2022 9月13日発売

443回目の限定焙煎は十三夜待ちのブレンドです。

 自動車学校で初めて路上運転に出た時の事を良く覚えている。
その学校では当時、筑紫バイパスと呼ばれていた片側2車線の道路を走る事になっていた。
私は親兄弟から車を運転する時は、他の車の流れに乗って走るように教えられていたので、
その言葉通り、他の車の流れに乗って走らせていた。
スピードは70km近く出ていたと思う。
勿論怒られたが、優しい言葉で
「スピードを出しすぎるとブレーキがきつくなるけん、気をつけろ」
とそれだけだった。

回りのドライバーから見れば、速度制限越えで走る派手な自動車学校の車は奇異に見えた事と思う。
それからは速度制限を守り、一時停止をし、横断歩道では止まる模範的運転を行うと、
たちまち後ろには長い車列ができ、
痛い程の苛立ちとプレッシャーをリアウインドー越しに感じたのである。

メキシコ プルマ・イダルゴと十三夜待ちのブレンドです。

十五夜は中国伝来の風習に対し、十三夜は日本古来の風習です。
今年は10月8日が十三夜、メキシコ プルマでこの日のためのブレンドを作りました。
この豆の特筆すべき所は貴重なティピカ種という事です。
今や品種改良や農地の放置等でメキシコのティピカは激減しています。
プルマイダルゴではコビサ社の支援の元、放置農園が整備されティピカ種が復興しつつあります。
この豆は浅煎り気味にローストして、軽やかでフルーティーな風味、
爽やかな酸味で後味をクリアーにしました。
コーヒー片手に「片見月」にならぬよう十三夜もぜひ愛でて下さい。

十三夜待ちのブレンド 100g 520円 税込み
メキシコ プルマ・イダルゴ 100g 600円 税込み


生産地域 メキシコ南部オアハカ州プルマ・イダルゴ 
標高 900~1600m
品種 ティピカ種 
プロセス ウオッシュド 
土壌 石灰質の地盤に腐葉土が被る水はけのよい土壌 
気候 シェードツリーとして残る原生林が生み出す冷涼な気候