を構えたまま、陣内と彼女の間に入った。

     ??:「……邪魔が入ったわね。でも、次は逃がさない」

     GM:ぽつりと呟き、そのまま身をひるがえしてすぐ近くの曲がり角に消える。

     皓:「……え、ちょっと!?」呼び止めようとして一歩踏み込むも、直ぐ見失い。軽く息をついて後ろに向き直る。

     GM:真はひきつった顔をしていたものの、すぐふだんの軽い顔に戻る。

     真:「……なんだったんすかねえ? あ、怪我とか大丈夫だったすか津嶋センパイ!?」

     GM:呟くように言った後、気づいたように慌てた顔で。

     皓:「いや、こっちは大丈夫だけど……」その表情に軽く眉を潜めつつ。落としたナイフのようなものを見ようかな。そこにはあります?

     GM:ナイフは近くに落ちた筈だけど、“無い”ですね。

     皓:了解。「陣内、彼女に心当たりあるの? さっき姿を見つけて止まってたし」訝しげに消えたそれに首を傾げつつ、顔を上げた。

     GM:真はその問いに一瞬止まるが。

     皓:「さっきの、確実に陣内のこと狙ってたよね」

     皓:「何か狙われる心当たりとか、あるんじゃないの?」

     GM:「……いやー、ぜんっぜん心当たりないっスわ」普段通りの顔で首を振った。

     皓:じっと様子を見て、数瞬、黙るも、息をついて。

     皓:「そっか、でも思い出したら教えてよ」

     真:「はい……あ、オレん家この辺なんで。今日はこれで失礼するっス! それじゃお疲れさまでした!」

     GM:口早に言うと、そのまま駆け出して行った。

     皓:いいね。と念を押しつつ、落とした鞄を拾い上げて。「ん。気をつけて」軽い仕草で肩越しに手を振った。

     皓:そのまま立ったまま去る背中を見送って、息をつく。

     皓:「……なんだったんだろな。一体」

     皓:不可解な一連の事件に軽く髪を掻きまわして、自分も家路に着くことにした。

 

 

 

     -------------------------------------------------

     Opening-3Subjugation

     PlaceElysion/支部長室 Scene-Player:“傍若無人” 逢杜玲&“鋼鉄の弾丸” 淀屋将太

     登場:不可

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     GM:登場お願いします。

     玲#1d10+46

     (HovB_Dice) Rei:1d10=(1)=1+46=47

     玲:ほっ。

     将太#1d10+39

     (HovB_Dice) Shota:1d10=(7)=7+39=46

     将太:う。

     GM:高めですねえ。

 

 

     ――Elysionの支部長室。

     いつものこと……とは言いたくないが、やはりいつもの事ながら今回の任務、もしくは仕事の依頼の説明を聞いていた。

     仕事はジャームの討伐。FHや他の組織が絡んでいるというわけではないようだが、

     既に被害が出ていることから早急に手を打つ必要があるということで、

     此処に顔を出していた君達に話が舞い込んできたというわけである。

      

 

     GM:「とりあえず、現状で判明している対象の資料はこちらに」 す、と資料を机の上に差し出す。

     玲:“別の仕事”あるんだがなーと思いつつ、資料を。

     将太:「またえらいことになっとるんやなあ……」 言いつつ、さっと目を通す。

     GM:資料の写真には、つばの広い帽子をかぶった黒髪の女子の姿が映っている。

     美鈴:「どういう意図かは不明ですが。対象は黒羽学園の学生に限定して人攫いを行っているようでして」

     美鈴:「行方不明者は既に10人近く。一度は捕捉できたのですが、抵抗が予想以上に強かったために逃走を許してしまっています」

     玲:写真に目を通し。「他に被害はないのか」

     玲:むー、と考える。

     美鈴:「今のところは。被害者の共通点も未だ調査中で見いだせていません」

     将太:「何かそういうの分かれば対策もとれるんやけどなー」 まー、それも含めての任務なんだろうけどとか思いつつ

     美鈴:「捕捉の際に“エグゾーストロイス”と此方で呼称される能力の使用が確認されたため、ジャームというのははっきりしていますが」

     玲:「ジャーム確定かよ……」

     美鈴:「……一応血液のサンプル等は採取できたようですので、時間をかければもう少し何か分かる可能性はあります」

     美鈴:「とはいえそれを待っている余裕もありませんので。お二人には調査を行いつつ、対象の討伐をお願いしたいのです」

     玲:「了解」

     GM:美鈴「必要に応じて他のイリーガルの協力を仰いでも構いません。早急な対応が必要ですので」

     将太:「わかりました。まー、ジャームをこのまま野放しにしておくのも危険やしなー」

     GM:後に続く言葉は翔太の方を向いて。

     将太:「了解です」 支部長代理のほうを向いて。

     将太:続いて、玲さんのほうを向いて

     将太:「ほな、よろしくお願いしますー」 いつもの軽い感じで言った。

     玲:「ああ、よろしく」

 

 

 

     -------------------------------------------------

     Middle-1Her Purpose

     Place:黒巣市街/帰り道 Scene-Player:“正位置の太陽” 津嶋皓

     登場:可能(後ほど。PC2は必須)

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     GM:登場お願いします。

     皓#1d10+38

     (HovB_Dice) kou_t:1d10=(7)=7+38=45

     皓:むぁー。45%。

 

     ――数日後。

     陣内真はあれから体調を崩したとかで学校に来ていないらしく、部活にも顔を出していない。

      

     先日のあの態度も気になるが、どうしたものだろうと考えつつ帰り道を歩いているところに。

      

     ――突然、悲鳴が響き渡った。

      

 

     皓:え。と一旦足を止め、悲鳴の聞こえた方に意識を向ける。この場から見えるところですかね。

     GM:見えます……というか、一人の女子学生が腕を押さえてそっちに逃げてくる。

     GM:で、人影が追って来てるのも分かる。

     皓:うわ。それは……軽く駆け寄って様子を見る。「どうかしたの?」

     皓:ではその彼女を背に庇って追ってくる影を見よう。

     学生:「……アイツ……アイツに突然……」 腕からは血が流れてるけど、少し切られた程度で命に別条はなさそう。

     GM:で、人影は皓に気づくと動きを止める。数日前のあの帽子の女子。

     皓:「取り敢えずこれで傷抑えておいて」ポケットからハンカチを取り出して渡しつつ。

     皓:「また君か。……一体どういうつもり?」これは帽子の彼女に。

     GM:「……貴方には関係ないことよ。邪魔をしないで」 その言葉は冷たい。

     皓:「そういう訳にはいかないだろ」

     鈴羽#1d10+41

     (HovB_Dice) Suzu_K:1d10=(7)=7+41=48

     皓:「先日は後輩、今度はけが人を目の前にしたんだ。ほっとく訳に行かないよ」

     GM:「……そう。でも退くつもりがないのは此方も一緒」 そういうと、《ワーディング》を展開。

     皓:「何で? 理由を聞いていい?」

     鈴羽:狙ったの如く勢い込んで駆けつける。

     鈴羽:ずさ。

     GM:「……言うつもりもな……」走り込んできた人影に、言葉が途切れる。

     皓:あれ。と入ってきた人物に意外な眼を向けた。

     鈴羽:「……………」

     鈴羽:まずは帽子の女を見て。次に津嶋の方を見る。最後に女生徒を。

     鈴羽:女生徒って見覚えがある感じなんだろうか。

     GM:……そうですね。

     鈴羽:「……………わたしに言いたい事はないのか」

     GM:一月ほど前、秋姫に水かぶせて笑ってたヤツの一人じゃないかと思い出す。

     皓:「鈴羽さん、知ってるの?」あれ。と再度目を見張る。

     鈴羽:じゃあ多分ワーディングで身動き取れない女生徒の頬を手で掴んで顔を確認した後

     GM:「…………」 無言。

     鈴羽:手を勢いよく離して女に向き直る。

     鈴羽:津嶋先輩の言葉をガン無視。

     GM:「……貴女にだけは会いたくなかった。“久継さん”」ぽつり、と呟く。

     鈴羽:「…………………福原」

     皓:んー。無視されたなら仕方ないな。取り敢えず釈然とはしないけど、手当てをしつつやりとりを聞いていよう。

     ??:「でも、"今の私"にはもう、こうする事以外考えられない」

     鈴羽:「考えろ」

     鈴羽:「いや。考えなさい」

     鈴羽:「あたし…わたしは当事者になってしまった故に。おまえ…あなたがこれからも引かないのなら命のやり取りをする事になる」

     鈴羽:硬質な口調から崩れた、若干優しげな口調へと変化しつつ。荷物を下す。

     GM:女子……福原秋姫はしばし考えるように目を伏せたが。

     鈴羽:「それはわたしの本望ではない」

     秋姫:「……無理なのよ。“もう死んだ福原秋姫”には。何も残ってないのだから」

     秋姫:「私を苦しめた彼ら彼女らに"しかるべき報い"を与える。それ以外には」

     鈴羽:「…何の事だ」

     GM:右手を掲げ、手当をされている女子生徒の方に向ける。

     GM:ここで《シャドウマリオネット》を宣言。対象は女子生徒。

     皓:ん。その仕草には警戒して意識を向ける……ってぇぇ!?

     GM:女子生徒を自分の方に引き寄せる。

     鈴羽:「…………影使い」

     皓:「え、ちょっと!?」流石にそれには立ち上がって駆け寄ろうとする!

     鈴羽:では秋姫の上げている右手に飛び掛かろうかな。

     GM:申し訳ないが、二人とも一歩及ばず、になります。

     皓:(デスヨネーって顔)

     秋姫:は女子生徒を抱えこむと、そのまま踵を返して影を纏い、消える。《瞬間退場》《瞬間退場U》を宣言。

     秋姫:「……ごめんなさい」 

     GM:一言つぶやきだけを残して、完全にその場から消えた。

     皓:「ちょっと、君……福原さん!?」さっき聞いた名前を呼んで手を伸ばすも、既にそこはなにもない空間で。

     鈴羽:「……………・」

     鈴羽:心底悔しそうな顔。

     皓:はぁ。と息をつきながら手を握り、傍らの後輩を振り返る。「……彼女、鈴羽さんの友達?」

     鈴羽:「わたしのクラスメイトで友人で。クラスメイトに虐められていた人です」

     皓:「……となると、さっき怪我してた彼女は……その一人ってこと?」

     鈴羽:「ここ最近行方不明になっていた事から気にしていた所。ああいった形に」

     鈴羽:「ええ」

     皓:「──そっか」

     鈴羽:「現場を目撃しました」

     皓:「君がそんな嘘つくって思ってない」

     鈴羽:「あれからもわたしの見えない所で虐められていたんでしょうね」

     皓:そうか。と再度小さく呟いて、先日の事を思い出した。陣内の様子。

     鈴羽:淡々。

     皓:「その時の復讐ってこと、だよね。これは」

     鈴羽:「そうですね」

     皓:何となくあの日から来ない後輩が気にかかった。そわそわした様子で道の向こうを見て。

     皓:「……連絡入れた方がいいのかな」UGNに。とは音にせず。

     鈴羽:「ああ、は言いましたが。わたしはあの子の気持ちはわかりますから、止めるのに躊躇いがあります」

     皓:「でもさ」

     鈴羽:「だからUGNに連絡したら、というか。UGNだともうジャームとして処理する可能性もあるでしょうね」

     皓:「やられたことに対して同様の報復を行う事は、負の連鎖を生みだすだけなんだよ」

     皓:「それを容認するのは……違うんじゃないかな。友達だったら」

     鈴羽:「止めるべき、だ、ですか」

     皓:「うん」

     鈴羽:「わたしは福原が凶行を行おうというのを止めようとするのは彼女がこれ以上傷ついてほしくないからであって」

     鈴羽:「その分水嶺は彼女の凶行の結果で復讐を果たした後でもそれは構わない」

     鈴羽:「綺麗事だけで笑顔が守り通せるなんて幻想は信じてはいない」

     鈴羽:とはいえ、と前置きして。

     皓:「僕はその凶行によって何れ彼女自身が傷ついて欲しくない」

     鈴羽:「彼女が許すかどうかに関しては彼女の問題です」

     皓:「だから、綺麗事だって言われたって構わない。こんな事は止める。──君よりもきっと早い段階でそれを望むよ」

     鈴羽:「話し合う余地があるならそれで片を付けましょう」

     皓:「『彼女を止めたい』って。そこだけは変わらないと思うよ、君と」

     鈴羽:「…………………」

     鈴羽:げんなりした顔をする。

     鈴羽:「いいから。事件解決の為にUGNに連絡しましょう」

     皓:「あ、うん。……僕から、かな。これは」

     鈴羽:「わたしからでも構いませんが」

     皓:まぁいいか。と呟きつつ携帯取り出して連絡しました!

     GM:了解。では関係ありそうな事件調査してるヤツがいるからできれば来るように連絡が帰ってきます。

     皓:うーん。とちょっと渋りつつも了承入れて通信切ります。

     鈴羽:「………・・ありがとうございます」

     鈴羽:「それでは」

     皓:「どういたしまして。──何か、既に向こうも動いてるみたいだ」

     鈴羽:落ちていた荷物を拾い上げて。

     鈴羽:「ええ。多分そうかと」

     皓:行こう。と小さく呟いて、踵を返した。

     鈴羽:「あんな手口だと目立ってくるから」

     鈴羽:「むしろ見つけてくれ、というサインにしか思えない」

     皓:「手遅れになる前にカタをつけたいよね」

     鈴羽:「そうですね」

     皓:誰にともなく言って、そのまま歩を進めた。

     鈴羽:少し立ち止まり。

     鈴羽:苛立ちを一房の髪を撫でて透かし。歩み始めた。

 

 

 

     -------------------------------------------------

     Middle-2Research

     PlaceElysion/支部エリア 

     Scene-Player:“傍若無人”逢杜玲&“鋼鉄の弾丸” 淀屋将太

     登場:可能

     -------------------------------------------------

     

 

 

    GM:登場どうぞ。ちなみに情報収集シーンです。

     将太#1d10+46

     (HovB_Dice) Shota:1d10=(2)=2+46=48

     将太:ふー(汗ぬぐい)

     玲#1d10+47

     (HovB_Dice) Rei:1d10=(7)=7+47=54

     玲:とりあえずこれで。

     GM:あいさ。

     

 

     人攫いの被害がまた一件増えてしまった。

     連絡のあった、犯人であろう人物の関係者である学生達の話を聞いた限り、

     その話が今回の件にも繋がっているのは間違いないだろう。

     ――これ以上の被害を出さないためにも、早急に調査を進める必要がある。

     

 

     GM:とりあえず、項目を出します。

 

     ▽福原秋姫 情報:噂話/ウェブ

     ▽陣内真 情報:噂話/ウェブ

     ▽被害者の共通点 情報:噂話/UGN

     ▽人攫いのジャーム 情報:UGN

      

     GM:以上。

     鈴羽:登場しておこう。

     皓:まぁ関係者に話聞かれたんで出ます。#1d10+45

     (HovB_Dice) kou_t:1d10=(9)=9+45=54

     皓:ぐは(吐血)

     鈴羽#1d10+48

     (HovB_Dice) Suzu_K:1d10=(6)=6+48=54

     GM:先に言っておくが隠しはございません……ってあーあ。

     鈴羽:54%に。

     皓:おなじく!

     玲:にくきゅうマシュマロ頬張って考え事してるとこに来た二人に軽く挨拶。

     鈴羽:「……・どうも」とりあえず。玲には同業者なんで挨拶しておく。

     鈴羽:福原秋姫を調べようと思います。

     皓:「こんにちは。お世話になります」ぺこ。と部屋にいた二人に頭を下げた。

     玲:「まさか、二人が出張るとはなぁ」

     将太:「どうもー」 色々資料とか情報とにらめっこしてるのをやめて軽く挨拶

     鈴羽:「偶然です」

     鈴羽:将太には名刺を渡しつつ。

     鈴羽#4r10+0

     (HovB_Dice) Suzu_K:4r10=(2,2,8,7)=8

     鈴羽:財産ポイントあるんで17まで突っ込んでおく。

     皓:すっげ。

     GM:……17までは要らないんだが(

     鈴羽:武器日本刀しかないから実は使わなくてな…(何

     皓:まぁこっちも拙いながら陣内を噂話でやってみます。

     玲:被害者の共通点調べるかな。コネ使って噂話で。#4r10+1

     (HovB_Dice) Rei:4r10=(3,8,7,2)=8+1=9

     玲:財産点使って15まであげとこう。

     将太:じゃあ、残りのジャームやろう。どこまでいけるかわからないけども

     皓:コネなど無い! 技能1である! #3r10+1

     (HovB_Dice) kou_t:3r10=(4,10,8)=Critical!!

     (HovB_Dice) kou_t:1r10=(4)=14+1=15

     皓:……(何)

     皓:15です!

     将太#3r10+1 

     (HovB_Dice) Shota:3r10=(6,2,10)=Critical!!

     (HovB_Dice) Shota:1r10=(1)=11+1=12

     将太:皓くんすげー(何)

     鈴羽:このイケメン先輩め!

     鈴羽:(褒め言葉

     皓:ちょっと必死だったようだ。

     GM:ハハハ、3人ともフルオープンだよこのヤロウ(

     玲:情報持ってきたにゃんこ達に猫缶とカリカリ与えつつ(何)。

     皓:(やったー)

     GM:いやゴメン、4人(んない

     GM(

     皓:そして将太君もさりげなく凄い。

     将太:クリったのが意外だ(何)

     GM:つーわけで情報出しますぜ、と。

 

 

     ◇福原秋姫

     1-5

     黒羽学園高等部1年。黒髪のロングヘアの、いわゆる才色兼備な女子。

     クラスメイトとは殆ど最低限の会話しかしておらず、人によっては冷たい印象を

     与えている様子。それは本人が相手を不愉快にする事を言わないか

     必要以上に気にする性格であり、それに対する防御策でもあるのだが、

     それを良く思わない人物もいる模様。

     (なお、それに気づいている人間とは良好な関係を築いている)

     5-10

     :中等部3年(クラスは3−C)時にその口下手等が災いして手酷い苛めを受けていた。

     教師や両親にも相談したが、碌に相手にされていなかった模様。

     そしてそれがバレてさらに酷くなり、時には命にかかわるレベルにすらなるという

     悪循環だった。高等部進学でクラスがバラバラになってからは頻度こそ減ったが、

     それでもまだ続いていた様子。一月ほど前PC2が偶然見かけたのはその一部。

     11-

     行方不明になった当時、自殺を試みた後“何故か”生き返ったらしく、

     それ以降は何かを探しつつ街をさ迷っていた模様。

     

 

     ◇陣内真

     1-3

     黒羽学園高等部1年。剣道部所属。

     軽い印象を与える金髪の少年(外人とのハーフらしく、地毛)

     実際性格としてもお調子者のムードメーカーという印象があり、

     クラスでも話の中心になり易い模様。

     4-7

     友人や尊敬する人物には人懐っこい態度を取っているが、

     気に食わない相手は陰で嫌がらせをしているなどの

     噂が立っている。特に有能な人間に対してその傾向が強いらしい。

     8-

     勉学等については真面目だが、今一つ結果を残せないことを

     コンプレックスに感じており、そのために結果を残せる人間に対し

     苛めに走っている様子が前々から見受けられる。

     中等部3年当時も、福原秋姫に素っ気ない(ように見えた)態度を

     取られたのがきっかけでコンプレックスを刺激され、

     嫌がらせを行っていた事がある、とのこと。

     

 

     ◇被害者の共通点

     1-4

     連れ去られている人物は十数人に上り、黒羽学園の学生、それも

     現在高等部1年の学生に限って連れ去られている様子。

     5-8

     さらに絞り込むと、1年前に中等部の3−Cに所属していた人物が

     重点的に連れさられている。ちなみにそのうち、最初にいなくなったのは

     後東友恵、久保一郎、伊沢叶という3名の学生だったとのこと。

     9-

     上記3名は行方不明となった当時3−C所属の学生“福原秋姫”への

     苛めの中心人物で、現在もまだ続けていたとのこと。

     そして他に連れ去られた人物もそれに少なからず加担していた模様。

     なお、数日前から中等部教師である木田正人という人物も

     学校から姿を消している。

      

 

     ◇人攫いのジャーム

     1-4

     一月ほど前から黒巣市に出現するようになったと言われるジャーム。人型。

     黒羽学園の学生を重点的に狙い、連れ去りを繰り返している様子。

     影を操る能力を持っている模様。また逃走時に対峙したエージェントが

     “覚醒時の記憶”を引きずり出され、衝動を引き起こされたという報告から

     ジャーム化しているのは間違いないと思われる。

     5-8

     対峙した時に採取に成功した血液等のサンプル等を分析した結果、

     1月ほど前に行方不明となった黒羽学園の学生“福原秋姫”の

     ものでほぼ間違いないとの結果が出ている。

     おそらく自殺、あるいは何かしらの事故に巻き込まれた際にOV化、

     そのまま力を抑えられず自覚のないままにジャーム化したと思われる。

     9-12

     詳細分析の結果、保持シンドロームはソラリス/ウロボロスの

     クロスブリードの可能性が高いとのこと。

      

      

     GM:情報は以上。

     皓:教師もか……。

     玲:「目的は復讐」

     GM:ちなみに、名前のある4人は他には一般人である、以上の情報は出てきません。

     皓:陣内もパンピーでいいのですよね。

     GM:陣内も一般人です。

     皓:おういえ。

     鈴羽:「………………」

     鈴羽:「福原がジャーム…か」

     皓:かつ。かつと指先でテーブルを叩きながら立ち上がる。「いじめの加害者だったと思われる陣内はまだ無事でいるみたいだ。これ以上拉致被害は増やしたくない」

     皓:「福原さんが陣内に接触する前に、僕は彼女を止めたい」

     玲:「だが。それじゃ攫われた生徒達を救えない」

     玲:まだ生きてるなら、の話だがと付け加えて。

     皓:「彼女がその場所を知ってる筈でしょう。なにはともあれ、福原さんを探すべきかと」

     鈴羽:ぼーっとしてる。

     将太:「復讐が目的やったら、その残りの加害者のところには絶対来そうやなー。そいつ」

     玲:「聞き出すのは、難しい――いや、不可能だな」

     玲:将太の言葉に頷き。

     皓:「……不可能?」

     玲:「憎んでる連中が救われるように、何故、教えなきゃならないんだ?」

     玲:「攫った相手を囮にするならまだしも、皆復讐の対象だ」

     玲:「口をつぐんだまま自分が死ねば、見つからない限りそいつらは死ぬしかない」

     玲:「助けを乞うても誰も来ず、飢えて乾けど何もなく」

     玲:「一切を呪って死んでくれる」

     皓:「──……彼女から聞けないなら、それはまた探します。なら、これ以上拉致被害が出る前に、福原さんを見つけることは無意味じゃないでしょう?」

     鈴羽:「……………・」

     鈴羽:「有効で現実的な手段としては陣内を囮にしておびき出す、というのも考えられるという事ですよ」

     皓:「応えてくれない可能性だって0じゃない。止まってくれないことだってそうなら。それを信じたいです、僕は」

     玲:他に無事な関係者をリストから探してみますが。

     鈴羽:「UGNなりなんなりで完全ガードしてしまうと、学校の他の見知らぬ所に飛び火する」

     将太:「そもそも自分、彼女がどこにおるか見当ついとるん? そうやなかったら、その前に残りの加害者と接触してまうと思うんやけど」

     鈴羽:「だから囮というなら陣内をガードするしかない。我々で」

     GM:真っ先に狙われるであろう度合いが高い連中は、陣内以外にいません。>リスト

     玲:了解。

     玲:「残りというか、もうコイツしか残ってないな」

     鈴羽:「……………・」

     将太:「自分もそれが一番確実やと思うけどなー」>陣内を囮

     皓:「囮という言い方は好きじゃないけど、事実そうなるよね……。陣内を張るのが最善手だとは思う」

     皓:「ただ、その手を届かせる前に捕まえたい。それだけの事」

     鈴羽:「福原は攫ったものもまだ殺してなんていませんよ。きっと」

     玲:「所有物に発信機でも入れて釣れるのを待つしかない、か」

     皓:「手を下してないならそれに越したことがないからいいよ」

     皓:「だから最悪になる前にそれをひっくり返す」どうかな。と軽く首を傾げ、周囲を見回した。

     鈴羽:「…それでいいと思います」

     鈴羽:幾分言いよどんだ口調。

     玲:「騒動が終わればそれでいい。そういう仕事だから」

     将太:「……んー。ええんちゃう? そう決めたんやったら」

     将太:こっちも任務をちゃんとこなせたらいいしと言いつつ。

     玲:「念の為に知ってる奴らにも情報を流してもらえるように手を打っておく。潜伏先が見つかればいいんだけどな」

     玲:全員にゃんこだけどな(何)。

     鈴羽:「やるべき事はかわらない」

     鈴羽:「でもやる過程は自分たちで選べる。だったらそれでいい」

     鈴羽:「彼女を止める」

     皓:「うん」

     皓:行こう。と呟きながら携帯取り出し、陣内の住所を確認しつつ出て行った。

     鈴羽:「………………」

     鈴羽:皓が出て行った後で溜息をつく。

     玲:「言いたい事があるならはっきり言った方がいい」

     鈴羽:「………噂に聞けば聞くほど甘い人だ」

     鈴羽:「…正論ではあるが苛立つ所が無い訳ではないというだけ」

     鈴羽:立ち上がり。

     玲:「俺達みたいなのがいる代わりに皓みたいなお人よしもいる。それでバランスはとれてるんだよ」

     将太:「……」 二人の会話を黙って聞いてる。

     鈴羽:「そうでしょうね」

     鈴羽:「福原はあたしの…わたしの数少ない友達だから。その陣内っていうのは正直どうでもいい。彼女を止める事に力を注ぐわ」

     鈴羽:「言いたい事があるならはっきり言った方がいい、と言いましたね」

     鈴羽:玲の方を見て。

     玲:「ああ」

     鈴羽:「わたしの友達を助けるのに力を貸してください。お願いします」

     鈴羽:頭を下げる。

     玲:「ジャームである以上、倒すしかない」

     鈴羽:頭を下げたまま。

     玲:「俺にできるのは、冷凍処理に留めるよう殺さないだけだがそれでもいいのか?」

     鈴羽:「その場合は止めをわたしが刺します」

     鈴羽:「もう戻れないときは。とどめを刺します」

     玲:「わかった」

     鈴羽:「ありがとうございます」

     鈴羽:それでは、とひるがえし。

     鈴羽:去っていく。

     玲:「そんな訳だ。善処してくれ」

     玲:将太に頭を下げる。

     将太:「……了解。できるだけやってみますわ」 訛りのある話し方で答える。

     玲:「……ありがとう」

     将太:「じゃあ、そろそろ俺らも行きましょうかー」 そう言って、去っていく。

 

 

 

     -------------------------------------------------

     Middle-3His sins

     Place:黒巣市街/住宅地 Scene-Player"正位置の太陽" 津嶋皓

     登場:可能

     -------------------------------------------------

     

 

 

     GM:登場どうぞ。

     皓#1d10+54

     (HovB_Dice) kou_t:1d10=(2)=2+54=56

     皓:よし……56%。

     GM:あーいさ。

 

     数日前にも通った住宅地。

     住所にある陣内真の家を探すために辺りを見渡すと。

     すぐ側にあった小さな公園のベンチで、彼が座っているのを見つけた。

 

 

     皓:あ。とその姿に声を上げ。立ち止まる。「陣内」

     GM:「…………ああ、津嶋センパイっスか」 笑う。少なくとも表向きはいつもの顔で。

     皓:「どうしたんだよ。先日から学校にも来てないみたいじゃないか」

     皓:言い様近寄って、目の前に立つ。

     真:「ああ、ちょっと疲れて風邪ひいたのが長引いただけで。明日からは学校行く予定だったっス」

     GM:ご迷惑かけて申し訳ないっス、と付け加えて。

     皓:「休む前はあんなに元気だったのに?」

     真:「…………自覚なくても、身体は案外疲れてたりするもんスよ?」

     皓:うそつけー。と軽くまぜっかえした後、表情を引き締めて。

     皓:「……先日会った子、知ってたんだろ、陣内」もう単刀直入に切り出した。

     GM:真はしばらく無言になって。

     真:「…………ええ。知ってますよ。中等部の時のクラスメイトっス」

     皓:「それだけじゃないよね、先日の様子からしてさ」

     真:「…………」

     皓:「前のクラスメイトってだけで、あんな風に突進して来ないだろ。……鈍くたって何となく察しつくよ」

     GM:「……ああ、そうっスよ。オレは中等部の時、アイツを苛めてました」 ため息をついて。

     皓:「何で?」

     真:「なんでと言われても……まあ、一言で言うなら“気に食わなかった”からスかね」

     真:「同じクラスになった時から、オレと違って勉強も出来る。運動も出来る。そのくせそれが当然みたいな態度」

     皓:はぁ。とそれにはため息ついて。軽く首を振った。

     真:「それが、オレにはお高くとまってるように見えたんス」

     皓:「陣内」

     GM:真は皓の方に視線を向ける。

     皓:「君が彼女のそんな卒の無さを羨むように、もしかしたら、彼女は、君のその人懐っこい明るさを、羨ましく思っていた。とかは考えなかったの」

     真:「……考えなかったっスね。それ以上に、アイツのその態度ばっかり目についた」

     皓:「彼女が君にないものを持っていたように、君も、彼女がないものを持っているのに」

     皓:「劣等感なんて、持つ必要はなかったんだよ、君は」

     真:「……センパイやアイツみたいな出来るヤツには、俺みたいに出来ないヤツの心境なんて分からないスよ」

     皓:「僕は君の、そんな人懐っこく人と接せられる態度が羨ましいよ。僕にはないものだから」

     真:「どうせ出来るヤツは内心で出来ないヤツを見下している。出来ないヤツはそんなヤツを見ると引きずりおろしたくなるもんなんスよ」

     真:「そう言って、センパイだって見下してるんじゃないんスか。オレみたいなヤツの事」

     GM:ははっ、と笑い捨てて。

     皓:「……陣内はさ」

     皓:「自分がやった事、どう思ってるの?」

     真:「……正直、あんま後悔とかしてないっスね。やってる時は気分良かったし。ま、そのうち周りが率先してやりだしてから飽きたっスけど」

     GM:わずかに、目をそらしつつもそう言ってのける。

     皓:「彼女に対して、引け目はないの。……この間みたいに、報復されても仕方ないとか……思ってる?」

     GM:真はその問いには答えない。

     皓:「──わかった」もういいや。と軽く首を振って息をついた。

     GM:ああ、津嶋君。

     皓:っと。ほい。

     GM:これ以上説得のつもりで何か言うならば、此処でちょいと判定して貰いましょうか。<交渉>で。

     皓:……交渉?

     GM<交渉>(こく

     皓:うんまぁやるだけやろう!

     GM:説得ですからな。

     皓:「多分この後、君のところにまた福原さんは来るかもね。──それが君達がやったことの事実のひとつだよ」

     皓:「それをきちんと見て、その後、そう思うかもう一度聞くことにする」

     皓:と言ったところで交渉判定行きます!

     GM:どうぞ!

     皓:技能などある訳がない! 社会素振り! #3r10

     (HovB_Dice) kou_t:3r10=(9,6,1)=9

     皓:ははは回らないー(涙)

     GM9すね。了解。

     鈴羽#1d10+54

     (HovB_Dice) Suzu_K:1d10=(1)=1+54=55

     鈴羽:「……………」

     鈴羽:囮となるべき人間を確認しに来た。

     皓:「だから、君がちゃんと反省するまでは、野放しにはできないよ」と言ったところで人影に気づいて軽い警戒で振り返った。

     GM:真はその言葉に、うつむいたまま黙りこんだ。

     鈴羽:「…出来る奴は出来ない奴を見下している。住んでいる世界が違うのだから」

     鈴羽:「まぁ正論ですね」

     鈴羽:ああ。こんにちは、と陣内に。

     皓:鈴羽さんか。と軽く身構えを解いた。

     GM:「……どちらさんっスか」 知り合いで?と皓に視線を向け。

     鈴羽:「福原秋姫の友人ですよ」

     皓:「福原さんのお友達」端的に答えた。

     GM:真は顔を軽く引きつらせた後、「……どうも」と、かろうじてそれだけ言葉を返す。

     鈴羽:「あなたが戯れに行った虐めから始まって彼女は変わっていなくなってしまった」

     鈴羽:「親にも。周囲にも助けを求められず。一人で傷ついて。ああなってしまった」

     鈴羽:「そんなつもりはなかった、とかいうのはもういい」

     鈴羽:「今報復で狙われそうになって思う所はないのか、と聞いているのですけれど」

     GM:「………………」

     GM:「………………俺は……」 言いかけたところで。

     

     「……言う必要はないわ。今更よ、何もかも」

      

     GM:展開する《ワーディング》。それと共に、"真の"影の中から現れる“福原秋姫”。

     GM: 

     皓:おおう!?

     GM」秋姫は気絶した真を脇に抱える。

     鈴羽:「貴方は口下手だから」

     鈴羽:「こういう機会でもないと。知る機会はなかったもの」

     皓:「福原さん! 陣内を放して。まだ、話は聞けるだろ、君は!」

     鈴羽:「………………・」

     GM:「今言った。何を聞いても、“今の私”には今更の事……ですよ」 皓の言葉はばっさりと切り捨てる。

     皓:「“今の君”だったらなおさら“今更”なんてない。これからの話だろう」

     鈴羽:「秋姫」

     鈴羽:「わたしはあなたを止めるわ。友人だもの」

     GM:秋姫は呼び方にわずかに驚いたように鈴羽の方を見た。が。

     鈴羽:「迷惑じゃないかしら」

     皓:「今の君に、過去を繰り返す様な所業なんて必要ない。だから、それ以上はさせはしないよ、鈴羽さんと同じに、僕も」

     鈴羽:「いいえ。答えは聞いていない。止めると言ったからには止めるわ」

     GM:秋姫は首を振って。

     秋姫:「友達“だった”からこそはっきり言うわ。答えは聞いてなくても。“もう貴女は手を引いて”」

     鈴羽:「嫌よ」

     秋姫:「私が望むことは変わらない。変えられない。あの時に“もう終わってる”んだから」

     鈴羽:「出来るはずがないでしょう」

     鈴羽:「出来る訳がないでしょう」

     鈴羽:「友達なのだから」

     鈴羽:「友人だから無条件に貴女の事許すわ」

     鈴羽:「わたしにここまで言わせたのだから、留まったりしないのかしら。貴女は」

     GM:秋姫はその言葉に一瞬だけ目を伏せたが。首を振って影の中に姿を消す。真と共に。

     鈴羽:「――其の手を引くことになんら躊躇いはない」

     GM:《瞬間退場》《瞬間退場U》。

     鈴羽:「わたしは綺麗事が嫌いです」

     皓:「福原さん、陣内……っ、ああ、もう……」2度目届かなかった手をまた頭にやった。

     鈴羽:「力及ばず。どうにもならない綺麗な結末が大嫌いです」

     皓:「ならどうにかする未来に行けばいい」

     鈴羽:「だから追います」

     皓:「その為にここに来たんだろ!、鈴羽さんも!」

     鈴羽:「そうですよ」

     鈴羽:「だから追います」

     皓:「陣内の携帯があるなら、その電波で探ることも出来る筈だ。また頼ることになるけど、玲さん達の助力を仰ごう」

     鈴羽:「わたしには」

     鈴羽:「友人にあなたが間違っていると。面と向かって言う必要があったのですから」

     鈴羽:「言えてよかった」

     皓:「言うだけで終わりにする必要はない」

     皓:「せめて、ただしい道に戻してやろう」

     鈴羽:「その先は綺麗できっと来る事のない夢物語です」

     鈴羽:小さく笑って後にする。

     皓:3度目。行こう。と声をかけ、来た道に踏み出した。

     皓:と。その前に。

     GM:うい。

     皓:福原さんにロイスを取ろう。■尽力/憐憫 で。以上。

     GM:あいさ。

      

      

      

     -------------------------------------------------

     TriggerAvenge

     Place:黒巣市街/秋姫のアジト

     Scene-Player:“傍若無人” 逢杜玲&“鋼鉄の弾丸” 淀屋将太

     登場:可能

     -------------------------------------------------

     

 

 

     GM:登場お願いします。

     将太#1d10+48

     (HovB_Dice) Shota:1d10=(7)=7+48=55

     玲#1d10+54

     (HovB_Dice) Rei:1d10=(9)=9+54=63

     玲:逸品ー!

     玲#1d10+54

     (HovB_Dice) Rei:1d10=(5)=5+54=59

     玲:よしよし。

 

 

     陣内真の携帯の電波を辿り、福原秋姫が潜伏している場所を突き止めることができた。

     街から少し離れたところにある小さな廃屋。そこに地下室を作って潜伏しているようだ。

      

      

     玲:んー……。

     将太:どうしました?

     玲:GM、インスピレーション使用を。

     玲:内容は「人質は全員無事かどうか」。

     GM:…………回答します。

     GM:「“今は”無事。ただし虫の息」だろうと推測される。

     玲:感謝。

     玲:ノイマンらしく分析纏めた結果を皓と鈴羽、支部に伝える。

     皓:では連絡受けて駆けつけた。#1d10+56

     (HovB_Dice) kou_t:1d10=(6)=6+56=62

     皓:62%。

     将太:「……あそこなのは間違いないか」 位置を確認して。

     鈴羽#1d10+55

     (HovB_Dice) Suzu_K:1d10=(7)=7+55=62

     皓:「玲さん! 将太君!」多少離れた所から知った顔を見つけて、大声ではなく気を引く様に声をかけた。

     皓:何か鈴羽さんと侵蝕仲いいね……?

     玲:では手招きして。

     鈴羽:同族なので…(何

     皓:把握した(同族)

     鈴羽:同属性ともいう…(何

     将太:すげー(何)

     皓:仲良くしようぜ(握手の手)

     鈴羽:(ぷいとしつつ握手)

     GM:あーあ(

     皓:「連絡ありがとうございます。まだ、皆何とか無事らしいってことですけど」

     皓:握手受けてくれただけいいよ!

     鈴羽:「………なんだ。無事だったの」

     鈴羽:どのようにも取れる口調。

     皓:「生きてるならまだ間に合う。なら、ちゃんと間に合わせよう」

     鈴羽:「…ならやっぱりあの子は満足できる答えを得られなかったのね」

     皓:「対象が消えて、満足できる答えなんて得られる訳がないよ」いつになく真剣な面持ちで、その言葉に返した。

     鈴羽:「きっとひとりひとり攫ってきて。聞いてきた筈なの。どう思うって」

     鈴羽:「もし。答えなく誰も満足できないままで終わったら。彼女はもう終わるわ。だから止めないと」

     玲:「その前に、だ。どう攻める?」

     皓:「そうだね」言って、玲さんの方を見た。

     皓:「気づかれないように内部に入れればそれに越したことはないのですけど」

     皓:できそうですかね、と軽く首を傾げてみた。

     玲:「やってみる」

     皓:「お願いします」ぺこ。と頭を下げた。

     玲:「さて、と」

     玲:廃屋に駆け寄り、内部に侵入する。

     GM:では、地下室を降りると。透明のケースらしきものが両サイドに据え付けられた部屋が一つ。

     皓:ケースの中には何か入ってますか?

     将太:「……」 何があっても対応できるようにはしておく。

     GM:……その中には、今回の件で連れ去られた人物達が一人ずつ入っている。

     GM:で。

     GM:ある人間は呼吸が苦しくなるだろうレベルで顔に放水を受けてたり、またある人物は腕に炭化した火傷の跡が無数にあったり。

     GM:――おそらく、“彼女”の受けたであろう仕打ちを装置で再現しているのであろう光景があった。

     皓:それは早急に壊して助け出したいぞっと!

     GM:それは却下します。“何故か”歯が立たない。

     皓:むー。

     GM:エフェクト的には多少拡大しているが《ありえざる存在:キングダム》を使用しています。

     将太:つまり彼女を何とかしない限りは無理ってことですかー

     GM:です。

     皓:「──これ、何か妙な力が働いてますね。早急にそっちを排除しないと」

     GM:ちなみに、悲鳴や助けを求める声も完全に遮断されてるのか聞こえない。

     皓:手を出したにも拘らず歯の立たなかったケースに顔を顰めた。

     皓:「時間がたてばたつほど、拙い自体になる」

     将太:「……“彼女”を何とかせんとあかんやろうな、これは」 明らかに人ならざる者の力が働いているのを見て

     鈴羽:「……・秋姫。いるの?」

     鈴羽:問いかけるように。

     GM:秋姫は鈴羽の呼びかけに、ゆっくりと部屋の奥から姿を現す。

     GM:近くには倒れたままの真。

     鈴羽:「もう皆を解放なさい」

     秋姫:「その言葉は聞けないわ」

     鈴羽:「そう」

     皓:「こんなことして、君の心が救われたとでも思ってるの、本当に、そう思えるの? 福原さんは」

     秋姫:「言った筈ですよ。“しかるべき報い”を与える事以外に、私にもはや望む事は無い」

     GM:皓にはそう告げる。

     鈴羽:「貴方にとってしかるべき報いは…こんな事なの。秋姫」

     皓:「……なら君はこのやりようが、最善手だって言うんだ」

     秋姫:「その後に、私と運命を共にしてもらう。“このまま生き延びることも許さない”」

     秋姫:「邪魔するというなら、もはや貴女達でも容赦はしないわ――“鈴羽”」

     鈴羽:「そう」

     GM:その言葉を最後に、禍々しい力が周囲に満ち始める。

     皓:ところで陣内はどんな様子で。

     GM:気絶してる。動く様子もないが、少なくとも傷とかはない。

     皓:おういえ。

     鈴羽:「…貴方のそのどうしようもない衝動を受け止めてあげるわ。“秋姫”」

     鈴羽:「結構容赦は無いわ。わたし」

     皓:「……止めると言った。なら、せめて、これ以上の負の連鎖は紡がせない。──その上で、陣内にも改めて行いの果てを知らしめる」だから。「少なくとも彼には、手出しはさせないよ、もう。福原さん」

     玲:「“今のお前のお願い”には耳を貸せない」

     玲:「仕事だから、止めさせてもらう」

     将太:「……言いたいことは終わったん? なら、始めんで」 それだけ言って構える。

     玲:彼女にSロイスを。■同情/□憐憫で。

     GM:玲さんのSロイスを許可します。

     将太:ああ、そうだ。ロイス申請。

     GM:はい、どぞ。

     鈴羽:えと。

     鈴羽:シナリオロイスの秋姫をSに変えて。

     将太:『事件の被害者たち』に■庇護/憤懣でロイスとります

     鈴羽:皓に対して「□同情 ■憤懣」で取得します。

     GM:鈴羽さんと翔太君のロイス取得了解で。

     皓:何故同情……。

     将太:んで、そのままSに。

     GM:ういさ。

     鈴羽:同族嫌悪なんよ…(何

     GM:それでは、CXに入ります。

 

 

 

     -------------------------------------------------

     ClimaxThe end way of Revenge

     Place:黒巣市街/秋姫のアジト Scene-PlayerALL

     -------------------------------------------------

     

 

 

     GM:登場どうぞ。

     将太#1d10+55

     (HovB_Dice) Shota:1d10=(8)=8+55=63

     玲#1d10+61

     (HovB_Dice) Rei:1d10=(4)=4+61=65

     皓#1d10+62

     (HovB_Dice) kou_t:1d10=(5)=5+62=67

     鈴羽#1d10+62

     (HovB_Dice) Suzu_K:1d10=(3)=3+62=65

 

 

     ――秋姫から放たれた禍々しい“力”は、やがて周囲を満たす。

     そして、対峙する君達の「覚醒時の記憶」が引きずり出されてくる。

      

      

     GM:いきなりだが、Eロイス《原初の恐怖》を宣言。

     皓:げげーん。

     GM:この衝動判定の侵食率上昇を1D10[覚醒]の侵食値に変更。目標は通常通りで判定どうぞ。

     玲#4r10+5

     (HovB_Dice) Rei:4r10=(1,3,9,2)=9+5=14

     将太#2r10+1 衝動

     (HovB_Dice) Shota:2r10=(8,10)=Critical!!

     (HovB_Dice) Shota:1r10=(9)=19+1=20

     鈴羽#4r10+1

     (HovB_Dice) Suzu_K:4r10=(1,1,5,6)=6+1=7

     将太:なん…だと…(何)

     鈴羽:暴走した(何

     皓:すずはさーん!>?

     GM:うわーお。

     玲:成功の。#1d10+17

     (HovB_Dice) Rei:1d10=(5)=5+17=22

     将太#1d10+17+63 侵蝕

     (HovB_Dice) Shota:1d10=(5)=5+80=85

     皓#5r10+2+1 まぁ衝動。

     (HovB_Dice) kou_t:5r10=(2,3,4,9,8)=9+3=12

     将太:成功の85

     将太85%!

     玲:97%かい(何)。

     皓#1d10+16 でもって侵蝕。

     (HovB_Dice) kou_t:1d10=(4)=4+16=20

     鈴羽#1d10+65+18

     (HovB_Dice) Suzu_K:1d10=(2)=2+83=85

     皓:20%上がって87%かな。

     鈴羽:からん。

     鈴羽:「……………………・わたしのみたくないものをおもいださせたな」

     鈴羽:「もういい。お前は殺す」

     GM:では全員上げたところで、エンゲージ等説明。

     鈴羽:「御託はいいからかかってこい」

     

 

     =================================================

     [エンゲージ]

     =================================================

    

 

      [SS]5m[PC]

      

     SS(Enemy)"Shadow of Sinner" 福原秋姫

     

     勝利条件:SSの撃破

     敗北条件:PC全滅

     

 

     GM:とまあ実にシンプルな条件となっております。

     皓:ふーむ。

     鈴羽:ふーむ。

 

      IV:皓(20)→玲(18)→翔太(15)→鈴羽(5)SS(5)

 

     GM:質問等ありましたら。

     玲:周囲に範囲攻撃ぶち込んでも大丈夫でしょうか。

     玲:シンドロームの構成上援軍来るとは思えないが。

     GM:特に問題ありません。《キングダム》だし。ご認識の通り援軍は来ませんが(

     GM:では、質問なければ戦闘開始しますが。

     将太:自分は特にないですねー

     皓:OKです。

     玲:了解。

     鈴羽:はい。

     GM:それでは、戦闘開始!

 

 

     <Round-1

 

 

     [セットアップフェイズ]

 

 

     将太:ありませんー

     GMSSは無し。

     鈴羽:なし。

     皓:なしで。

     玲:ありません。

 

     

     [イニシアチブフェイズ]

 

 

     GM:いきなりだがSSが《加速する刻》。

 

     Action(Enemy):“Shadow of Sinner” 福原秋姫(5:加速)

 

     GM:□マイナー:《千変万化の影》 <交渉>技能を指定。技能レベル+6。

     GM:□メジャー:"Despair-Illusion"

     GM<交渉>+《錯覚の香り/絶対の恐怖/コンセントレイト:SO/抗いがたき言葉/破滅の言霊》

     GM:+《神の御言葉/ポイズンフォッグ》+《原初の赤:封じ手》+《タブレット》

     GM:対象:PCエンゲージ(範囲/視界)、装甲無視、命中時ラウンド中全判定ダイス−5+[放心][重圧]付与。

     GM#11r7+4+6

     (HovB_Dice) GM_HovB:11r7=(6,8,9,10,7,2,10,4,5,6,7)=Critical!!

     (HovB_Dice) GM_HovB:6r7=(5,7,6,3,5,8)=Critical!!

     (HovB_Dice) GM_HovB:2r7=(1,2)=22+10=32

     GM32、と。

     皓:《炎陣》宣言。鈴羽さんへのそれは此方で請け負います。

     鈴羽:さんくす。暴走中なんで自分は回避不可です。

     将太GM、途中成長いいです?

     皓:侵蝕は89%へ。

     GM:申請内容をどうぞ。

     将太:《リフレックス:ブラックドッグ》2と《ゲットダウン》取得します。

     GM:許可します。

     将太:ありがとうございます。早速その2つ使って回避を試みてみる。89

     将太#10r8+6+2

     (HovB_Dice) Shota:10r8=(10,3,2,9,10,2,10,10,5,1)=Critical!!

     (HovB_Dice) Shota:5r8=(8,10,6,4,10)=Critical!!

     (HovB_Dice) Shota:3r8=(3,8,10)=Critical!!

     (HovB_Dice) Shota:2r8=(5,5)=35+8=43

     将太:よし、回避!

     玲:《リフレックス:ノイマン》《コンバットシステム》《切り払い》で。#15r7+19

     (HovB_Dice) Rei:15r7=(7,4,1,10,10,5,1,6,3,7,6,10,6,2,7)=Critical!!

     (HovB_Dice) Rei:6r7=(7,2,8,2,1,3)=Critical!!

     (HovB_Dice) Rei:2r7=(7,1)=Critical!!

     (HovB_Dice) Rei:1r7=(1)=31+19=50

     鈴羽:「………………」

     GM:んじゃ津嶋君だけか。

     皓:うむ。くるがいい!

     GM#4d10+6+10 [ダメージ]

     (HovB_Dice) GM_HovB:4d10=(2,10,3,3)=18+16=34

     GM34点装甲無視。

     皓:倍来ると流石にね。落ちた。リザレクト。#1d10+89

     (HovB_Dice) kou_t:1d10=(6)=6+89=95

     皓:HP6、95%へ。

     GM:彼女の受けたであろう仕打ちの光景が目の前に浮かぶ。幻覚の筈なのに、実際に身体に傷が走る。

     鈴羽:だらり、と下げた刀を更に下げる。体勢を低く。片手を前に。

     GM:行動終了。

     

 

     ▽Action:“正位置の太陽” 津嶋皓(20)

 

 

     GM:行動どうぞ。

     皓:「……、これが君の痛みってやつか」受けた傷に顔を顰めるも、ふるり。と頭を振ってそれを払拭した。

     皓:マイナー:《炎の加護/バトルビート/影走り/ゆるぎなき心》。101%になってDP以外のバッステ解除。福原さんのエンゲージへ。

     皓:「」

     皓:「なら、それを受けた上で、その所業を止めてみせるよ」言い様、構えた得物はこの時最適の形を取る。ここは一気に行く。《伝承者》宣言。

     皓:白兵21+《浸透撃/音速攻撃/吼え猛る爪超振動閃/炎の刃//マシラの如くコンセントレイト:HM+《伝承者/記憶継承》判定後+20%。

     皓:装甲無効単体攻撃。ダメージ1点以上貫通で、このラウンド間のダメージ+12点付与。

     GM:……避けられる気がしないけど……来い!

     皓:対象は福原さんで。#15r7+21-1

     (HovB_Dice) kou_t:15r7=(5,8,8,6,2,5,6,2,7,8,5,5,7,9,3)=Critical!!

     (HovB_Dice) kou_t:6r7=(7,3,2,6,3,7)=Critical!!

     (HovB_Dice) kou_t:2r7=(2,9)=Critical!!

     (HovB_Dice) kou_t:1r7=(10)=Critical!!

     (HovB_Dice) kou_t:1r7=(4)=44+20=64

     皓#3d10+64

     (HovB_Dice) kou_t:3d10=(7,7,8)=22+64=86

     皓:よし上がった! 86点。ペナ等特になしで!

     GM<RC>+《浄玻璃の鏡/リフレックス:OR》。

     GM#8r8+4

     (HovB_Dice) GM_HovB:8r8=(7,10,9,4,1,3,3,2)=Critical!!

     (HovB_Dice) GM_HovB:2r8=(8,10)=Critical!!

     (HovB_Dice) GM_HovB:2r8=(6,9)=Critical!!

     (HovB_Dice) GM_HovB:1r8=(5)=35+4=39

     GM:意地は見せたが、ダメか。ダメージを。

     鈴羽:《力の霊水》を使用する。ダメージ+3Dで。

     皓:おおっと有り難く。

     鈴羽:侵食率は89%で。

     皓:避けようとするその意気やよし、だな。怖い気もするけども。そのまま慣れた仕草で抜かない得物を振り降ろす。装甲無視で。#11d10+66

     (HovB_Dice) kou_t:11d10=(6,10,1,5,8,9,5,4,4,7,9)=68+66=134

     皓:134点装甲無視でー。

     皓:あと失礼。計算間違っていた。さっきのコンボは+19%で現在120%。

     GM:……マジか。一撃で半分どころか7割くらい持ってかれた。

     GM:全通しで。

     玲:ドンだけタフなんだあーた(何)。

     鈴羽:皓の斬撃に重ねるようにして踏み込んで逆袈裟で斬りつけそのまま抜ける。

     GM:だが悪あがきはする。《レネゲイドアブソーブ》から《背徳の理》を宣言。ダイス+4。

     皓:よっしゃ。そして此方はHP1に移行。「──痛みを伴うのは、僕達だって一緒だ。だからそれごと持っていく」以上で。

     

 

     ▽Action:“傍若無人” 逢杜玲(18)

 

 

     GM:行動どうぞ。

     玲:マイナーで重厚な鞘に収まったままの剣を二本引きずりながら。移動。《コンセントレイト:ノイマン》《コンバットシステム》《マルチウェポン》《ヴァリアブルウェポン》《エクスマキナ》。

     玲#16r7+27

     (HovB_Dice) Rei:16r7=(3,8,7,2,7,1,2,2,9,9,4,7,4,1,3,4)=Critical!!

     (HovB_Dice) Rei:6r7=(5,5,6,9,7,9)=Critical!!

     (HovB_Dice) Rei:3r7=(1,4,3)=24+27=51

     玲:出目低いorz

     玲:51でー。

     GM<RC>+《浄玻璃の鏡/リフレックス:OR(+《背徳の理》)

     GM#12r8+4

     (HovB_Dice) GM_HovB:12r8=(2,5,1,4,5,7,8,3,2,3,4,8)=Critical!!

     (HovB_Dice) GM_HovB:2r8=(9,1)=Critical!!

     (HovB_Dice) GM_HovB:1r8=(8)=Critical!!

     (HovB_Dice) GM_HovB:1r8=(8)=Critical!!

     (HovB_Dice) GM_HovB:1r8=(8)=Critical!!

     (HovB_Dice) GM_HovB:1r8=(1)=51+4=55

     GM:回避!

     玲:えーと。

     皓:惜しい……!

     玲:シナリオロイスをタイタスにして達成値プラス!

     玲#1d10+51

     (HovB_Dice) Rei:1d10=(9)=9+51=60

     玲:当たった!

     GM:……ダメージください(

     玲:「“お前”は倒すと言った!」

     玲#8d10+52

     (HovB_Dice) Rei:8d10=(7,5,4,2,6,10,8,3)=45+52=97

     玲:97点装甲ガード有効。

     GM:《アクアウィターエ》!HP20で復活!

     鈴羽:「……」

     鈴羽:刀を返して納刀する。

     

 

     ▽Action:“鋼鉄の弾丸” 淀屋将太(15)

 

 

     GM:行動どうぞ。

     将太:マイナー:《ハンドレッドガンズ》 92

     将太:メジャー:《コンセントレイト:モルフェウス》《カスタマイズ》《アタックプログラム》

     将太#11r8+6+12

     (HovB_Dice) Shota:11r8=(7,7,7,10,10,4,3,4,4,9,5)=Critical!!

     (HovB_Dice) Shota:3r8=(5,7,5)=17+18=35

     将太:伸びない……

     玲:ちょっと待った。

     将太:ん?

     玲:《勝利の女神》。達成値+21!

     将太:おおっと。ありがとうございます。

     GM:しつこく<RC>+《浄玻璃の鏡/リフレックス:OR(+《背徳の理》)

     将太:てことは56ですね

     GM#12r8+4

     (HovB_Dice) GM_HovB:12r8=(5,6,6,4,6,3,4,7,10,6,4,2)=Critical!!

     (HovB_Dice) GM_HovB:1r8=(4)=14+4=18

     GM:ダメだ。ダメージどうぞ。

     将太#6d10+7+12

     (HovB_Dice) Shota:6d10=(6,6,6,6,3,10)=37+19=56

     将太56点装甲有効で

     将太:半透明の銃で撃つ。

     GM:《虚無への回帰》。ダメージ0シフト。その銃弾は影を撃ち抜いたのみ。

     将太:「……っ」 ダメージが入ってないのを見て銃を下ろす。98%になって終了と

     

 

     ▽Action:“三帝の炎剣” 久継鈴羽(5)

 

 

     GM:行動どうぞ。

     鈴羽:マイナーでエンゲージ移動。

     鈴羽:メジャーアクションにて[暴走]を解除。

     鈴羽:「………………ふぅ」

     鈴羽:頭を冷やした。

     鈴羽:行動終了。

     

 

     ▽Action(Enemy):“Shadow of Sinner” 福原秋姫(5)

 

 

     GM:□マイナー:《千変万化の影》 <RC>を指定。技能レベル+6。

     GM:□"Crash-Illusion"

     GM<RC>+《餓えし影/流血の胞子/コンセントレイト:SO》+《エクスプロージョン》+《原初の黒:クリスタライズ》(+《背徳の理》+《千変万化の影》)

     GM:※エンゲージ:[皓、鈴羽、玲、SS]5m[翔太]

     GM:対象:皓、鈴羽、玲(視界/範囲)、装甲無視、[邪毒:Lv]付与。

     GM#12r7+4+6

     (HovB_Dice) GM_HovB:12r7=(8,7,3,3,9,2,3,1,3,7,10,4)=Critical!!

     (HovB_Dice) GM_HovB:5r7=(9,10,4,7,2)=Critical!!

     (HovB_Dice) GM_HovB:3r7=(5,9,6)=Critical!!

     (HovB_Dice) GM_HovB:1r7=(8)=Critical!!

     (HovB_Dice) GM_HovB:1r7=(1)=41+10=51

     GM51だ。

     皓:高いなぁ。

     玲:《リフレックス:ノイマン》《コンバットシステム》《切り払い》《エクスマキナ》。で。#16r7+29

     (HovB_Dice) Rei:16r7=(7,3,6,8,3,3,4,1,1,7,5,8,8,4,4,2)=Critical!!

     (HovB_Dice) Rei:5r7=(7,10,1,10,5)=Critical!!

     (HovB_Dice) Rei:3r7=(1,5,5)=25+29=54

     玲:避けた!

     GM:わー。

     皓:8Dになるか。やるだけやろう。《切り払い/リフレックス:HM》 判定後123%。

     皓#8r7+21

     (HovB_Dice) kou_t:8r7=(3,1,9,7,4,8,9,8)=Critical!!

     (HovB_Dice) kou_t:5r7=(1,1,6,6,10)=Critical!!

     (HovB_Dice) kou_t:1r7=(10)=Critical!!

     (HovB_Dice) kou_t:1r7=(5)=35+21=56

     皓:おし避けた。

     鈴羽:ではドッジを放棄する。

     GM:鈴羽さんだけか。ではダメージ。

     GM#6d10+15+6 [ダメージ]

     (HovB_Dice) GM_HovB:6d10=(7,6,5,3,5,3)=29+21=50

     GM50点装甲無視。

     鈴羽#1d10+89 《リザレクト》

     (HovB_Dice) Suzu_K:1d10=(2)=2+89=91

     鈴羽:毒に啄まれつつも再生を意識する。HP2に。

     GM:行動終了。

     鈴羽:[邪毒]受領。

 

     

     [クリンナップフェイズ]

 

 

     GM:此方は無し。

     将太:ありませんー

     皓:DP5個解除かな。

     鈴羽:邪毒にて9点受けてリザレクト。

     GM:あ、《超振動閃》の効果解除で。

     鈴羽#1d10+91

     (HovB_Dice) Suzu_K:1d10=(1)=1+91=92

     鈴羽HP1に。

     皓:《フェニックスの翼/火の鳥の加護》を宣言。玲さんと鈴羽さん、HP20点回復してください。131%へ。

     皓:こちらもこれでHP21へ。以上。

     玲:ありがとー。私被弾してないが(何)。

     皓:自分の回復のついでですから!

     鈴羽:これでHP21に。

     鈴羽:ありがたや。

     

 

     <Round-2

 

 

     [セットアップフェイズ]

 

 

     GM:此方は無し。

     皓:なしで。

     玲:ありませぬ。

     鈴羽:なしで。

     将太:ありませんー

     

 

     [イニシアチブフェイズ]

 

 

     GMSSが《加速する刻》。

     

 

     ▽Action(Enemy):“Shadow of Sinner” 福原秋姫(5:加速)

 

     

     GM:もう次の手番まで回ってくる気がしないので。

     GM:□メジャー:"Shout-of-Decay"

     GM<RC>+《餓えし影/流血の胞子/コンセントレイト:SO》+《エクスプロージョン》

     GM:+《ポイズンフォッグ/アウトブレイク》+《原初の灰:オープンペイン》+《オールマイティ》

     GM(+《背徳の理》+《千変万化の影》)

     玲:振る舞い過ぎだwww

     GM:対象:シーン全域、[邪毒:Lv]付与、EFによる判定失敗&ダメージ軽減不可。

     GM#12r7+4+6

     (HovB_Dice) GM_HovB:12r7=(3,2,7,3,8,5,3,9,2,2,7,6)=Critical!!

     (HovB_Dice) GM_HovB:4r7=(4,2,2,10)=Critical!!

     (HovB_Dice) GM_HovB:1r7=(1)=21+10=31

     GM31

     皓:先と同じく《リフレックス:HM/切り払い》で避ける。堅実に行こう。

     将太:さっきと同じく《リフレックス:ブラックドッグ》《ゲットダウン》で回避頑張ってみよう

     皓:判定後134%で避ける。#14r7+21

     (HovB_Dice) kou_t:14r7=(10,6,9,6,5,4,5,9,7,3,1,2,6,8)=Critical!!

     (HovB_Dice) kou_t:5r7=(5,1,2,10,6)=Critical!!

     (HovB_Dice) kou_t:1r7=(1)=21+21=42

     将太#10r8+6+2

     (HovB_Dice) Shota:10r8=(9,1,2,4,5,5,10,6,5,2)=Critical!!

     (HovB_Dice) Shota:2r8=(4,7)=17+8=25

     皓:順当に。

     玲:《切り払い》。#10r10+19

     (HovB_Dice) Rei:10r10=(2,8,10,7,4,6,6,9,8,1)=Critical!!

     (HovB_Dice) Rei:1r10=(1)=11+19=30

     将太:ダメかー。

     玲:で、《勝利の女神》。回避。

     鈴羽:《炎神の怒り/アドレナリン/リフレックス》

     鈴羽#17r8+7  侵食率:100に。

     (HovB_Dice) Suzu_K:17r8=(2,1,4,6,1,7,7,4,6,5,3,1,1,2,5,7,1)=7+7=14

     鈴羽:ひっく(何

     鈴羽:回避失敗。

     GM:ではダメージ。

     GM#8d10+15

     (HovB_Dice) GM_HovB:8d10=(5,5,10,4,5,8,1,1)=39+15=54

     GM54点装甲無視。邪毒Lv3付与。

     GM:「うぁぁぁぁぁぁっ!」叫びと共に、4人を巻き込み辺りの全てを崩壊させる幻覚を引き起こす。

     鈴羽:「……………」

     鈴羽:玲へのロイスを昇華して立ち上がる。HP15に。

     将太102%になってるので倒れる。玲さんに ■連帯感/隔意 でとって即タイタス昇華で立ち上がる。

     鈴羽:四肢から分解されていくような痛みを思い出すが、振り切る。

     GM:行動終了。

     鈴羽:「本当に思い出したよ」

     鈴羽:「忘れたかったわたしの痛み」

 

      

     ▽Action:“正位置の太陽” 津嶋皓(20)

 

 

     皓:一旦待機します。

 

     ▽Action:“傍若無人” 逢杜玲(18)

 

 

     玲:待機します。

 

 

     ▽Action:“鋼鉄の弾丸” 淀屋将太(15)

 

 

     GM:行動どうぞ。

     将太:マイナー放棄

     将太:メジャー:《コンセントレイト:モルフェウス》《カスタマイズ》《アタックプログラム》《クリスタライズ》

     将太:んで、判定前に賢者の石使用

     GM:来たー。

     鈴羽:「……………・」

     将太#13r5+6+14

     (HovB_Dice) Shota:13r5=(8,5,8,1,1,3,6,5,8,8,4,2,9)=Critical!!

     (HovB_Dice) Shota:8r5=(9,1,2,7,7,1,3,8)=Critical!!

     (HovB_Dice) Shota:4r5=(7,9,1,5)=Critical!!

     (HovB_Dice) Shota:3r5=(7,3,10)=Critical!!

     (HovB_Dice) Shota:2r5=(8,8)=Critical!!

     (HovB_Dice) Shota:2r5=(5,7)=Critical!!

     (HovB_Dice) Shota:2r5=(6,4)=Critical!!

     (HovB_Dice) Shota:1r5=(8)=Critical!!

     (HovB_Dice) Shota:1r5=(7)=Critical!!

     (HovB_Dice) Shota:1r5=(6)=Critical!!

     (HovB_Dice) Shota:1r5=(2)=102+20=122

     玲:わーい(何)。

     将太122で()

     GM:これはヒドイっつーかもう回避する気も失せるわ(

     将太:銃に石の力を込めて撃つ。

     皓:C5ってこわいなぁ(棒)

     GM:ダメージどうぞ。

     将太#13d10+8+9 ぱぁん

     (HovB_Dice) Shota:13d10=(7,7,3,8,2,9,1,8,9,9,2,3,2)=70+17=87

     将太87点装甲無視で。

     GM:《蘇生復活》。HP1で立つ。

     将太#1d10+112 侵蝕

     (HovB_Dice) Shota:1d10=(9)=9+112=121

     将太:「……っ」 反動が大きかったのか右腕を抑える。121%で終了っと。

 

      

     ▽Action:“三帝の炎剣” 久継鈴羽(5)

 

 

     GM:行動どうぞ。

     鈴羽:マイナーなし。納刀した刀を右手から左手に。

     鈴羽:判定前に【愚者の黄金】を使用。

     鈴羽:《炎の刃/炎神の怒り/アドレナリン/コンセントレイト》+《クロスバースト》+《キリングバヒューム》+《オーバードーズ》+【愚者の黄金】

     鈴羽#22r7+6

     (HovB_Dice) Suzu_K:22r7=(2,6,10,6,9,3,7,5,1,7,3,6,9,10,6,2,6,4,5,5,2,7)=Critical!!

     (HovB_Dice) Suzu_K:7r7=(3,4,2,10,6,6,6)=Critical!!

     (HovB_Dice) Suzu_K:1r7=(9)=Critical!!

     (HovB_Dice) Suzu_K:1r7=(5)=35+6=41

     鈴羽:41.リアクションを封じる。

     GM:それじゃどうしようもない。ダメージどうぞ。

     鈴羽#5d10+51

     (HovB_Dice) Suzu_K:5d10=(7,3,8,1,3)=22+51=73

     鈴羽73点装甲有効。

     GM:――HP0。演出どうぞ。

     

 

     抜刀し全身に炎を纏ったまま幾度も切りつける。

     皓の持っていた刀を左手で奪い。納刀のまま殴りつける。

     腕、足、肩、関節を皓の持っていた刀で殴りつけ破壊する。

     そのまま後ろ手で投げて返す。どうせ使い手以外には満足に使えないもの。だからこそ。非殺には使える。

     肉を斬りすぎて刃こぼれした己の刀をもう一度構える。

 

 

     皓:「……鈴羽さん」些か驚いたものの、投げられたならそのまま掬いあげる様に受け取った。

     鈴羽:「秋姫」

     GM:秋姫は無言のまま視線を向ける。

     鈴羽:「戻っておいで」

     秋姫:「――――」

     鈴羽:右手で歯零れた刀を引く。

     鈴羽:「わたしは落ちこぼれだった」

     鈴羽:「賢者の石には適合せず、己力も弱く。そして前を向こうとする意志すらなかった」

     鈴羽:「それでも人が手を差し伸べてくれた。だからここにいる」

     鈴羽:「出来る奴には出来ない奴の気持ちなんてわからない。出来ない奴には出来る奴の気持ちなんてわからない」

     鈴羽:「それでも。生きる世界が違うなんて。いい訳でしかないんだよ!」

     鈴羽:左手を差し出す。

     鈴羽:「そんなに傷ついていても右手だけは伸ばせる」

     GM:秋姫はその手を見て、僅かに自分の右手を伸ばそうとする。

     GM:――が。

     秋姫:「あと少し早く気づいてくれれば……いえ。私が助けを求めていれば。そうできたかもしれない」

     鈴羽:「…………」

     秋姫:「だけど、それでも……"アイツらだけは許せない"

     秋姫:「だから"連れて逝く"。……たとえこれで、自分が地獄に落ちたとしても」

     秋姫:「さよなら」

     GM:――そして、最後のEロイスを起動。《絶対の枷/傲慢な理想》。遵守条件は――

 

     「私が死ぬ時が来たら、お前たちも後を追え」

      

     GM:これにより、“陣内真”を除く全ての被害者が死亡確定します。

     GM:――そして。それを最後に、“福原秋姫”も事切れた。

     鈴羽:「……………・」

     鈴羽:脱力して。持っていた刀で首筋を切って秋姫に止めを刺す。

     GM:それと同時に、ケースも消失。被害者は五体満足でこそあるものの、全員ピクリとも動かない。

     GM:“陣内真”を除いては。

     皓:「……なんで、こんな……」意味のない言葉を呟きつつ、よろめく様に倒れたままの陣内に寄った。彼の様子はどのような具合で。

     GM:息はあります。始まる前に言った通り、ケガとかはない。

     鈴羽:秋姫の目を閉じさせて。上着を脱いで死体を包む。

     皓:はぁ。と息をついてそのまま肩を貸す様に陣内を抱え上げた。

     鈴羽:納刀し。空いている手に持ち。秋姫を背負う。

     鈴羽:「それでは」

     皓:「玲さん、将太くん、あとお願いしていいですか」

     玲:「ああ。支部長代理には俺達で話をつけとく」

     鈴羽:玲には頭を下げて。ゆっくりと歩み去る。

     皓:「すみません、お願いします」

     将太:「……ああ、任せとき」 少し呆然としながらもそれには返事して

     皓:ぺこり。と頭を下げて、鈴羽さんから多少遅れて部屋から出て行った。

     玲:「将太も上に上がって休んどけ、連絡は俺がしとく」

     玲:一人だけダメージ喰らってないしな。

     鈴羽:一応ダメージ計測しておくか…

     鈴羽#2d10-12

     (HovB_Dice) Suzu_K:2d10=(4,2)=6-12=-6

     鈴羽HP6だけ残り。

     玲:下手してたら昏倒してたか。

     将太:「……ん、すんまへんなー。ほんまは俺がやっとかなあかんのに……」 ふらふらしながら。

     玲:「……さて、と」

     玲:自分もなんだかんだで甘いヤツなのは重々承知してはいるが。

     玲:気を取り直して、支部に通達。

     玲:「“Outrage”より“Realizer”へ――」

 

 

 

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     [Back Track]

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     GM:Eロイスは《絶対の枷》、《傲慢な理想》、《原初の恐怖》、《ありえざる存在:キングダム》の4つです。

     GM:使用する場合は使用してからバックトラック判定をしてください。

     皓:最終侵蝕134%、ロイス5、空き1、D1ですが、福原さんのロイスはこれはタイタスですかねぇ。

     鈴羽:あ。侵食率は最終的に122でした。ロイス4(初期2・福原・皓) D1 ・タイタス(玲) 空き1です。

     GM:保持していたいのであれば構いません。

     将太:最終121%、D1、ロイス5S含む)、タイタス1

     皓:ではそのままで。陣内に彼女の思いを言って聞かせねばなるまい。

     将太:被害者のロイスはタイタスになりますか……?(一人生き残りましたけど)

     鈴羽:では福原は保持したままで。

     玲:ギリギリセーフ?

     GM:残っているのでOK、とします。

     将太:了解です。

     玲4個とも使うか。最終侵蝕率132%。ロイス4。Dロイス1、タイタス1。

     鈴羽Eロイスは使用。

     鈴羽#4d10-122

     (HovB_Dice) Suzu_K:4d10=(4,3,7,8)=22-122=-100

     皓:僕も4ついただきます。その後で空き等は考える。

     将太Eは……使うか。

     将太#4d10-121

     (HovB_Dice) Shota:4d10=(10,8,8,8)=34-121=-87

     将太:ぶっ

     鈴羽:んで。ロイス4個のままで。

     皓#4d10-134

     (HovB_Dice) kou_t:4d10=(3,8,10,7)=28-134=-106

     GM:うお。

     玲:137%だった。#4d10-137

     (HovB_Dice) Rei:4d10=(9,4,7,10)=30-137=-107

     鈴羽#4d10-100

     (HovB_Dice) Suzu_K:4d10=(2,10,7,9)=28-100=-72

     鈴羽:72%。

     玲:今回皆高くないか。

     皓:このままで行こう。素で。 #5d10-106

     (HovB_Dice) kou_t:5d10=(7,2,3,5,9)=26-106=-80

     皓:順当。80%帰還。

     将太:う、うーん。まあ下がりすぎてもいいから素で行こう

     将太#5d10-87

     (HovB_Dice) Shota:5d10=(5,1,6,3,10)=25-87=-62

     玲:メモリーは今回はいいか。同じく素振り。#4d10-107

     (HovB_Dice) Rei:4d10=(8,8,5,6)=27-107=-80

     将太:予想はしてた。62%帰還。

     玲:成功。

     皓:……メモリとかありましたね!(おおぼけ)

     玲:早く3個揃えたいものだ。

     GM:ちょ(

     皓:いかんいかん、久々過ぎて何か色々忘れてる……!

     将太:おかえりなさいー

     皓:そして皆様お帰りなさいませー。

     GM:とりあえず全員帰還ですね、おかえりなさいませ。

 

 

 

     -------------------------------------------------

     Master Scene

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     センパイ達に“あの件”を問いただされた日から数日後。

     アイツが事故で亡くなったらしいという話を聞いた。

     

     それからしばらく後。俺に一つの事件が起こった。

      

     アイツの“あの件”に関わっていた奴らが皆転校したという話を聞いた。

     後東も久保も伊沢も、皆何処かへと行ってしまった。アイツがいなくなったのと同じ時期に。

     だけどそれだけで、何処へ行ったか誰も知らなかった。

      

     そしてある夜に、俺の元に見たことない番号の電話が鳴った。

      

     何回切っても。

      

     何十回切っても。

      

     切った回数が百回を超えても。

      

     鳴り続ける電話に俺は意識を失いかけ、それでも怒りの感情をむき出しにしてその電話に出た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

      

     『私は』

 

 

      

     アナタを

      

 

 

     ユルサナイ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

      

     後ろからアイツの声が聞こえて。思わずオレは振り向いた。

      

     ――あのときの姿のアイツがいた。

      

      

     ――そこから先の事は覚えていない。気づくと、俺はあの公園にいた。

      

     “呪い”とか“幽霊”とか。そんなものを信じていたわけじゃない。

     だけど、センパイ達が言わんとしてた事だけははっきりと分かった。

      

     ――現実か幻想かはともかく。あの光景は、紛れもなく自分が招いた結果だと。

      

     そこまで考えついた時、俺は携帯を手に取っていた。

      

      

      

     -------------------------------------------------

     Ending1What remained

     Place:黒巣市街/墓地 Scene-Player:“正位置の太陽” 津嶋皓&“三帝の炎剣” 久継鈴羽

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     街外れの小さな墓地。

     表向きはともかく、実際はOV絡みの事件による犠牲者達が眠るその墓地に、福原秋姫も埋葬されることとなり。

     墓が作られたという知らせを聞いて訪れたところで、二人は鉢合わせる事となった。

 

 

     皓:片手に小さな花束を下げて、話に聞いた墓標の前までやってきた。

     鈴羽:憮然とした顔をしたまま。花束を下げてやってきた所に皓の姿を見つける。

     皓:「──あ」

     鈴羽:「こんにちは」

     皓:そちらに気づいて立ち止まり。こく。と頷く。「こんにちは。君も来たんだね、やっぱり」

     鈴羽:まずは花を供えて黙祷。

     鈴羽:「ええ。私の少ない友達の一人でしたので」

     皓:据え付けの花挿しに大雑把に花を分け入れて。軽く手を合わせ、鈴羽さんの隣で瞑目した。

     皓:「……そっか」

     鈴羽:「ええ」

     皓:「そんな彼女がこういう形になったのは……寂しいね」

     鈴羽:「ええ」

     鈴羽:「さみしいです」

     皓:閉じでいた眼を開き、じ。と彼女を見た。

     鈴羽:「よくある話ですが。何か出来る事があったのじゃないか、とは考えます」

     皓:「うん」

     鈴羽:「とはいえ。終わってしまった話です」

     皓:「……そうだね」

     鈴羽:「これからの事、というなら。陣内を彼女の遺志に沿っておくるのが正しいとも言えますが」

     鈴羽:「それはわたしの仕事ではありません」

     皓:「正しくないよ」

     鈴羽:「そうでしょうか」

     皓:「そんな手段は、結局繰り返すだけだ」

     皓:「あの場所で彼女が言ってたこと。確かに因果応報だったのかもしれないけど」

     鈴羽:「………………」

     鈴羽:じっと見る。

     皓:「あれは、彼女が取るべき手段じゃなかった。どうしろ。とか言えないけど……あんな方法が正しいなんて事だけは、絶対ないんだ」

     鈴羽:「わたしは彼女が最後にあの選択肢を選んだのなら。間違いではなかったなんて言いません」

     皓:くしゃり。と前髪を片手で握り潰して。「──一緒に連れて行ったことで、本当に彼女は救われたのかな」

     鈴羽:「いいえ」

     皓:「──……そっか」

     鈴羽:「何一つ救われてもいないし何も片ついていないでしょう」

     皓:「結局、それは同じことを繰り返すだけにしかならないって事だった、から、ね」

     鈴羽:「同じ事を繰り返す事になってもいいんです」

     鈴羽:「結局間違えたとしても。自分で選んだならそれでいい」

     鈴羽:「やったらやり返される、というのはもう成し遂げてしまったらどうでもいいんですよ。彼女には」

     皓:「……僕は」ふる。とひとつ頭を振って。

     鈴羽:「それが間違えているというのは。方法やり方、何もかもを考慮せずに彼女を追い込んでしまった世界が悪い」

     皓:「君みたいにそう言い切れる程、確かな何かをこの件に見出せていないな」

     皓:いつだってそうだ。後悔ばかりで。結局答えなど見つけていない。その事実に、疲れた様に息を吐いた。

     鈴羽:「もう私には終わってしまった話ですから」

     鈴羽:「例え生き延びてしまった人が。どうなろうが。私にはもう関知する事は無い」

     鈴羽:「もう彼女はいないのですから」

     鈴羽:「墓参りも終わってしまったので」

     鈴羽:「彼を如何こうしようという意味すらなくなってしまいました」

     鈴羽:「………………………」

     GM:そんなやり取りをしていた二人の所に、砂利を踏む音と共に人影が一つ現れる。

     鈴羽:「せめて。彼女が間違いでなかったと。私ぐらいが言わないと」

     鈴羽:「誰も言ってくれる人がいないでしょうから」

     鈴羽:首だけ振り返り。見据える。

     GM:それは花束を持った、“陣内真”の姿。

     皓:鈴羽さんの言葉に、否定ではなく黙ったまま軽く首を振り──足音に振り向いた。

     皓:「──陣内」思わず、漏れた様に名前を呟く。

     GM:皓には見慣れた、どことなく軽薄そうな表情は無く。

     GM:二人に気づくと頭を下げた後、真っすぐに墓の前にやってくる。

     鈴羽:「ああ。来たんですか」

     鈴羽:場を譲る。

     皓:此方も何となく、一歩下がる様に道を開けた。

     GM:真は二人にもう一度会釈して、黙って花挿しに花を入れた後。

     GM:地面に膝をついて、墓の前に頭を下げる。

     真:「……本当に今更なのは分かってる。それでも言わなきゃならないと思って此処に来た」

     真:「……ごめんなさい」

     鈴羽:「…………」

     GM:しばらくそのままの姿勢でいた後、静かに頭を上げて、立ち上がる。

     鈴羽:「あなた」

     GM:真は黙って鈴羽に顔を向ける。

     鈴羽:「もういう事は終わったかしら」

     GM」真は少しの間黙った後。鈴羽にも頭を下げる。

     真:「……すいませんでした。貴女の友達を、こんな形で奪ってしまって」

     鈴羽:「ええ。わたしの数少ない友達だった」

     鈴羽:「貴方達がもう少し考え直していれば今頃ここにいないでしょうね」

     鈴羽:「結果論だけれど」

     鈴羽:一歩前に。

     GM:真は頭を下げたまま、動かない。

     鈴羽:そのままスナップの効いた手で陣内の頬を張り倒す。

     鈴羽:「……とりあえず怒りというのを表現してみたわ」

     GM:派手な音を立てて、砂利の上に倒れた後。黙って体を起こす。

     鈴羽:「わたしはあなたを許さない」

     鈴羽:「でもこれは友達を失った悲しみからの話――」

     鈴羽:「友達が間違えた『行動』を取ったのなら。止める意思はある」

     GM:顔を上げたまま、黙って鈴羽の話を聞いている。

     鈴羽:ギリッとどこかを睨み。吠える。

     鈴羽:「福原。もうこうこれで貴女のやり残したことはやったわ。自分を追い詰めた人間に謝らせたし、こうしてあなたが受けた暴力を振るった」

     鈴羽:「貴方が選択した事については何一つ口を挟まない。それでも一人で行動し。このような結末を引き起こしたことをわたしは許すわけにはいかない」

     鈴羽:「福原。貴方がまだこの人に復讐しようというなら。私は貴女を許さない」

     鈴羽:「…………陣内さん」

     鈴羽:ふぅ。と息を吐いて。

     真:「…………」

     鈴羽:「福原は口下手で思いも伝える事も下手くそで、言いたい事を言わないでおさめてしまう悪癖があったからこそ。格好の虐め対象になったのだけれど」

     鈴羽:「彼女が復讐とそういうなら。今ここで終わったわ」

     鈴羽:「苦しんでも後は貴方の問題よ。

     鈴羽:「好きにして頂戴」

     鈴羽:溜息ついて。

     GM:真は少しの間鈴羽の顔を見て、無言で立ち上がり、改めて頭を下げる。

     GM:そして頭を上げた後、踵を返す。

     鈴羽:「謝るというなら。貴方の友達を助けられなかった。止められなかった」

     鈴羽:「だから彼女に代わって謝るわ。ごめんなさい」

     鈴羽:「……………………・・」

     鈴羽:じゃあ、と。

     鈴羽:顔を伏せて踵を返して先に出ていく。

     GM:それには何かを言おうとしたようだが、結局何も言わず数歩遅れて墓から離れていく。

 

 

     翌日、“陣内真”が“諸事情”により部活動――いや、高校を退学したという話を聞くことになり。

     ――この日が彼の姿を見た、最後の日となった。

 

 

 

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     Ending2Finished work

     PlaceElysion/支部エリア

     Scene-Player:“傍若無人” 逢杜玲&“鋼鉄の弾丸” 淀屋将太

     登場:不可

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     結果として、最悪の形で事件は収束することとなった。

     ともあれ、報告はしなければならないということで、二人は支部長室に赴いていた。

      

      

     美鈴:「……確かに、報告は受領しました。お二人とも、お疲れさまでした」

     GM:流石に今回の件は堪えたのか。沈痛な表情で、そう告げる。

     将太:「……はい」 一通り報告を終えて。少し目を伏せる。

     玲:「何処にでも転がってる話で、“俺達”の目にはつきにくい。そういう事例だったんだ」

     美鈴:「……そうですね。確かに“よくある話”です」 

     美鈴:「ですが、それでも防げなかった言い訳には出来ませんから、ね」

     GM:貴方方を責めるわけではないですが、と。

     玲:「……否定はしない」

     将太:「……難しいです」

     玲:「もう少しだったんだ」

     玲:「もう少し、どっちかが、会うのが早ければ」

     玲:「最低の結果にはなっても、最悪の結果にはならなかった」

     美鈴:「……ええ」

     玲:黒猫モチーフのカバーがついたスマートフォンを取り出し、“果たされた彼女の依頼のメール”を削除する。

     美鈴:「慣れろ、とはいえません。ですが、こういう事例もあると言う事だけは、頭に入れておいてください」

     GM:玲のその動作を見やりつつ、翔太にはそう告げる。

     将太:「はい」 短く、いつも通りのように返事して。

     玲:「それでも――“依頼”は果たされた」

     玲:将太の肩をたたく。

     玲:「だから、だ。下の喫茶店で好きなもの頼め。“依頼”の報酬で好きなもの奢ってやるよ。供養代わりに存分に食え」

     将太:玲さんのほうを向く

     将太:「……ええの? 自分のもんやのに」

     GM:「……逢杜さんがそういうのであれば、お言葉に甘えるのが宜しいかと」 横から。

     美鈴:「事後処理は、此方で進めておきますので」

     玲:「いいんだよ。それで」

     将太:「……すみません、ありがとうございます」 2人に

     玲:支部長代理の方に顔を向ける。

     GM:美鈴は玲に「お願いします」というかのように頷く。

     玲:「では、そういうことで」

     GM:美鈴「ええ。改めて、お疲れさまでした」

     玲:将太を連れて退出する。

     将太:もう一度支部長代理のほうを向いてお辞儀をする。

     将太:そして、そのまま玲さんに連れられて退出。

 

 

 

     Double+Cross The 3rd Edition

     Shadow of Sinners

 

                            END

 

 

 

 

 

 

     「何にしよ……これも頼んでええの?」

     「ああ、金の事は気にするな、食べたいものを好きなだけ頼め」

     メニューと睨めっこする、将太を目の前にしつつ俺は先程消去したメールの内容を思い出す。

 

     “自分を苛めた奴らへの復讐”の依頼。

 

     下準備中に“彼女”は自らの手で実行してしまったので金にはならない仕事だったが。

     それでも依頼には違いなかった――まだ人間であった少女の依頼には。

 

     だから、社会的にも制裁を受けるであろうアイツの心に一刺しをくれてやった。

     死ぬまで忘れないであろう、あの姿で、あの声で。

 

     金にならない仕事はそこまでだ。文句があるなら金払うなりアイツの元へ化けて出るなりしてくれ。

 

     「やっぱりお好み焼きやろなぁ……せやけどたまには別のもんも頼んでみたいし、悩むわぁ」

     「だからな、金の事は気にすんなって」