ドイツ・スイス・パリ9日間



以下は当時の旅の手帳に書いていた文章を
そのまま載せたものです。
(※部分は2002年2月,当時を振り返って思うこと)


7月20日(金)晴天 鹿児島⇒空港⇒羽田⇒ホテル
ホテルにて 1:30 a.m.
午前中の仕事が終わってバスに乗り込み,鹿児島空港へ行く所までは割とうまく行った。
 飛行機の中はすこし寒かった。
羽田に着いてからが問題。
重いスーツケースを引きずって・・・
羽田,浜松町,新橋までは重いながらもちゃんと行けた。
 やはり,ホテルを見つけられなかった。
もうその辺をグルグルグルグル。30分以上も歩いていたから
汗はダラダラ。右手は字もかけないくらい疲れていた。
(結局おまわりさんに聞いた。)
でもホテルは最高!!さすが25000円とるだけあるなあ。
フロントの人たちはかっこいいし,部屋は広くていろいろついているし,
バスの中にもグッズがいっぱい。
もう,大満足。もっとはやくついて  ぐっすりゆっくりしたかった。

※今,思えばこれが私の「本当のホテル」初体験であった。チェックインしたときから,名前で呼ばれ,フロントに電話をしてもすぐに名前で呼ばれ,ポーターさんにもさりげなく声をかけられ,ものすごく居心地が良かったのだった。時間的にはもうしめきりが過ぎていた翌日のリムジンバスの予約も,とってくれたし,部屋は広くて気持ちいいし・・・,本当にいいホテルだった。数年後,そのホテルがベストなんとかホテルに選ばれていて,やっぱりと思ったものだった。以後,こんなに居心地のいいホテルには泊まってない。


7月21日(土) 晴天
ホテル⇒成田⇒フランクフルト
機中にて
今,日本時22:02 フランクフルト時15:02
あと3時間くらいでつきそう。
機内食はとてもおいしかった。ステーキとかおすしとか。
あと「バック トゥ ザ フュ-チャ-2」「シー オブ ラブ」を映画上映。日本で見てなかったから得した気分。お隣は九州出身の若い夫婦。たくさん話ができて友達になれたみたい。よかった。
 実は,成田空港につくまでは,ものすごく心配した。10時に着くなずなのに途中渋滞で集合時間に少し遅れちゃった。でもなんとか・・・。それに出発も1時間遅れたしね。
 もうすぐフランクフルト。どんな景色が見られるのか,とても楽しみ。

ホテルにて(アラベラホテル 03:15 a.m.)
 やっとフランクフルトに着いた。もう眠くて眠くて,夜になるのは(暗くなるのは)ドイツは遅いというから見ておこうと思ったけど,明るい中8:30ごろには寝てしまった。今,ちょっと目が覚めた所・・・。また寝る。

※こうして,当時の旅日記をうつしていると,当時の情景が,ところどころ浮かんできます。この日,泊まったホテルの壁紙の模様も思い出しました。今から10年?ぐらい前なのに映像が浮かんでくるなんて,ちょっとした文章でもなんでも書いておくって大事だなと思います。ちょっとしたエピソードがきっかけでずるずると記憶がよみがえってくるのです。うれしい。

7月22日(日)晴天 ハイデルベルク
 今日は,ライン河下りと,ハイデルベルク観光。
ライン河下りの方に,フィルムをたくさん使っちゃって,ハイデルベルクできれいな景色をとれなかったのが,とってもとっても残念だった。
 それになんだか,すごく疲れている。空気が乾燥しているからのどが痛い。
疲れているもんだからなんでも悪く見えてしまう。フロントで50ドルを両替してもらおうと思ったら,100ドルじゃないとだめだっていうし・・・,どうして? で,100ドルを両替したら150DMだったから(高い!!),昨日もっと(空港で)両替しておけばよかったって,後悔したし・・・
 でも,やることはやったよ。絵葉書を買ったし,書いたし,切手「ははったし,あと出すだけ・・・(フロントに頼みたくないもんでまだ出してない・・・)それから,洗濯もしたしね。今11:30もう寝ます。

※この日のホテルで,なかなか暗くならない夜,はがきを書いたのを思い出しました。

7月23日(月)快晴 ローテンブルク(ロマンチック街道)フィッセン
 フィッセンのアルペンブリックっていうホテルにて
 今日は,よかったよ。晴天,快晴で景色がものすごくきれいに見えて最高。ローテンブルクよかったよ。街並がとてもきれいだし,おみやげ屋さんもいっぱいあって,かわいいのがいっぱいあるし・・・
 バスの運転手さんが所々で止めてくれて,写真もいっぱいとれたんだ。今日は古城街道とロマンチック街道をずっと走って,けっこう動いたんじゃないかな。(バスが) でもすわっているだけでも疲れるもんです。
 夕食ははじめてソーセージが出てうれしかったよ。それから部屋の屋根がななめになっていてあこがれの天窓。星を見ながら寝ようなんてのは・・・もうねむくてねむくてできなかった。夕食後,すぐに寝てしまったんだ。

※椅子の上に乗り,天窓を開けて外を見ると,ちょうど,となりの添乗員さんも同じ事をしていて笑ったことを思い出した。そこから牧草を食べている牛が見えました。
 このホテルには,のちのツアーで昼食で立ち寄りました。(そういえば同じ旅行社だ)

7月24日(火)晴天 ノイシュバンシュタイン城 インターラーケン
 インターラーケンのホテルにて
 今日のホテルもとってもいいよ。素敵な部屋。
 今日は,かの有名なノイシュバンシュタイン城に行ってきました。外観も内装もとってもきれいで豪華で「ほおっ」ってため息がでる位。
それからずっとバスに乗ってインターラーケンまで来たんだけど,途中でオーストリアに入り,リヒテンシュタイン公国でも観光し・・・。今日は,ドイツ・オーストリア・リヒテンシュタイン公国,スイスと,たくさんの国を通りました。私としては,ドイツを出るのはとってもさびしい気がした。また絶対,ドイツに行くぞ〜。本当に良かったもん。
 今日は,お土産をいっぱい買ってしまった。だって,つい手が出てしまう。前回ほど,お金のことは心配しなくていいしね。でも小物ばかりだよ。

※このツアーが私とドイツの出会いだったのです。このときの印象がとても良く,それから何回も訪れることになるのでした。当時,私が気に入ったのはローテンブルクなどの古い街並やノイシュバンシュタイン城などのお城。昔話の世界がそのまま残っている,三角屋根の家に窓辺に咲いている花々。天気もよくドイツの景色にすっかり魅了されたのでした。

7月25日(水) 晴天 ユウグフラウヨッホ ジュネーブ
 今日もとてもいい天気で,山がとってもきれいに見えた。登山列車でことことゆられていくと,風景は,まさに「アルプスの少女 ハイジ」に出てくる世界みたいにのどかで・・・。山の頂上の展望台には,残念ながら行けなかった。すごい行列で,エレベーターにたどり着いたときには,集合時間の15分前。もうだめだと思ってエレベーター前で引き返した。それは残念だったけど,でもとてもいい景色が見られたから良いことにしよう。
 今日で,ドイツ,スイスと4日間バスの旅で一緒だった運転手のKLAUSさんともお別れで,すこしさびしい気がした。
 夕食は,ジュネーブのレストランで,とっても民芸調。女の人と男の人が曲を演奏してくれたり,それから今日のドリンクは旅行社のおごり,うれしかった。ミートフォンデュもおいしかったよ。

※ユングフラウヨッホで上の展望台に昇れなかったのが心残り。スイスにはまた絶対に行きたいと思っている。

7月26日(木) 晴れ TGVにてパリ パリ市内観光
 今日はTGVにのってパリへ
パリの市内観光のガイドはこの前よりも   もう早口で,何言っているのか分からない。
 夜は,みんなで セーヌ川下りをした。橋の下をくぐり,夜景をながめたりしてね。でも帰ってくるのが12時過ぎになって,さすがに疲れた。
 今日は失敗をたくさんした。かぎを部屋の中においたまま出ちゃったし,メトロから,みんなで帰るのに,一人だけ先に帰ってきて迷惑かけたし・・・
 添乗員さんもあきれた感じだった。
 でも,私も疲れがたまってる。

※ホテルのキーはカード式。夜のセーヌ川下りに出るときについ忘れて出てしまったのだった。キー置き去り事件は,それ以来一度もない。

7月27日(金) くもり パリ自由行動
 今日は美術館巡り。
朝一番に(でもゆっくり起きたけどね。)オランジェリーに行って,次にオルセー。オルセーの中で昼食。ここまでは,ツアーの一組の夫婦と一緒だったんだけど,後は一人で行動するだけで,ドキドキ。メトロもドキドキしちゃった。
 でも何事もなく,買い物したり,あとルーブルにも行ったけど,広すぎてわけがわからない。モナリザだけは見た。ガイドブックを何冊も買ったもんだから,重くて疲れた。
 夕方7時ごろにはホテルに帰ってきて,ゆっくりできた。明日は4時ごろまで自由行動だから,予定はぎっしり。最後の日だな。

※パリの美術館は近くにあるので美術館巡りをしやすい。一番気に入ったのは,オランジェリー,(やっぱりモネの睡蓮が最高!!)次はオルセー。ゴッホの絵の中のブルーがとてもきれいだった。これは肉眼で見ないと分からない。見たことのある絵がいっぱいあるのはオルセーでしょうね。ルーブルは広すぎる。でもミロのビーナスや何とかニケ像,モナリザはしっかり見ました。

7月28日(土) パリ自由行動 パリ発
 今日は雨。カッパを着て,行動。ロダン美術館に行こうと思ったけど,すぐ近くまで行って,雨のためと,足の痛さのために行きたくなくなって・・・。
 オペラ界隈を散策。ずっと歩きっぱなし。でも気に入った物が無くて,買おうかなって思っても,買い方が面倒くさくって・・・結局何にも買わなかった。
 今日は本当に何もできなかった。ただ歩くだけ。疲れがたまっただけ。
 お昼はクレープとコーラ。
 無事にホテルに着き,帰りの飛行機に・・・
 旅の終わりに感じた,淋しさと虚脱感。早く帰りたい気もしたし,またこようとも思った。

※最終日は雨に降られてしまって・・・
今だったらレストランでゆっくりランチでもとるところだけど,この頃の私は,一人でレストランに入る勇気が無かったのでした。

7月29日(日)成田着
 帰りの飛行機は,とてもはやかった。ほとんどねていたんだもん。残念だったのは映画を見られなかったこと。
 機内食はフランクフルトで作ったものだったから,行きほどおいしくなかった。
 成田に着いて,荷物をとって,みんなでさよならして,税関を通る頃は,もうみんなバラバラ。ちょっと淋しかった。
 ホテルに着いて,部屋に一人になったときは,もう泣きそうになったよ。淋しくて・・・
 あ〜,旅が終わっちゃった。夢の世界は終わり。
カードでいっぱい使ったし,さあ仕事。
 でも再来年はまた行きたいと思いました。今度はドイツをゆっくりまわるツアーね。

※海外旅行2回目は,このように終了。
ドイツが一番印象的な旅でした。

就職して2年目の夏休み。
一人でツアーに参加しました。
卒業旅行から1年4ヶ月。
ちょっとずつ貯金してボーナスも全部入れて
やっとたまったお金で行きました。
当時のツアー料金は,まだとても高くて
今なら,高級ホテルに泊まるゆったりのんびりツアーにも
参加できるぐらいの金額です。
でも,当時このツアーは格安でした。

航空機のダブルブッキングのため前日のJAL便になり
そのため仕事の休みも急遽1日早く取ることになり
ばたばたした出発でした。
でも,なんと前泊は旅行会社持ちで,ラッキーでした。

内訳 当時のツアー料金
ドイツ・スイス・パリ9日間
7月21日発
2000年同社(パンフレット)
ドイツ・スイス・パリ9日間
出発日 7月21日
旅行代金 398000 293000
一人部屋追加料 32000 35000
鹿児島⇔東京 58200 12000
前泊 旅行社もち
成田後泊 9500
旅行費用 497700 340000
ツアー料金は,どんどん下がってきて,同じようなツアーだと10万円下がってます。同じ会社,同じツアー内容,出発日も同じ。やはり航空券が安くなったのでしょうか。それに地方発でも,わずかな追加料金で参加できるようになったことも大きい。