† PRE
PLAY †
玲:「夏の予定? (指折り数え)六月と七月と八月と……夏の間は忙しい」
「こっちの世界じゃすっかり有名人で仕事が次々来るからな」
「……ほとんど女装して売り子やるってーのが悲しいとこなんだがorz」
“傍若無人”逢杜玲。
売り子にメイド、荒事暗殺と万能の何でも屋兼イリーガルエージェント。
自分の背丈を凌駕する大剣を奮い立ちふさがる敵を文字通り粉々に叩き潰す
少女──ではなく残念ながら男。
基本的に手加減も容赦もしない性格だが妹と同居人、そして猫にはメチャクチャ甘い。
【HP】24 【IV】20−3 【基本侵蝕率】35%
[PC間ロイス:“真実の探求者”水原
美雪 ■連帯感/□憤懣]
「同じシンドロームらしいんで妙に身近に感じはする。
でも、特異な分野が真逆だとしても、自衛くらいはできとけ」
シナリオロイス:少年 ■有為/□不安]
「自殺幇助でも依頼は依頼なんだから引き受ける。楽だし。
その前にちゃんと裏とって疑わしいところがなければ、の話だがな」
以上、よろしくお願いします。
美雪:「わたし?水原美雪っていうの。UGNの研究者兼、喫茶店の店員ってところかな」
「事件がわたし自身に関わって来るなんて珍しいよね……できる限りの事をやってみるよ。よろしくね」
実家の喫茶店の手伝いをしている活発な性格の少女。
学生だったりUGNの研究者だったりいろいろ忙しそうな人。
高速の情報・状況分析による支援・情報収集を主な能力に持つ。
ノイマン/ハヌマーン HP:12 IV:9 基本侵食率31%
PC間ロイス:門脇 葵さんに■感服/□憐憫
「あの年で支部長だったなんてすごいよね……身長の事?あんまり気にしなくてもいいと思うけどなぁ」(何)
シナリオロイス:“鋼鉄の鼠”(Ferrum Mus)に□好奇心/■脅威
「相当な力を持った"兵器"……その力を実際に見る事にならないと良いけど……」
紹介は以上で。それではよろしくお願いいたします。
葵: 「日常との結びつきが我々を形作る」
「だからこそ──だな」
「何かを守る大切さは何事にも耐え難い」
直情系お節介姐御気質の黒羽学園高等部3年生。生徒会書記官。口癖は「君は馬鹿か」。
刑事の父を持っていたが、父の影響でと強盗殺人事件に巻き込まれそれが切欠でオーヴァードに
覚醒する。
元は関西地区のある街でのUGN支部長だったが事件解決と共にUGNを引退。転校し現在に至る。
一応。嫌だが黒巣市部支部長候補生。
レネゲイドの影響で年齢の割にちまい身長と言われつつもめげずに異郷・黒巣で頑張る努力家。
ハルバード使い。
PC間ロイス:“傍若無人”逢杜
玲 [■有為 □隔意]
「依頼人としては有能だよ。ただ被害を鑑みない所は改善してもらいたいものだ。正直な」
シナリオロイス:斗乃神 六城(とのがみ・むじょう)[□有為 ■憤懣]
「わたしの街を侵略するなら容赦などしない」
では自己紹介完了です。よろしくお願いします。
昨日と同じ今日。今日と同じ明日。
世界は繰り返し時を刻み
変わらないように見えた。
だが 人々の知らないところで
世界は大きく変貌していた……。
突然に舞い込む不可思議な依頼。
黒巣市へと侵入してくるFHセル。
二つの出来事が結びつく先にあるのは、悪しき野望と悲しき願いであった。
果たしてキミ達は、鋼鉄の軍団を退け願いを成就させる事ができるのか?
Double+Cross The 2nd Edition
黒金の願い
-Panzer
Marchen-
――どう在るかは選べずとも、どう終わるかは選べるはず――
† OPENING
PHASE †
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
◆ Opening 01 ◆ 不可解な依頼
Scene Player:“傍若無人”逢杜 玲
Place/Time:玲の家の前/早朝
Entry:不可
_________________________
玲:(ころころ)36%。めっさやる気ねぇ(何)。
GM:さて。ここは猫屋敷の目前の通り道。
キミは気が向いたので猫と一緒に散歩して、丁度帰ってきたところだ。
屋敷は出かける前となんら変わりない。
思い詰めた表情の少年が、門の前に立っていることを除けば。
玲:ふむ。
「どうした。朝からそんな顔して」
GM:「解析、照合……“傍若無人”。……この人なら……」
やや苦しげな表情を浮かべたまま、小さくそう呟くと。
「貴方に依頼したいことがあります。レネゲイド関連の何でも屋としての、貴方に」
玲:姿を見て解析照合って言葉が気にかかるも、立ち話もなんなので家に呼ぶ。
「成程、それで依頼、ってのは?」
GM:キミが家に呼ぼうとするも、首を横に振って。せっぱつまって口調で言う
「お願いします。ぼくを、殺してください」
玲:「分かった」
言うか早いか、持ち歩いてる相棒を頭に振り下ろす――直前で止める。
GM:ふむ
玲:「自殺幇助は構わないが、俺が身元を調べた上で殺すか殺さないか決める。それでいいか?」
GM:では、剣の風圧が少年の身体へとのしかかる。
するとだね。少年の身体がバチバチと電気の火花のようなものを散らしつつ、薄れていく。
もう急激に存在感を無くしていく。もうキミの言葉も聞こえてはいないようだ。最後の力を振り絞るように、言う。
「ぼくは、この街のどこかにいるから……探し出して、おねが…ぃしま……」
バヂッ、と。弾けるような音と光が舞い散り、次の瞬間少年は姿を消していた。
玲:「幻影……という訳でもなさそうだな。乗りかかった船、か」
GM:というわけで、シーンエンドとなります。最後に何かあれば、どうぞ。
玲:ただ働きになりそうだなと思いつつにゃんこと一緒に家に入って行く。
「その前に、朝飯か」
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◆ Opening 02 ◆ “鼠”の手がかり
Scene Player:“真実の探求者” 水原 美雪
Place/Time:自分の部屋/朝方
Entry:不可
_________________________
美雪:(ころころ)34%。
GM:さて。数日前に、この街に厄介な兵器が持ち込まれたとの情報がUGNに入った。
しかし手がかりが少なかったため、UGNは使えそうなメンツを見繕って情報収集の依頼を出した。
キミは、その依頼を受けた者の一人だ。
でもって。キミは地道な調査の末に、とある情報屋から兵器に関する資料をもらいうけた。
ソレが今、目の前にある資料というわけだ。
美雪:「これかぁ……」
軽い朝食をとりながら、その資料に目を通す。
GM:資料には開発コードネームである“鋼鉄の鼠”という名称は書いてあるモノの具体的な形状や性能に
ついては記載されていません。
ただし、機能については記載があります。
『単独、あるいは複数で街に潜入し、内部で大規模な破壊行為を行う機能をもった兵器』と。
額面通りに受け取るなら、潜入機能と戦闘機能を兼ね備えた、大層厄介な代物ですね。
美雪:「……これは確かにUGNが血相変えて動くよね……それだけの性能があるってことみたいだし」
資料に目を通しながらつぶやく。
GM:そして、資料の末尾には。こう書かれていた。
『開発担当はFHの斗乃神セル。ただし現在、セルの制御下を離れ暴走中。詳細不明』
美雪:「これ以上鼠自体について調べても結果は見込めなさそうだし……この"斗之神セル"について
調べたほうが良いかな」
GM:では、今後の調査方針をキミが思い定めたところで、そろそろシーンエンドとします。
美雪:「あんなひどい光景はもう見たくないからね……とにかく、早く情報を集めておかないと」
言って、PCに向き直った。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
◆ Opening 03 ◆ 斗乃神セル
Scene Player:“楽園を護る者” 門脇 葵
Place/Time:実務室「Heavens
Bell」/朝方
Entry:不可
_________________________
葵: (ころころ)35%。
GM:「唐突ですが。黒巣市は今、緊急事態にあります」
のっけから、志部長代理からそんなことを言われた。
「先日の深夜……いつ頃なのかは正確には不明ですが、斗乃神セルという武闘派FHセルが強引に
街に入り込んできました」
葵: 「むぅ」
GM/美鈴:「武闘派といったところで、黒巣支部で管轄するオーヴァードの上の方々と比べればチワワと同レベルですが、
それでも末端の職員からすれば脅威に違いありません」
葵: 「少しは謙遜と隠蔽した方がいいと思いますけれどね。その事実」
肩を落としつつ。
GM/美鈴:「しかし、彼らは例のごとく多忙で動けない。正直、私もダミーを此処に置いて職務放棄を考慮する程に」
葵: 「ともあれ。武闘派FHの斗乃神セルですけれど。目的は判明しているのですか」
GM/美鈴:「目的は、ある1つの事を除けば何も分かっていません。
少し前から、件のセルが“傍若無人”――逢杜玲さんのことを急に調査し始めたというだけ」
葵: 「…ふむ」
GM/美鈴:「故に、貴女に命じます。斗乃神セルに関わる事態の対処を。人員は適当に現地調達を」
葵: 「……了解しました。物凄く投げやりな気もしますがお受けしましょう」
GM/美鈴:「……お願いします……私は引き続き残務を」
葵: 「…目のクマ見る限り大変そうですね」
遠い目をしつつ。
GM:亡者の様な瞳に幽鬼のような雰囲気を漂わせて、美鈴ちんは書類とにらめっこし始めた。
「……貴女は【ワークス:支部長】ですが、一度私と替わってみませんか?」
葵: 「メタな発言ですが。元いた支部とあまり変わりませんよ。
というか補佐官やってるんですから勘弁してください」(何)
GM/美鈴:「……ふふふ、そう。やっぱりですか……それではよろしくお願いします……」
葵: 要らない書類を退席際にシュレッダーに投げつつ(何)。
GM:というわけで、キミは斗乃神セル対策を任されたのであった。
葵: 「情報、だな」
上位なら楽だが。”一般人”は比ではない故に。
街を守る事には異論も無い。
退席を迅速にした。
† MASTER
SCENE †
「目標はまだ発見できないのか? ――ちっ、忌々しいな」
男は、黒巣市内に密かに用意したベース――他のFHセルと交渉して譲ってもらった場所だ――から方々に
指示を飛ばす
「…なに? “傍若無人”とヤツが接触したという目撃情報があると?
構わん。多少強引でも良いからヤツを調べ上げろ。UGNにこちらの動きを悟られてもいい。時間が惜しい。
この街で長くは活動できない。強力なセルが別事件を起こしている今が好機なのだ。
時間をかけてなどいたら、あっという間に叩きつぶされるぞ」
指示を受けて、セルメンバー達が一斉に動き出す。
探し物を見つけ出すために――
† MIDDLE
PHASE †
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
◆ Middle 01 ◆ 襲撃者たち
Scene Player:“傍若無人”逢杜 玲
Place/Time:玲の家付近/午前
Entry:可
_________________________
玲:(ころころ)45%……むぅ。
GM:さて。朝ご飯を終えて、そろそろ動き出そうかな、という時分。
キミは、何者かの気配を感じていた。家の外から、複数の視線を感じる。
玲:「ごちそうさまでした」
パンと手を合わせて――視線の元へ目を向ける。
GM:家の中にいる限りは押し入ってくる感じはないけど、外に出たらどうなるかわからないね。
玲:ふむふむ。
GM:ただまあ、このまま家の中に閉じこもっていても話は進まない。少年捜しもできないしね。
玲:ようやく修繕が終わった家をまた壊されてたまるか、と怒りのボルテージぎゅんぎゅん上げつつ、こっそり
外に出る。
GM:こっそりか、そうなると……家の中から姿を消したことはわかるだろうから。外の気配は慌てて動き出す。
まず、《ワーディング》を展開。家を包囲するように現れる兵士風の一団。
簡素なアーマーベストとアサルトライフルを持っている。
でもって、玲を探しに来るね。まあ、このままだとすぐ見つかる。
玲:では、散開する前ある程度かたまってるところを衝撃波で吹き飛ばす(何)。
GM:兵士風の一団は、慌ててキミの方へ向き直る。
衝撃でまとめて吹き飛ぶ、かと思いきや――《マグネット・フォース》。
一部の兵士が、他のメンバーを庇って衝撃を受け止める。そして、《ロックオンサイト》からの銃撃を玲に
浴びせかける!
……ところで、貴方の装甲値20ですよね?(何)
玲:そうですね。
GM:ふふふ。こっちのダメージ期待値は、おおよそ16くらいなんだぜw
「ば、馬鹿な! アサルトライフルの掃射を受けて無傷だと?!」
「ヤツは強いぞ、捕縛しようなどと考えるな。撃ちまくれ!!」
というわけで、敵はもうなりふり構わず撃ってきます。
流れ弾で庭や塀のダメージがバカになりません。まあキミは無傷ですが。
玲:「人を化け物みたいに――」
一足飛びで空を舞い。
「――言うんじゃねぇよ!」
次々と衝撃波を放ち、逃げ場をなくす。
GM:「ぐがああああああっ!」
連続攻撃の前に、とうとう一団は全滅する。
玲:殺しはしないよ。自分の家の庭だし。
GM/兵士達:「お……のれ。“鋼鉄の鼠”の手がかりを前にして……」
玲:「“鋼鉄の鼠”だと? おい、なんだそりゃ」
GM:「貴様に話すことなど何もない……斗乃神セルに栄光あれっ!」
瞬間。物凄く、嫌な予感がした。このまま奴らの近くにいては危ない。
具体的には、同じエンゲージにいると超ヤバイ。
玲:「ちっ!」
後ろにジャンプして避ける。
GM:《自爆装置》。
ドォォォォンッ
遠くまで響く爆音とともに、一団が消滅する。
玲:「またこうなるのかよっ!?」
風穴開いた壁と庭の大穴を見て叫び、厄介事に巻き込まれたことを改めて思い知りながら、吹っ飛んだ
死体から金になりそうなものを物色し始める(何)。
GM:アサルトライフルは金になりそうかな。アーマーは消し飛んでるw
玲:「銃はなんとかアーマーは安物でゴミ、使ってるサイバーパーツも粗悪品かよ。
何のために生まれてきたんだこの役立たず共!」
めちゃくちゃ理不尽な怒りをこみあげつつ(何)。
美雪:(ころころ)42%。
「あー……すごい事になってるなぁ……って何やってるんですか玲さん?」
カバンを手に声をかける。
玲:「何って……リサイクル品の回収(何)。
ったく、斗之神セルだかチリガミセルだか知らねーけどよ、“鋼鉄の鼠”がなんだってんだ」
美雪:「あー……もうこの状況見たら厄介な事なのは予想つくかもしれないですけど……」
言いながら、UGNからの依頼の内容と玲さんが狙われてる事を説明。
リサイクル品の回収っていうのにはつっこまない(何
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
◆ Middle 02 ◆ 喫茶店にて
Scene Player:“楽園を護る者”門脇 葵
Place/Time:喫茶“ゆにばーさる”/午前
Entry:玲は強制登場/美雪は任意
_________________________
葵: (ころころ)41%。
玲:(ころころ)55%。
GM:さて、謎の兵士一団自爆事件の、ほんの少し後。
玲はちっちゃい元支部長に呼ばれて、喫茶ゆにばーさるにやってきていた。
葵: 「とりあえずだ。斗之神セルにこの街…もっと厳密に言えばお前が狙われている」
開口一番。
玲:「恨み買いすぎて見当つきやしねぇ……と言いたいとこだが親切にも何を探してるか教えてくれたしな、
連中」
ずずー、とコーヒーと同量のミルクに砂糖を5倍は入れたアイスコーヒーを啜り。
葵: 「戦闘能力的には心配してないのだが。武闘派セルという時点で何をしでかすか分からん。
故にUGNとしての依頼にもなる」
GM:ちなみに、斗乃神セルについては、葵も詳細は知りません。
代表者が“黒き城の将”斗乃神 六城だということくらい。
葵: 「依頼内容はセルの脅威を取り除く事、になる。請け負ってもらえるな。“傍若無人”」
玲:「こっちとしては依頼が増えて問題ない」
もっともその度家が破壊されるのは勘弁してほしいところだが。
GM:いきなり黒巣市に来たセルなんで、まだ詳細な調査は済んでいない段階なんですね。
故に時分で調べるしかありません。そこのところ、よろしく。
葵: りょかー。
玲:うぃす。
「……手がかりになるかどうかは知らないが――」
とOPの少年のことを話す。
「連中が襲ってきたのはそのすぐ後だ。無関係でもないだろう」
葵: 「至極単純に考えれば”鋼鉄の鼠”=その少年になるな」
GM:ふむ。そのことを話すのなら、ですね。葵は一つのことに気がつきます。
『少し前から、奴らが“傍若無人”のことを急に調査し始めた』
と美鈴は言っていましたがその『少し前』という時刻は、丁度玲が少年と会っていた時刻くらいですね。
その辺りから、なりふり構わず急に玲のことを調べ始めた。
葵:「ともなると──捕獲しきれずにいたところ、お前に接触した事でなりふりかまっていられなくなった…か?
しかも消えた、か。この街にまだいるとは思うが」
玲:「移動できない理由でもあるかどうかはともかく、な」
葵: 「どの道、斗乃神セル、鋼鉄の鼠に関しては調査までも至っていない。これからの話になる。
仮定の話にもなるが」
玲に改めて視線を向けて。
「何故、お前を捕獲しようとしたんだろうな。逃げた鼠を追うだけで事足りたろうに」
玲:「俺が知ってる、そう思ってたんだろう」
葵: 「事情をか。ありえる話だが。そうだとするとセル自体が鼠の重要性をかなり高く見ている事になるな。
少なくとも単純破棄では済ます気が無い、という事か。厄介だな」
玲:「大枚はたいて作った虎の子を動かさずにぶっ壊されたらたまんないだろうよ、連中だって」
葵: 「まぁ。資料に関しては“真実の探求者”も協力してもらう事になった。既知なら紹介の手間が省ける」
玲:「了解した。何にせよ知ってるのが名前だけじゃ『ああきっとロクでもないものに違いない』と妄想する
しかない」
葵: 「UGNとしては割ける人員はわたし、お前、先述の“真実の探求者”といった所だな。
人手は普段の如く無い」
玲:立ち上がる。
「とっくに慣れたさ。じゃあ、俺の方でも情報捜してみる。分かったらまた連絡する」
葵の分の料金も払ってゆにばーさるを後にする。
葵: 「ああ。頼む。時間をかけたら何をしてくるかわからん。では、また」
両手でホットコーヒーのグラスを持って飲みつつ見送る。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
◆ Middle 03 ◆ 情報収集
Scene Player:“真実の探求者”水原 美雪
Place/Time:−/−
Entry:可
_________________________
美雪:(ころころ)45%。
葵:(ころころ)46%。
GM:さて。このシーンでは情報収集判定を行います。判定は、登場しているPCしか行えません。
また、1項目につき1人1回までとします。(逆に言うと、1人は全項目を1回ずつ調べられる)
では、項目を提示します。
【少年の居場所について】〈情報:噂話〉難易度:7 (※重要)
【“鋼鉄の鼠”について】〈情報:裏社会〉〈〜 軍事〉難易度:9(16:ボーナス情報)
【斗乃神セルについて】〈情報:UGN〉〈〜裏社会〉難易度:6
【斗乃神 六城について】〈情報:UGN〉〈〜 裏社会〉難易度:7(14:ボーナス情報)
現状では、以上です。なお、ボーナス情報は別にとらなくても平気です。
重要情報は、取り損ねても話は進みますが、ペナルティを課します。(詳細は秘密)
では、そんなわけで。レッツ情報判定w
美雪:あ、振る前に途中成長申請を。【社会】+1(3→4)と《知識の泉》のレベルを2に上げます。
GM:にゅ。了解ー。
葵: まぁ。【少年の居場所】は通常振り。(ころころ)8。
【“鋼鉄の鼠”について】 《天性のひらめき》(ころころ)27。
GM:成功ー。情報の提示は、全判定終了後にしますので、他の調査もどうぞ。
葵: 【斗乃神セルについて】 (ころころ)10。
【斗乃神 六城について】《天性のひらめき》(ころころ)13。
GM:六城の14以外は、全部とりましたねw
葵: ボーナスまでは足りませんでしたっと。(がふ)
美雪:まぁ自分がやります。
<情報:UGN>+《知識の泉》+《天性のひらめき》+《ベーシックリサーチ》。侵蝕率は+8で53%。
#10r8 [コネ使用/2回判定]
miyuki-mi:10r10=(9,6,10,10,2,3,9,7,2,5)=Critical!!
miyuki-mi:4r10=(3,3,10,8)=Critical!!
miyuki-mi:2r10=(4,4)=4+20=24
GM:おめでとう。
美雪:条件超えたので2回目は省略で(何)。
GM:それでは、項目を提示します。順番は、説明のしやすい順にて。
【斗乃神セルについて】〈情報:UGN〉〈〜:裏社会〉/難易度:6
■06
主にブラックドッグシンドローム発症者で構成される武闘派セル。
アサルトライフルとボディアーマーを装備した戦闘部隊を持ち集団戦闘に優れる。兵器開発も行っている。
“鋼鉄の鼠”という兵器が暴走して制御下を離れたため捜索中。
彼らは外部からクラックされた可能性を疑っており、黒巣市で別の組織か何かに引き渡されるのではと
恐れているらしい。
【斗乃神 六城について】〈情報:UGN〉〈〜:裏社会〉/難易度:7(14:ボーナス情報)
■07
斗乃神セルのリーダー。優秀な兵器の開発のために人の心を捨て去った研究者でもある。
純粋な兵器開発者であり彼自身が大きな事件を起こすことはない。
しかし兵器が何に使われるか考えもしない点は悪質である。
黒巣市でのセルの活動も、当然ながら六城の指示。
UGNを敵に回すつもりは全くないが、捜索のためにUGN以外の第三者の被害は一切考えていない。
■14
シンドロームはノイマン/バロール。
《重力の城》に籠もって受けに徹することが多い。ただし装甲は薄いので受けにしくじると脆い。
通常攻撃手段はRC。時間凍結からの黒星粉砕に注意。
【“鋼鉄の鼠”について】〈情報:裏社会〉〈〜:軍事〉/難易度:9(16:ボーナス情報)
■09
主力級の戦車をベースに建造された試作大型戦車。(イメージはドイツのマウス戦車)。
斗乃神セルの研究成果により【複製体:《折り畳み》】を所持しており、自身を隠蔽する事が可能。
ただし隠蔽されたままでは移動できないので、誰かに運んでもらう必要がある。
外部から行動を制御するため『コントローラ』を持つが、コントローラごと行方不明になったらしい。
■16
シンドロームはブラックドッグ/ブラム=ストーカー。
遠距離から従者と共に一斉砲撃を行ってくる。近距離では体当たりを行う。
復活/無効化エフェクトは持たない。
ただし、装甲値50は、ただそれだけで悪夢である。
【少年の居場所について】〈情報:噂話〉/難易度:7(※重要)
■07
街はずれの公園で目撃された、との情報あり。やや虚ろな様子だった模様。
GM:というわけで、情報収集はここまで。
GMからの情報提供もここまでです。何か質問などはありますか? なければシーンを閉じます。
葵: んー。 まぁ整理の話で悪いんだけれど。
GM:はい(正座)。
葵: 鼠は誰かに連れ去られて消えたのでよかったんですかね。OPでは。
いや。所持能力が《折り畳み》という事なんで。
GM:ええと、ですね。
整理すると。まずOP1の少年は、いきなり消えました。
ホログラムの類か、幻覚エフェクトか、従者か、まあそいったものだと推測できます。
葵: りょかあー。
GM:次に。鼠そのものについてですが。
こちらは「乗り物:戦車」に対して折り畳みをかけることはできます。
が、当然その状態で戦車自身が移動は出来ない。
そこで誰かに運んでもらう必要があります。ただし、その“誰か”が誰なのかは、現時点では貴女達には
分かっていません。以上、整理でしたー。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
◆ Middle 04 ◆ 少年の正体
Scene Player:“傍若無人”逢杜 玲
Place/Time:街はずれの公園/昼頃
Entry:可
_________________________
玲:(ころころ)61%。
GM:さて。キミは葵たちが入手した情報をもとに、街はずれの公園にやってきた。
そこには情報通り。どこか虚ろな瞳で空を眺める少年の姿があった――
玲:「よぉ」
今朝の少年に声をかける。
GM:呼び声を聞いて、少年が顔を上げる
「……………………」
キミの顔を見ても、呆っとしているだけだね。反応がない
玲:「事情は聞いた」
よいしょと隣に座る。
「幾つか聞いてもいいか?」
GM:少年は、こくんと頷く
玲:「名前は?」
GM:う、むむ、一発目からクリティカルな質問を………w
「なま、え………」
玲:「名前がないんだったら、何と呼ばれてた?」
GM:考え込むようにうつむいて。
「なまえ、ぼくのなまえ………呼ばれていた?
違う、ぼくは………ぼくはだれで………違う、ぼくは………
ぼく、は、ぁ、あっあああああああああああっ!」
玲:「落ち着け!」
GM:頭を抱えて叫ぶ。同時に、めきりと空間が裂ける! そこから姿を見せる、巨大な砲身!
轟ッ、と。衝撃じみた音と共に、砲弾が玲へと撃ち放たれるッ!
玲:「当たったご褒美がカノンの洗礼かよっ!」
周囲に人はいますか?
GM:いないですね。ついでに言うと、空間が裂けて砲身が出ると同時に、《ワーディング》まで展開されてます。
玲:らじゃー。巨大な剣で受け止めるも、ベキベキと肋骨が折れてそのまま吹っ飛ばされる。
「かは……っ!」
GM:では、キミが吹き飛ばされると同時に、砲弾はあらぬ彼方へと飛んで着弾。公園の一部を吹き飛ばす。
「………………あっ」
ふと見れば、少年の瞳に意思が戻っている。
先ほどの呆然とした様子はない。ただし、代わりに後悔のようなものがあるか。
玲:ごふっと血を吐きつつも立ち上がる。
「ようやく、眼が醒めたみたいだな……」
GM:「……抑えられなかったのか、ぼくは……くっ」
苦痛に耐えるように頭を抑えながら、うめく。
GM:傷つき、倒れた様子のキミを見て、
「ぼくは、誰も傷つけたくなんてないのに……」
玲:名前というか、彼の正体は分かったとして。
「……聴かせてもらえるか? 何で逃げたのか、どうして死にたいのか」
GM:少年は、キミの問いに、頭を振る
「時間がない……抑えきれない。今のあなたでは、ぼくを倒しきれない……。
……“ハリネズミ計画”を調べて……そして、ぼくを倒して。ぼくは、もう何も……」
玲:「待て、まだ聞かなきゃならないことが――」
膝をつき倒れる。
美雪:(ころころ)56%。
「確かここからワーディングの反応が……って、玲さん!?」
倒れている玲さんを見てあわてて駆け寄る。
GM:む、美雪が出るのか。
「もう何も…………
『“真実の探求者” 水原美雪/UGN研究職。敵性存在検知、フルファイア』」
美雪:「……え?」
少年の声に向き直って。
GM:「あっ、うわあああああああああああああ!!」
再び、引き裂かれる空間。そこから姿を現す戦車砲から、砲弾が撃ち放たれる!
もちろん、対象は美雪だ!
玲:「まだ、生きてる……ちょっとアバラを派手に折っただけ――」
その声に反応して、美雪をかばう。
GM:では、美雪の代わりに玲が砲弾の爆発に巻き込まれるね。
美雪:「……玲さん!?」
とっさに軌道を分析、回避しようとしたところで。
GM:「『対象生存。連続砲げ
………だ、めだっ! ぼくは、傷つけたくなんて……!」
ここで、少年は複製体《砂隠れ》を宣言。
葵:入れ替わりに登場。(ころころ)62%。
GM:「お願い………ぼくを、止め………」
砲弾を撃とうとする戦車砲ごと、強制的にこの場を離れる。
葵: 「…一足遅かったか」
ずざーっと。走りこんだままで。回りの様子を見て。
玲:「その細い足で……戦車から避けられる……ものかよ」
今度こそ倒れる。
葵: 「無事かッ」
玲:「“ハリネズミ計画”……」(ずしゃっ)
葵: 「ハリネズミ計画……?」
手早く手帳に書きとめ。
美雪:「……私は無事です。それより玲さんを……!」
葵さんの言葉に反応しつつ、病院に連絡を入れます。
葵: 「水原。手配はした。逢杜を搬送しろ、急げッ」
携帯端末でハリネズミ計画の障りを調べつつ。支部に向かって駆け出す。
美雪:「はい!」
返事を返しつつ玲さんに応急処置と、搬送の準備をし始める。
GM:では、そろそろシーンエンドです。最後に何かあれば、どうぞ。
玲:戦車の主砲2発くらって喋れるほどタフじゃないです(何)。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
◆ Middle 05 ◆ 斗乃神
六城
Scene Player:“楽園を護る者”門脇 葵
Place/Time:支部へ向かう道/昼頃
Entry:美雪のみ可能/玲は不可
_________________________
葵:(ころころ)72%で。
GM:では、最初に。この件に関する情報判定を行っていただきましょう。
なお、登場すれば美雪も挑戦可能です。
美雪:(ころころ60)%。
GM:【ハリネズミ計画について】〈情報:裏社会〉〈〜軍事〉難易度:13
当然、重要な判定です。成功を期待しますー。
美雪:あー、自分が先に調べます。侵食一番低いので。
<情報:裏社会>+《知識の泉》+《天性のひらめき》+《ベーシックリサーチ》
+コネ使用で。
美雪:(いっころ)16%。
(にっころ)33%。
GM:一度目ですでに成功しているw
美雪:まあ侵食率は68%に(何
【ハリネズミ計画について】情報:裏社会, 軍事/難易度:13
■13
“鋼鉄の鼠”計画の派生プロジェクト。
《折り畳み》による潜入能力と戦車本体による戦闘力だけでなく、持ち運び用の人員さえも省いた
独立行動性を持たせる計画。
それはすなわち、死亡したオーヴァード/ジャームの人格データをベースとしたEXレネゲイド製の
人工知能の搭載である。
具体的には、ブラム=ストーカーシンドロームの《血の従者》《血の絆》による戦車の持ち運び人員
の作成である。
被検体には戦闘で死亡したオーヴァードの少年を使用。
GM:まあ、これで少年の正体は、完璧にわかったと思う。
そして、この情報を手にしたキミ達の行く手を阻むように、1人の男性が現れる。
美雪:「こんな事が実現したら……本当に恐ろしい事態になる……?」
端末で調べだした情報を見たあと、気配に気づいて顔を上げる。
葵: 「さぁな。実現はしているが…まぁいい」
GM:仕立ての良いスーツと伊達眼鏡を身につけた、一見すると穏和そうな人物だね。
「キミ達かな。“鋼鉄の鼠”に関わっているUGNのメンバーは」
葵: 「お前が“黒き城の将”ならば返答を変えさせてもらう」
GM/六城:「いかにも。私が“黒き城の将”斗乃神 六城だ」
葵: 「なら、そうだ。道を空けて貰おうか」
GM/六城:「道を空けるのは構わないが。その前に一つ提案させてもらおう」
葵: 「なんだ」
美雪:「…………」
唇をかみしめ、その人物を睨みながら後を待つ。
GM/六城:「UGNはこれ以上この件に関わらない。我々もUGNに被害を与えない。むろん、街にもだ。
もうわかっているだろうが、我々の目的は逃げたサンプルだ。
当初は外部からの手引きで逃亡し、“傍若無人”を通して外部組織への受け渡しをするのかと
思ったのだが……」
葵: 「考えすぎだろう」
GM:「全くもってその通りだった。先ほどの様子を見るに我々の勘違いだったらしい。
早朝の時点で“コントローラ”を“傍若無人”に渡していれば、先ほどのような醜態はさらさなかったはず
だからな」
くく、と喉の奥で嗤う。
葵: 「ふむ」
眉を顰めて。
GM/六城:「アレは“コントローラ”を守るべし、というプログラムを破れたわけではなかったらしい。
いやはや、疑心暗鬼とは恐ろしいものだ」
美雪:「………………」
睨みつけるも、今の自分の無力さを自覚しているのでそれ以上の行動が取れない。
GM:「ともかく、そういうわけだ。事情さえはっきりすれば、あとはアレを回収するだけ。
決して、他には迷惑をかけないとも。
どうかな、そちらのお嬢さん? 街が傷つくことも、人が死ぬこともない。
だから、我々の行動を見逃すというのは。悪くないだろう?」
美雪の方を向いて、言う。
無言でいるためか、葵よりは与しやすいと見られたのだろう。
美雪:「………でも、回収した後は結局兵器として使うんでしょう?それじゃ、何も意味がないじゃないですか」
GM/六城:「いやいや、我々は何もしないよ。ただクライアントに売るだけさ。どう使うかはクライアント次第。
案外、愛と平和を守るためのシンボルとして運用されるかもしれないよ?」
葵: 「ふむ。
“我々で開発したAI戦車が逃げ出しました。
色々壊したけれどこれ以上壊しませんからも逃してくれませんか”、か」
GM:「…………………」
葵の言葉に、不愉快そうに顔をしかめる
葵: 腕を組んで沈黙を守る。
美雪:「……それでも、わたしの答えはNOです。そういう可能性があるなら、簡単に見過ごしたくはない」
葵: 「そういう事、らしい」
美雪:「あんな光景をまた見るかもしれないのは……もう嫌ですから」
過去の苦い思い出を思い出しつつも、きっぱりと言う。
GM:「UGNが関わってくるというなら、我々も相応の対処が必要になる。
確実に何かが壊れ、誰かが傷つく。君はソレを良しとするのかな?」
不機嫌そうな表情のまま、言い重ねる
葵: これまた沈黙を守る。美雪の言葉を。ただ。待つ。
美雪:「……それなら、当事者の私たちだけで済ませれば良いだけです。
周りに被害を与えなければそれでいい」
GM:「………そちらも、同じ意見かな?」
葵を見て。
葵: 「生憎そこまでの理想論は持ってはいないがな」
苦笑しつつ。
「わたしは個人的な意見を言わせてもらえれば”当事者”を交えてこの一件を見届ける意義がある。
元よりその話を受ける余地は無かったのさ」
GM:「……ふん、小娘どもが」
吐き捨てる。と、彼の携帯電話が音を鳴らす。
「緊急コールだと? ちっ………」
携帯を手に持ちつつ。
葵: 「時間だな」
GM/六城:「ああ、君の言うとおり時間の様だ。交渉は決裂だな………せいぜい、後悔するがいい」
葵: 「後悔など、“いつもしている”」
GM:君の返答に、嘲笑うような笑みを見せながら《ワームホール》を使って退場する。
葵: 「だが其の責を負うのも私の役目だ。お前の役目でもない。去れ!」
吼えて。
美雪:「後悔したくないから……この答えを選んだんです。選んだ以上は……できることをやってみせる」
同じく、はっきりと言い放つ。
葵: 「水原。逢杜に連絡しろ。調査した事全てだ」
美雪:その言葉にうなづいて、再び端末を操作し始める。
葵: 「後悔など踏み出す前からする物でもない。それだけの事だ」
GM:では、最後のイベント発生だ。美雪が端末をいじっていると、緊急情報が入る。
美雪:その情報に目を通します。
GM:斗乃神セルが、なりふり構わずに行動を開始したらしい。
理由は不明だが、一カ所に向かって総員移動を開始したとのこと。
速度重視の強引な行動のためセル側/UGN側ともに結構な被害が出ているけど、その分彼らの
移動速度は速い。
葵: 「移動だ」
GM:目標地点は……港湾部、倉庫群!
美雪:「……わかりました」
葵さんに答えて。再び歩みを進める。
葵: では手を上げてタクシーを呼び止めて。美雪と二人乗り込んで倉庫に向けて急発進させる。
† CLIMAX PHASE †
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◆ Climax ◆ “鋼鉄の鼠”
Scene Player:“傍若無人”逢杜 玲
Place/Time:港湾部・倉庫群/昼過ぎ
Entry:全員
_________________________
玲:(ころころ)67%。
美雪:(ころころ)75%。
葵: (ころころ)73%。
GM:そこは、まるで戦場跡のようだった。
玲の家を襲撃したのと同じ兵士風の一団が、あちこちに倒れている。
地面には砲弾で穿たれたと思われる跡がいくつもあった。
そして、その向こうには、勝ち誇ったように叫ぶ六城と、やや離れた場所に佇む巨大な戦車の姿があった。
「はっははははは! ついに取り戻したぞ、“コントローラ”を! “鋼鉄の鼠”を!」
玲:一人だけ?
GM:いいや。六城の側には、かなりの数の戦闘員たちがいるね。
“鋼鉄の鼠”の側には、小型の戦車みたいなのが2台。
それと、戦車の側には。疲れ果てたかのように戦車に身を預ける少年が一人。
状況はこんな感じ。
玲:了解。
葵: 「さて」
玲:フル武装で悠然と歩く。
GM/六城:「やあ、キミ達か。それと、初めましてかな“傍若無人”」
玲:「探し物は見つかったか?」
GM:「ああ、見つかったとも。鼠自身がコントローラを持っているという確証さえ得られれば、取り戻すのも
そう難しくはなかったよ。やや高くついたがね」
そう言って、手に持ったブレスレットのようなものを見せる。あれがコントローラなのだろう。
玲:「ハハハハハハハハハハ」
GM:「我々はコレの制作者だ。裏技や弱点をいくつも知っている。ゆえに………む?」
笑い出す玲を見て、ややたじろぐ。
玲:「“高くついた”? まさかもう支払ったつもりなのか?」
GM/六城:「当然だろう。我がセルの戦闘員の大半を消耗したのだぞ!」
玲:「まだだよ。お前らを尽く屠殺して虐殺して塵殺してもまだ足りない。
だから――それは利息として奪う」
手にした巨大な剣を突き付けて。
GM:「何を! すでに勝った気になっているのか、若造。鋼鉄の鼠があれば、お前くらいはどうとでもなる!」
叫ぶ六城。しかし、それを否定する声がする
「お願いします……“傍若無人”、あなたならできる。ぼくの中にあった、あなたのデータなら……
ぼくを、殺せる。
ぼくはもう死んでいるから。死んでしまったから。
だから、もうこれ以上、誰も傷つけたくなんてない……お願い、ぼくを……」
玲:「断る。一度死んだ人間をまた殺さなきゃならない――そんな理不尽がまかり通ってなるものかよ。
生きたいんなら生きたいって願え。
眼の前の自殺志願者を、死にたいって言ってもまだ救おうと思ってる馬鹿の迷いごとでよけりゃな」
GM:「ええい、だまれ!」
コントローラのボタンを押し込む。
と、そこでコントローラのボタンが押し込まれると同時に、戦車の本体が振動する。
「だめだよ、ぼくは……
ああ、うわああああああああああっっ!」
《血の戦馬》発動。
「ふ、ふふふ…………はははははははははは!
何を言い出すかと思えば! はははははっ、傑作だよ、実に愉快だ!
生きたいだの死にたいだの、そんな感情がソレにあるとでも?
ソレは唯の兵器。それは生きていた頃の人格データのバグだ!
こうして制御を取り戻した以上、もはや暴走などありえんよ!
さあ“鋼鉄の鼠”よ、その勘違いした愚か者を粉砕しろ!」
少年の姿は、瞬時に分解され、赤く輝く電子のきらめきとなって戦車に吸い込まれる。
戦車のエンジンが唸る。それは敵を粉砕する獰猛な叫びであり―――殺戮を強要されるモノの、
悲痛な嘆きにも聞こえた。
玲:「葵」
葵:「ああ」
玲:「今のうちに奴らの人数と特徴を覚えといてくれ」
葵: 「ああ。わかった」
玲:「――今から連中は、痕跡すら、残らなくなる」
美雪:「………人を兵器にしといて、さらに罪を重ね続けさせる? また悲しい思いをさせる?
……冗談じゃない。わたしは無力だよ……でも、できる事をやってみせる。そう言ったから」
それだけ呟いてその状況を目に焼き付け、分析を開始。
葵: 「──まったくもって損な性分だな。私も」
引きずるようにして鉾槍を取り出し。振るう。
「さて。悲劇ならば悲劇なりに話を纏めさせて貰おう」
† Urge Roll †
GM:さあ、判定&侵蝕上昇をどうぞ!
玲:(ころころ)うん、失敗。
GM:ちょ、失敗てw
玲:どうせ失敗する気だったし(何)。(ころころ)72%に。
美雪:(ころころ)成功の89%。
葵:(ころころ)成功、91%に。
【勝利条件】敵の全滅
【戦闘配置】
┌─────┐
│ │
│ 城 鼠
│
│ │
│ P │
│ │
└─────┘
城:六城、セル構成員A〜D
鼠:鋼鉄の鼠、従者A〜B
P:玲、美雪、葵
GM:なお、PCは初期配置、ばらけることも可能です。敵と同じエンゲージはダメですが。
玲:固まったままだと《忌まわしき砲弾》来るだろうしなぁ。
GM:それから、各自1回マイナーアクションを行うことが可能です。
敵も事前準備してたんで。
玲:マイナーで使うエフェクトないなぁ。
GM:ばらけますか?
美雪:特に無しで。
葵: 特になしで。
玲:質問いいですか。
GM:はい
玲:鼠の中の人格って救える手段あります?
GM:現状から考えて、難しいと言わざるを得ないですね。
結局のところ、彼は《血の従者》なんですよ。あくまでも。
玲:つまり、このあと何をするにしても撃破するしか道はないと。
GM:あるいは、戦闘後に破壊された機体からプログラムデータを抜き出すとかできるかもしれませんが。
それはプログラムでしかないですし、撃破以外にはないです。
玲:了解しました。
GM:では、エンゲージをばらけるという宣言がないので、このままいきます。
◆ ROUND 1 ◆
○Set up
玲:なし。
美雪:特にありません。
葵: 今回なしで。
GM:“鋼鉄の鼠”は《ヴァイタルアップ》を宣言。
○Initiative
鼠(20)>玲(17)>六城(12)>葵(11)>美雪(9)>構成員(0)
【“黒き城の将”斗乃神六城】
GM:「黒き城の将として命じる!」
《時間調律/ヴァイタルアップ/集団統率》
敵の全てが、一斉に動き出す!
○Action
【六城セル構成員】
GM:セル構成員の攻撃。アサルトライフルで4回アタック! 玲に2回、残りに1回ずつ。
マイナー:《ロックオンサイト》、メジャーでアサルトライフル斉射。
玲(にっころ)11と19。
美雪(ころころ)41。
葵(ころころ)21。
なんか、美雪に恨みでもあるらしいw各自、リアクションどうぞ。
玲:こちらに来たのは避けない。11でも19でもダメージは+2Dだし(何)。
美雪:……回避放棄で(何)。
GM:葵は?
葵: 放棄して置きます。リザできるんで。
GM:玲に(にっころ)19と1。
玲:カン(無常)。
GM:美雪に(ころころ)43。
玲:ちょっと待てw
GM:葵へ(ころころ)23。
葵: 《リザレクト》パチリバチリ、と鉾槍が銃弾をたたき起こし。番兵は立ち続ける。HP9、侵蝕率100%!
美雪:3回ぐらい死ねますので《リザレクト》。
(ころころ【98】)ぎゃー!(何)
【“鋼鉄の鼠”】
GM:では、鼠達の攻撃。コンボ“ハリノアラシ”を宣言。
マイナー:従者に命令。
メジャー:《かりそめの狩人》+《リニアキャノン》+《MAXボルテージ》。
(16D,Cr:8, 〈射撃〉10,〈攻撃力:+28〉,装甲有効,対象:単体)
本体は、玲を叩くぜ!
玲:さぁ来い!
GM:(ころころ)37!
玲:《天性のひらめき》で避け(ころ)15トカ無理でしたorz。
GM:(ころころ)吹き飛べ! 装甲有効47点!
玲:流石にそれは《リザレクト》。(ころころ)88%。
GM:では、残り2体の従者行動。(にっころ)美雪と葵に31と17。
美雪は、相当に恨みを買っているらしい(何
美雪:……回避なしで(何)。
GM:葵は?
葵:(ころころ)同値回避。
GM:おめでとう。(ころころ)美雪に41点装甲有効。
どうでもいいが、ダメージダイスまで走りまくってるな、対美雪w
美雪:最後の《リザレクト》。(ころころ)101%。
GM:そして、六城の行動! 《黒の鉄槌》+《インビジブルハンド》+《魔王の理》。
(11D, Cr:8, 〈RC〉4,攻撃力:+12,装甲有効,対象:単体)
(ころころ)達成値25、対象は玲!
「死ね、小僧!」
玲:《天性〜》で避ける。(ころころ)足りないorz
GM:(ころころ)29点!
玲:《リザレクト》。(ころころ)93%。
GM:さあ、これでこっちの行動は全て終わりだ。
【“傍若無人”逢杜玲】
玲:支援待ち、待機。
【“楽園を護る者”門脇葵】
葵: 初っ端から全力でいくぜ!
GM:初めからクライマックスですね!(何)
玲:既にクライマックスシーンですが(何)。
葵: 《天性のひらめき》+《狂戦士》+《オーバードーズ》+《ポイズンフォッグ》、侵蝕率122%の目標値13!
(ころころ) 成功。対象の次の判定のCR値に−[1]、+[12]D。セカンドを付与。対象は葵と玲。
「────これ、で。何とかしろ!」
【“真実の探求者”水原美雪】
美雪:待機を宣言します。
【“傍若無人”逢杜玲】(待機解除)
玲:《オウガバトル》+《コンバットシステム》+《マルチウェポン》+《かまいたち》+《獅子奮迅》+《吼え猛る爪》
+《マシラのごとく》で鼠に。
GM:鼠エンゲージを一網打尽ですね。ならば、カモン!
玲:侵蝕率118%でコンボ“LA LUNA DEL DESIETRO”!
#29r6+4
<K-DICE>
Rei:29r10=(2,3,10,1,5,8,10,10,7,8,3,2,3,3,8,2,4,2,2,9,1,8,6,2,9,10,5,1,3)=Critical!!
<K-DICE> Rei:12r10=(4,5,5,2,7,5,3,1,5,8,5,7)=Critical!!
<K-DICE> Rei:3r10=(6,1,8)=Critical!!
<K-DICE> Rei:2r10=(2,6)=Critical!!
<K-DICE> Rei:1r10=(3)=3+40=43+4=47
全てを断つ鎌鼬が渦巻いて襲いかかる!
GM:むむむっ。かまいたちとなると、攻撃は射撃攻撃扱いになるか。
受けコンボ“高圧障壁”が使えねー!(悲鳴)
“歪曲磁界”、リアクション:《見えざる僕》+《MAXボルテージ》
(16D,Cr:8, 〈RC〉2)
#11r8+2
<K-DICE> GM_Ascal:11r10=(5,5,10,2,7,1,4,1,10,7,2)=Critical!!
<K-DICE> GM_Ascal:2r10=(7,6)=7+10=17+2=19
続けて、従者。
#14r8
<K-DICE>
GM_Ascal:14r10=(8,3,10,10,9,1,2,6,9,4,8,1,10,6)=Critical!!
<K-DICE> GM_Ascal:7r10=(4,6,1,5,3,4,5)=6+10=16
#14r8
<K-DICE> GM_Ascal:14r10=(9,7,4,4,5,9,10,7,5,1,8,3,8,6)=Critical!!
<K-DICE> GM_Ascal:5r10=(4,5,2,2,7)=7+10=17
全員失敗!
玲:#5d10+74
<K-DICE> Rei:5d10=(1+2+4+8+5)=20+74=94
強力な磁界を展開して攻撃を逸らそうとするも、逸らしきれない!
94点装甲無視。
GM:ダイス目が死んでいらっしゃるw
玲:因果率が悪いぞ。
GM:従者達は吹き飛んだ。跡形もありゃしねえw
玲:本体はまだ健在か…。
GM:鋼鉄の鼠は、ぎりぎり健在! 残りHPはぶっちゃけ16! もう大破レベルだなw
『“傍若無人”――UGN被所属OV。
これより敵性存在と判断。
以後、自動攻撃に移り りり リリリ リリマママママ スス スス
ス』
玲:「さあ“鋼鉄の鼠”よぉ、その勘違いした愚か者を粉砕しろぉ、だったか?」
アハハハハハハハハハハハハハハハハハハと狂ったように笑い声を上げ、六城を見る。
GM/六城:「あ、ありえない………いかに黒巣市が悪魔の巣窟とはいえ、実質的にはたった一人だぞ。
それで、これだというのか? ありえない!!」
葵: 「────まぁ。ありえないはありえない。
研究者なら現実を見るべきだ。いや“だった”、かな?」
【“真実の探求者”水原美雪】(待機解除)
美雪:了解です。コンボ“クイックスキャナー”。
<交渉>+《アドヴァイス》+《エンジェルヴォイス》+《天性のひらめき》。
侵蝕率111%で目標値11、対象は玲さんに。
(ころころ)成功して、次のメジャーアクションにCr-1です。
○Second action
GM:こっちは無し。
葵: 宣言。
美雪:遅れましたが、一応宣言だけ。
玲:宣言。
【“傍若無人”逢杜玲】(Second)
玲:では、六城に《オウガバトル》+《コンバットシステム》+《マルチウェポン》+《かまいたち》+《獅子奮迅》。
GM:そんな大盤振る舞いをする必要がw まあ、ともあれどうぞ。
玲:#19r6+4
<K-DICE>
Rei:19r10=(9,10,9,8,2,2,5,8,6,6,5,3,2,2,1,10,2,4,9)=Critical!!
<K-DICE> Rei:9r10=(6,7,8,3,3,7,10,1,9)=Critical!!
<K-DICE> Rei:6r10=(6,3,9,7,3,6)=Critical!!
<K-DICE> Rei:4r10=(7,5,4,7)=Critical!!
<K-DICE> Rei:2r10=(9,4)=Critical!!
<K-DICE> Rei:1r10=(2)=2+50=52+4=56
GM:これがさっき出てればね(何)。
まあ、わかりきっているとは思いますが、敵は全員リアクションを放棄、《マグネット・フォース》でカバーを
行います。まず、Dが六城をカバー。BがAをカバー。よって、B,C,Dが倒れます。残るはAと六城。
ちなみに、固定値だけで死ぬのでダメージダイスを振る必要はありません(爽)。
では、IV順にいくと葵の番かな。
葵: まぁ。カバーリングされるだろうが(何)。
GM:というか、葵の場合はカバーリングさせて、敵の壁を削るのが目的になるんじゃ無かろうかw
【“楽園を護る者”門脇葵】(Second)
葵: マイナー:移動。
メジャー:《アドレナリン》+《オウガバトル》。侵蝕率:127%。対象:六城。
#26r6+1
<K-DICE>
Aoi:26r10=(3,10,6,4,10,7,9,7,5,5,7,6,3,3,1,8,1,6,8,8,2,10,9,6,7,4)=Critical!!
<K-DICE> Aoi:16r10=(3,10,5,9,9,7,4,4,1,9,1,4,6,3,7,7)=Critical!!
<K-DICE> Aoi:8r10=(6,10,1,2,9,7,1,9)=Critical!!
<K-DICE> Aoi:5r10=(4,1,8,1,3)=Critical!!
<K-DICE> Aoi:1r10=(5)=5+40=45+1=46
46。
GM:それは、残ったザコがカバーリング。葵の場合は固定値で死ぬとは限らな――
葵: #5d10+7
<K-DICE> Aoi:5d10=(1+8+9+9+6)=33+7=40
40点っと。
GM:と言った矢先からこのダメージ(涙)。木っ端微塵です。セル構成員はめでたく全滅しました……。
葵: 固定値+7あるんよ(何)。
GM:一応、装甲値5はあったんよ!
葵: 「──さて。まだ続けるんだったな」
GM/六城:「な、んだと……こんな、小娘たちまでもが……?」
葵: 逆袈裟で薙いだ鉾槍を後ろ手で構え。
「小娘と侮るな」
ふん、と息を吐いて。
【“真実の探求者”水原美雪】(Second)
美雪:もう一度“クイックスキャナー”。侵蝕率122%で目標値11、対象は玲さん、葵さんに。
#16r7+1
<K-DICE>
miyuki-mi:16r10=(4,4,5,7,10,3,1,9,7,9,1,4,4,8,6,7)=Critical!!
<K-DICE> miyuki-mi:7r10=(2,1,7,1,9,7,1)=Critical!!
<K-DICE>
miyuki-mi:3r10=(1,6,10)=Critical!!
<K-DICE> miyuki-mi:1r10=(7)=Critical!!
<K-DICE>
miyuki-mi:1r10=(8)=Critical!!
<K-DICE>
miyuki-mi:1r10=(7)=Critical!!
<K-DICE> miyuki-mi:1r10=(6)=6+60=66+1=67
葵: 美雪さんその目で攻撃してください!(何)
玲:まったくだ(何)。
美雪:自分もそう思いました(何)。ともかく成功でお二人のメジャーCr-1です。
GM:なんというw
○Clean up
宣言がないので省略。
◆ Round 2 ◆
○Initiative
玲:今イニシアチブ23です(何)。
玲(23)>鼠(20)>六城(12)>葵(11)>美雪(9)>構成員(0)
○Set up
GM:《集団統率》の意味がないな、既に(何)。
葵: なし。
玲:なし。
美雪:無しです。
GM:んー……《時間調律》+《重力の城》+《集団統率》。防御判定+3DB、ダメージ10点軽減。
「くっ、おのれぇ!」
黒き城に立てこもり、最後の手駒……“鋼鉄の鼠”を動かす!
【“鋼鉄の鼠”】
GM:“ハリネズミ”。
常時:《ライトカスタム》、マイナー:《加速装置》+《イオノクラフト》+《電撃収束》。
メジャー:《鋼の馬》+《MAXボルテージ》。
(18D,Cr:8, 〈運転〉20,〈攻撃力:+29〉,装甲有効,対象:単体)
GM:まるで、空を飛ぶような勢いで突っ込んでくる!
対象は……ランダムにすっぺか。(ころころ)玲だってさw
玲:ほぼランダムの意味ねぇ(何)。
GM:というわけで、玲と美雪のエンゲージに突っ込んで、そのまま体当たり。(ころころ)達成値65!
玲:そのまま食らうしかなさそうだな……。
GM:さて。玲が喰らうか、それとも美雪がカバーリングするか。
選択肢としては、それくらいしかないよね。たぶん。
美雪:カバーしたほうがいいですかね。かなりきついでしょう玲さん。
玲:今131%かな。
美雪:じゃ、カバーリングします。
玲:お願いします。
GM:それじゃあ、美雪を粉砕します(何)。
#7d10+29
<K-DICE> GM_Ascal:7d10=(4+9+2+5+3+8+1)=32+29=61
装甲有効61点。
玲:さっきから美雪のダメージ高いが支援系に何か恨みでもあるのかこのセル!(何)
葵: 支援してもらってもダイス数忘れてたから次回からハミゴにされた者たちのセルなんだよ(何)。
美雪:「……っ!」
とっさに玲さんの前に出て、そのまま吹き飛ばされる(何)。
……とりあえず、昏倒で。
【“黒き城の将”斗乃神六城】
GM:では、まず最初に《時間凍結》。
「ひぃぃっ、く、来るな小娘ぇぇぇぇぇっっ!」
鉾槍を構えた葵に対して、怯えたように手を突き出す――《黒星粉砕》! 対象は葵!
なぜって、こいつは自分に接近した相手に対して、これしか攻撃手段がないから!(何)
葵: リアクションをしない。つーか出来ない。
GM:#10d10
<K-DICE> GM_Ascal:10d10=(5+10+1+9+5+8+10+1+5+9)=63
63点!
葵: 斗乃神六城のロイスをタイタスに変えて昇華! HP18にて蘇る!
「“──楽園は鎚鉾持つ番兵を前には滅びず門を閉ざす!”」
GM:なにぃ! ここで蘇るぅ?!
葵: 衝撃波を受けつつも鉾槍にて耐えて防ぎきる。
GM/六城:「ひゃ、ひゃーっはははははははは! 所詮は小娘だ!
いくら何でも、これ……で?」
葵: 「──どうした。勝利の勝ち鬨をするはずじゃなかったのか?」
GM/六城:「う、ううう、嘘だぁっ! こんなことはありえない!
なぜ倒れない! なぜ鋼鉄の鼠が大破しかけている?
なぜ、なぜなぜなぜなぜぇっ!!」
葵: 血を吐き。髪を振り。足を開き。肩に立てかけ。両手で鉾槍を構える。
【“傍若無人”逢杜玲】
玲:《オウガバトル》+《コンバットシステム》+《マルチウェポン》+《吠え猛る爪》。
目標は鼠!
#19r7+4
<K-DICE>
Rei:19r10=(2,6,6,6,1,9,5,10,9,4,6,9,8,6,4,6,7,10,3)=Critical!!
<K-DICE> Rei:7r10=(4,6,9,2,7,4,2)=Critical!!
<K-DICE> Rei:2r10=(7,9)=Critical!!
<K-DICE> Rei:2r10=(10,4)=Critical!!
<K-DICE> Rei:1r10=(4)=4+40=44+4=48
GM:“高圧障壁”っ!
《球電の盾》+《MAXボルテージ》+《愚者の盾》。
(26D,Cr:8, 〈白兵〉0,防御力:+16/+28)
圧倒的な電撃が、障壁となって君の攻撃を阻む!
#26r8+16
<K-DICE> GM_Ascal:26r10=(1,5,3,7,8,2,7,6,4,4,4,8,2,10,7,7,9,5,10,5,9,10,8,1,10,7)=Critical!!
<K-DICE> GM_Ascal:9r10=(6,5,4,9,6,6,7,1,2)=Critical!!
<K-DICE> GM_Ascal:1r10=(5)=5+20=25+16=41
GM:うそぉ! ――しかし、それすらも玲の攻撃を止められない!
葵: 「負けるはずが無い。人としての何かを違えない限り──私達は私達なのだから」
人が人の作った兵器を打ち倒す様を見つつ。
玲:#5d10+45
<K-DICE> Rei:5d10=(10+6+7+7+6)=36+45=81
81点装甲無視。
GM:“鋼鉄の鼠”、HP110点……ここに、撃沈!
玲:200トンを超える超重戦車が先程飛んできたように宙を舞い――粉々に砕けて六城の鼻先に落下する!
つ ぎ は お ま え だ
GM/六城:「あ、ああ、あひぃぃぃぃぃっ!」
【“楽園を護る者”門脇葵】
葵: 《アドレナリン》+《オウガバトル》、侵蝕率:132%。
(ころころ)36。低いな。
GM:“黒き城”。《確定予測》+《ディフレクション?》+《魔人の盾》+《魔王の理》。
(15D,Cr:8, 〈白兵〉0,防御力:+4/+16)
#15r8+4
<K-DICE>
GM_Ascal:15r10=(8,5,4,1,3,3,1,10,9,8,1,1,1,3,10)=Critical!!
<K-DICE> GM_Ascal:5r10=(2,6,9,9,9)=Critical!!
<K-DICE> GM_Ascal:3r10=(10,10,4)=Critical!!
<K-DICE>
GM_Ascal:2r10=(6,8)=Critical!!
<K-DICE> GM_Ascal:1r10=(3)=3+40=43+4=47
受けきったぁ! こいつの生存本能だけはすごいな、六城(何)。
葵: (ころころ)33点装甲あり。
GM:5点通った。
葵: 「────か、は」
先ほどの衝撃波の後遺症だ。見た目以上にガタが来た。
GM/六城:「は、ははは……お、驚かせてくれたな小娘。
しかし、やはり死にかけの身体ではなにもできまい!
そうだ、そうだとも! たとえ“鋼鉄の鼠”がなくとも、たとえ部下どもがいなくとも――」
葵: 「────」
GM/六城:「私には! この! 黒き城があるッッッッッッ!」
◆ Round 3 ◆
○Set up
GM:《時間調律》+《重力の城》+《重力の沼》を宣言。セカンド禁止!
「“黒き城”が在る限り、誰もわたしを倒すことはできない!」
【“傍若無人”逢杜玲】
葵: 待機をたのんます
玲:了解。
【“楽園を護る者”門脇葵】
葵:《狂戦士》、侵蝕率137%、目標値12。
#11r10+5
<K-DICE> Aoi:11r10=(7,10,9,4,1,5,4,7,5,10,7)=Critical!!
<K-DICE> Aoi:2r10=(4,10)=Critical!!
<K-DICE> Aoi:1r10=(6)=6+20=26+5=31
賭けに成功。対象の次の判定のCr値に−[1]。+[6]D。
「────ッ。頼むぞ!」
倉庫街のアスファルトに突き立てた鉾槍から味方のレネゲイドを鼓舞させる力が侵食していく。
【“傍若無人”逢杜玲】(待機解除)
玲:マイナーで首を掻っ切る仕草をしつつ、引きこもりの前へ。
メジャーで《オウガバトル》《コンバットシステム》《マルチウェポン》を使用。
“アウトレイジ”の特殊能力でダメージ+10を宣言。
#19r6+4
<K-DICE> Rei:19r10=(4,8,9,6,8,7,3,5,6,6,9,4,1,1,2,1,1,7,10)=Critical!!
<K-DICE> Rei:10r10=(7,2,5,5,1,5,10,5,3,9)=Critical!!
<K-DICE> Rei:3r10=(3,2,6)=Critical!!
<K-DICE> Rei:1r10=(5)=5+30=35+4=39
GM:“黒き城”。
#15r8+4
<K-DICE>
GM_Ascal:15r10=(1,6,3,6,10,8,5,5,7,1,6,3,4,2,3)=Critical!!
<K-DICE> GM_Ascal:2r10=(4,6)=6+10=16+4=20
失敗w
「よ、読み切れない! こんなことが!」
葵: おーい(何)。
玲:#4d10+55
<K-DICE>
Rei:4d10=(6+5+5+7)=23+55=78
78点の装甲有効。
GM:城で10点、装甲で2点引いて、66点。それ、受けに成功しても死ぬわっ!w
「ひっ―――――――――」
ほんの一瞬、呼吸のような悲鳴のような、そんな音を発して……叩き潰された。
玲:何かがつぶれひしゃげ続ける音が響き渡る。
音が止んだ時――ドス黒い染み以外、何も残りはしなかった……。
GM:戦闘ラウンド、終了。さて、まずは誰か、昏倒した美雪に応急手当キットでもw
玲:調達していいですか? 兵士からはぎ取るとかで。
GM:どぞ。
玲:(ころころ)成功ですね。
美雪:お願いしますー…(何)。
玲:「(ぱたぱた)終わったぞ……やっぱり壊すしか能がないか、俺は」
助けることができなかった戦車の残骸に背をもたれつつ。
葵: 美雪を手当てしつつ。
「さぁ、な。答えは自分で考えてくれ」
UGNに引取りの連絡つけて、溜息をついた。
† AUTONOMY ROLL †
GM:最終浸蝕率とロイス数を宣言してダイスを振って下さい。
玲:戦車は大破したけど一応ちゃんと葬ってあげたいのでセッション終わるまではタイタスにしません。
で、葵とロイス結んで6個を2倍振りします。最終侵蝕151%。
#12d10-151
<K-DICE> Rei:12d10=(3+6+3+10+4+3+3+6+2+9+6+5)=60-151=-91
GM:生還おめでとうー。
玲:ただいまー。
美雪:おかえりなさいませー。
GM:実に期待値な結果でしたねw
玲:普段から出ればいいんだけどね(何)。
GM:美雪と葵はー?
美雪:失礼。最終侵食率122%でロイス5つ。
玲さんにロイス[□憧憬/■悔悟]「いろいろ迷惑かけてごめんなさい」で。
これで6つ……通常でなんとか。
美雪:#6d10-122
<K-DICE>
miyuki-mi:6d10=(5+8+1+3+2+7)=26-122=-96
美雪:96%で帰ってきました。
GM:生還おめでとー
葵:現在値137。タイタス1のロイス4。美雪と少年に[■有為/□憤懣]で取得して6個で倍振りして――
#12d10-137
<K-DICE>
Aoi:12d10=(8+8+10+7+7+5+2+5+8+5+5+8)=78-137=-59
下がりすぎ(何)。
GM:通常で還れたw
美雪:おかえりなさいませー。
葵: まぁ帰還です(何)。
GM:ともかく、生還おめでとうです。それでは、エンディングに移行します。何か希望がある方は、どうぞ。
美雪:GMにお任せします。
玲:GMのご随意に。せめて戦車の埋葬くらいはしたいなぁとは思いますが。
葵:おまかせします。
† ENDING PHASE †
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
◆ Ending 01 ◆ 斗乃神セル壊滅
Scene Player:“楽園を護る者”門脇 葵
Place/Time:実務室「Heavens
Bell」/夕方
Entry:不可
_________________________
GM:戦い終わって。
事後処理の一番面倒な部分が終わった後、キミは美鈴の元に報告に訪れた。
「そうですか……詳細はわかりました。事件解決、ご苦労様です」
葵: 「報告書は本部に提出済み。ご苦労様はお互い様としよう。
本件では苦労かけたと思うから。天城支部長」
苦笑しつつ。
GM/:美鈴「昼過ぎ頃の、斗乃神セルの暴走ですが、あれは対処に苦労しました」
葵: 「でも『対処出来ない』という話でもなく。最初から用意してたからでしょう。
今となっては苦労話の一つですが」
GM:「黒巣市には確かに強大なオーヴァードが多い、しかし数は決して多くない。
末端同士の衝突においては強いとは言えません」
愚痴っぽく言う。
「そもそも『対処』に関しては斗乃神セルのためだけに用意したわけではなく、
この街は『好まれている』から普段から対処できるよう準備していただけです」
葵:「今回人員がいなかったというより。二次災害を恐れた。そう思っておきます」
ふぅ、と溜息ついて。
「その苦労には頭が下がります。言うのも余計なお世話ですが」
GM:「貴女も前任の支部では同様だったのでは?」
苦笑して。
葵:「支部長というのは大差あれそういうものですよ。例外はありますが」
やっぱり苦笑して。
GM/美鈴:「ともかく、今回はご苦労様。密度の濃い一日で疲れたでしょう。
せめて今夜はゆっくり休んでください」
葵:「いえいえ。気苦労しれてますから。また呼んでください」
一礼して。労うようにして。退室する。
「では」
もう一度笑い。ドアを開く。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
◆ Ending 02 ◆ “鋼鉄の鼠”計画
Scene Player:“真実の探求者”水原 美雪
Place/Time:UGN黒巣支部・研究施設/昼頃
Entry:不可
_________________________
GM:あれから数日たって、UGN日本支部の本部から研究員がやってきた。
キミはその案内をしている次第だ。
「いやー、なるほど。これが“鋼鉄の鼠”かぁ。ふーん」
“ロシナンテ”佐上道明。日本支部有数の研究員の一人だ。
今回の事件を聞いてやってきた彼の目的は、“鋼鉄の鼠”の調査だった
そこで、キミが案内をしているというわけだ。
「大半の技術は枯れたものを使ってるねぇ。やっぱり安定性を優先したのかな?
でもエンジン部とAI部はかなり強化してる。なるほどなるほど――」
美雪:「……正直な所、玲さんに葵さんがいなかったらまだ解決してなかったと思います」
苦笑いと共に。
GM:佐上はキミの方に向き直って、
「そうそう、その玲くんってのも凄いね。最新鋭のEXレネゲイド製エンジンに支えられた
超重量の装甲を、ここまで破壊するんだから。
日本支部本部の方にも“かるぼー”とか“帝国”とか噂は聞こえてくるんだけど。
強い人がいっぱいいるんだねぇ、この支部には」
美雪:「……確かに玲さんに限らず、ここの人たちの力は相当なものです……自分の力なんてホントに
無いに等しいぐらいでした」
GM/佐上:「あー、うん。それはどうかなあ」
美雪:「……え?」
きょとんとして、佐上さんに聞き返す。
GM/佐上:「例えば研究なら。そりゃ確かに、“この人じゃなきゃできない”って研究はあるよ。
でもねぇ。そういう研究を支えてるのは、じみーなデータ取りや基礎研究だったりするんだよ。
ほんとにね」
美雪:「……そうですね。"自分にできる事をやる"。自分で言った言葉を忘れてました」
もう一度苦笑いして。
GM:「だからまあ、無いにも等しいってことは、ないと思うんだ。
誰もがきっと、何かをしてるんだよ。うん」
言っているうちに、柄でもないことをと照れてきたのか
GM:後半からは視線を戦車の方に戻しながら、呟くようにそう言った
美雪:「だから、自分もできる事をやってみます。
もう後悔だけはしないように……ありがとうございます」
一礼して。
GM:「そうかしこまることじゃないよ」
本格的に照れてきたようで、視線を逸らしながら恥ずかしそうに言う。
「それじゃあ、まずは。この技術をきっちり調べ上げておかないとね」
“鋼鉄の鼠”を見て。
「きちんと解析しないと、同じモノが出てきた時にみんなが困るからね。
……ほんとはこんな技術、廃れてくれた方がいいんだけど」
美雪:「そうですね……あ、そうだ。お昼まだでしたら、わたしの家の喫茶店とかどうでしょう?
父が用意してくれると思いますし」
GM:その言葉を聞いて、佐上はあっと思い出したように声をあげる
「しまった、昨日の晩から何も食べてなかったんだ。どおりでおなかが空いてると思ったよ、あはははは」
調べ物に熱中するとどうもねえ、などと言いながら、彼はキミの言葉に頷く。
美雪:「それじゃ、行きましょうか?父に連絡しておきますね」
笑って。携帯を手にする。
GM:そしてキミ達は、喫茶店へと向かうのだった。
美雪:あの二人にも改めてお礼をしよう……そう思いながら。歩き始めた。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
◆ Ending 03 ◆ 事件の終わりに
Scene Player:“傍若無人”逢杜 玲
Place/Time:UGN黒巣支部・研究施設/夜
Entry:不可
_________________________
GM:あれから数日。キミは研究施設に、一人の男性と差し向かいで座っていた。
「いやあ、良い子だねぇ水原さんは。お昼どころか夕食までごちそうになっちゃったよ」
あはは、と笑いながらも、どこか影がある感じだ。
「……それで。AI解析の件だけどね……」
玲:「ああ」
GM:彼は、鋼鉄の鼠のAI解析のためにここに来たのだ。
「結論から言うと。プログラムそのものは生きている。
だけど……君の言う“少年”の人格。それは《血の従者》というエフェクトの副産物として発生したモノ。
だから、その……ごめんなさい」
ある意味、キミよりも遙かに格上――超有能研究者という希少な存在――であるにも関わらず、本当に
すまなそうに頭を下げてくる
玲:「専門家がそういうんだ。間違いない、か」
頭をあげるようにロシナンテに話す。
「俺の方こそ、妙な我儘を言ってすまなかった」
自分の頭を下げ。
GM/佐上:「従者が独自の意思をもって、本体にすら抗うというのは……“奇跡”みたいなものなんだよ。
ぼくら研究者にとっては。
奇跡とは、人の意思のままに起こせないこと……自分の無力を、痛感するよ。
でも、君はよくやったと思う。プログラムという実体、血の従者という枠に押し込められながらも、
その少年は必死になって訴えた。"もう誰も傷つけたくない"と。
君は、その願いを叶えたんだから」
玲:「一度死んだ人間が死ななきゃならない。
しかも死にたくなかった人間を別の形でもう一度殺した……それを理不尽と言わずになんだってんだ」
GM:「……失言でしたね。すみません……」
彼は、天を仰ぐように上を向いて、嘆息し、
「レネゲイドの力は、科学から見ればまさに奇跡の力です。多くの不可能を、可能へと変える。
それでも………無くならないんですねぇ。悲しいことや、理不尽なことは……」
言葉を終えて、もう一度ため息をつく。
玲:「それでも、どうにかやらなきゃいけないのが生きてる奴らの仕事さ」
立ち上がり。
「ありがとう」
珍しく深々と頭を下げそのまま部屋を去っていく。
「彼に“次”があるのなら、どうかそのときは救いを――」
普段は信じてない存在に祈りつつ……暗闇へ消えていった。
「何だが、お礼を言われることが多い1日でしたね。別に何が出来たわけでもないんですが……」
苦笑しながら、天を仰いでいた視線を元に戻して。
「……生きてる奴らの仕事、か………さて。一応、明日も頑張るかな。うん、一応」
そう言って、彼もまた去っていくのだった。
Double+Cross The 2nd Edition Replay
黒金の願い -Panzer Marchen-
The End