誰でもわかる大島紬

総合トップ 誰でもすぐにわかる大島紬  作品集  紬の里ツアー 本場奄美大島紬ハギレ・小物 デニム大島紬
大島紬の豆知識
本場奄美大島紬を理解するために大島紬の分類法大島紬の製造工程大島紬の歴史
その他にわけてお勉強して見ましょう。


大島紬分類法

  分類の仕方として、5種類(絣糸使用別・染色の別・糸の密度別・地糸の配列別・柄別)の観点から見てみましょう。
1;絣糸使用別分類法 
    1: 縦横絣大島(通称:タテ入り)−縦・横双方に絣が入っているもの
        ランクの良いものから並べると12マルキ・9マルキ・7マルキ5マルキ・13算(よみ)などがある。
    2: 横総絣ー横糸に地糸を使用せず絣だけのもの
    3: 横双ー柄を絣糸の横糸だけで表現しているもの
    4: 縦双ー柄を絣糸の縦糸だけで表現しているもの
    5: ジャジャ織りー横絣を柄を合わせずに織ってあるもの
9マルキ 横双 タテ双ジャジャ織り
 1 縦横絣大島       2 横双              3 縦双           4 ジャジャ織

2;染色別分類法

    1: 泥染め大島紬ーシャリンバイの煎出液と泥土を用いて染色する、特有の渋い黒字に淡い茶味の白絣文様をあ
                  らはしている
    2: 泥藍大島紬〜絣模様を植物藍で染め、地色をシャリンバイと泥土でそめたもの
    3: 色大島〜合成染料でそめたもの、色彩にとみ明るい    

  

3;糸の密度別分類法

     1:縦糸の密度で区分される、密度を表現するのは算(ヨミ)という言葉を使用します、現在使われているのが15.5算(9マ
     ルキ・7マルキ5マルキなどに使われる)織り筬の1cm間に15.5羽:13算(黒の地空き柄に良くつかわれる)織り筬の1c
     m間に13羽入っており、各筬の羽には糸2本づつ入れます。9マルキなどのマルキとは1マルキ糸80本のことを意味します
    

4;地糸の配列別分類法

   縦絣糸の間に地糸が何本入っているかによって区別する方法
  1. ○12マルキ(18算筬羽使用)で織組織は9マルキタイプです。
    ○本9マルキは、縦絣糸 2 地糸1の配列です。
    ○地空き飛び柄(黒地にぽんぽんと柄が飛んでいるもの、ただし筬羽は13算を使います、13算9マルキともいわれる)
  2. 9マルキ
                 9マルキ織り配列
      ●9マルキ地糸配列図
      縦地糸2 縦絣糸1
      緯地糸1 緯絣糸2




        

     


   
  1. 7マルキ
    7マルキ織り配列                 
     ●7マルキ地糸配列図
      縦地糸3 縦絣糸1
      緯地糸2 縦地糸2




  







  1. 5マルキ
                              ●縦糸配列 絣糸2 地糸3          
                  緯糸配列 絣糸2 地糸2

5;柄別分類法

   大柄・中柄・小柄があります
   大柄・中柄は女性向で付け下げ調のものもあります。
   小柄は男ものに多く、代表的なものに亀甲柄があります、ちなみに私どもは白
   雲柄を製作しております、作品集をご覧ください。

大島紬作業工程
  
世界に類を見ない緻密な絣・泥染をどのようにして作るか。
      図案化〜原図(絵)を方眼紙に種別・密度にあわせ点で表現していく、専門の図
           案氏がいます

                                    

整計・糸の長さを計ります                                    

整計・のり張り〜糸を制作する作品にあわせ長さを計り・作業がしやすいように個別にまとめ
まとめたもの天然海藻のりで固め戸外で伸ばし乾かします、作品は少量生産のため全て手
作業です。

          
  
     締め加工〜大島紬は2度織られると言う加工です、大きな織り機の縦糸に綿糸を
            引き込み横から絣を作る絹糸を投げてい筵(むしろ)という絣を作るた
            めだけの織物ができます、泥染が終わると、柄に合わせて綿糸をほど
            いたり、最終的には綿糸を全部ほどきます、男の人が織ります、この
            工程が一番わかりずらいところです。

                             
泥・草木染め〜テーチ木(車輪梅)をチップ状にし14時間ほど煎じ、液で20回ほど染たあと田んぼ
に行き泥でもみこみします、この作業を4回ほど行うと、テーチ木のタンニン酸と泥の鉄分が反応し
て黒くなります、非常に力のいる仕事です。
  泥染の利点 しわになりにくくし・あったかい風合いにする・燃えにくくする・糸表面の樹脂加工を
する汚れから守る・静電気の発生を抑える

 泥染め泥染め風景  絣むしろ泥染めされた絣むしろ
絣筵(むしろ)泥染の工程詳細

概要 筵(のり張りした糸を締め加工したもの)を事前に水につけ十分糊落しをし、染液効果は1回だけの揉み込み染色では染色では染着が弱いので、新しいシャリンバイ液と取り替えこれを繰り返します。染める際は田んぼの石や木などに気をつけねばなりません。
工程 
第1工程
  染→石→染→染→染→石→染→染→染→石→染→染→染→石→染→染→染→石→染→染→染→石→染→染→染→石→染→染→染→乾→泥染

第2工程
  染→石→染→染→染→石→染→染→染→石→染→染→染→石→染→染→染→石→染→染→染→石→染→染→染→乾→泥染

第3工程
  染→石→染→染→染→石→染→染→染→石→染→染→染→石→染→染→染→石→染→染→染→石→染→染→染→乾→泥染→熱→泥染

    ●染ー染液による染色    石ー石灰液浸染    乾ー乾燥    熱ー熱液浸染    泥ー田んぼの泥で染める
    染まりが悪いようであれば、同じ工程が増えていきます、またシャリンバイは季節ごと成育する場所によって濃度が違うため染 色コントロールが難しい

                              
すり込み準備加工〜機織のための準備加工(絣を調整し柄を構成する・柄に色を入れる・経糸を設計図とうり並べる
・横糸を織れる状態にするため整理する)をし、機織機にかけます。                           






                              

織り〜女性の仕事です、7センチほど織っては針で絣をあわせてゆくと言う
            地味な誰でもできるという仕事ではありません仕事です、織工さんの経験とセンスがものをいいます、一反織りあがったときの気分は爽快だそうです。

                              
検査〜18項目に及ぶ検査を受け、基準に達しない場合はデカデカと不合
             格の印が押されます、製作者はそのとき肩が地面につくくらがっく
             りします。

大島紬の歴史

日本の歴史 年代 大島紬の歴史
飛鳥時代(592)
聖徳太子が活躍する 592
奈良時代(710)
平城京に遷都 710 奈良東大寺や正倉院の献物帳に「南島から褐色紬が献上された」との記録あり。おそらく、奄美に自生する草木染めの反物と思われる。
亜熱帯性気候の奄美は、無霜地域で年中桑の葉が茂り養蚕の適地として織物が盛んであったと思われる。
平安時代(794)
平安京に遷都 794
空海が真言宗・最澄が天台宗を開く 805
鎌倉幕府(1192)
源頼朝が鎌倉幕府を開く
室町時代(1334)
後醍醐天皇による新政権
安土桃山時代(1575)
信長、安土桃山上を築く 1576
信長が明智光秀に殺される 1582
江戸時代(1603)
徳川家康 江戸幕府を開く 1603
1720 文献に現れたのは「大島政典録」からで、一定の階級の役人にしか着用を許されていなかったそうです。
1855 「南島雑和」に「織りたてはつやなけれども、程久しくつやでて、いたてよく縞柄も色々あり」と記されていた
坂本竜馬が薩長同盟を結ぶ 1866
大政奉還 1867
明治
東京に遷都 1869
1877 明10頃 真綿の手紬糸・地機・手括り絣・商品化が始まる
1897 明30


練り玉糸使用・製品検査が始まる・絣織締め機登場・高機織機登場・交代締め考案される。
明治34年鹿児島県大島紬同業組合創立(製品検査がなされる)
明治38年商標(旗印)登録
オリンピック初出場ー明治終わり 1912(明45)
大正 1912
関東大震災 1923(大4)
方眼紙による図出現・袋締め加工法の考案・本絹糸使用
大13年袋締め式の締め法考案される
昭和(1924)
日米開戦
終戦




1935 昭10頃


   1941昭和16年
 1945昭和20年  

 






部分的色入り大島紬の出現・藍大島紬、縦横総絣大島紬の出現
 昭11年ネクタイ商品が作られる
 昭 15年戦争の影響で原料糸が配給制になり柄も決められた
昭20年戦災で消失、大島紬の生産もスットプした、アメリカに統治される

 昭 25年ガリオア資金による原料糸が入荷
     総蚊絣式大島紬の生産がはじまった
 昭28年本土復帰なる
 昭29年中小企業等協同組合法により本場奄美大島紬協同組合(現名称)に改称
 昭和30年本場奄美大島紬の地球印商標の登録
     白大島・色大島紬が生産され始める
 昭和33年逆締め加工法が考案されしろ大島に多色入りがよういになった

ベルリンの壁崩壊 1989 昭和64
平成 1989
ソ連邦崩壊 1991 平3
イラク戦 フセイン政権崩壊 2003 平15


その他

奄美では結婚式・正式行事・成人式などは大島紬着用で参加します。
成人式の写真を少々ご紹介いたします。
中には、成人を過ぎた方もいます。